読書日記2月21日
「新ドラキュラ(上)(下)」文庫ダ・ヴィンチ。ディカー・ストーカー他。
ドラキュラの作者プラム・ストーカーの子孫が書いた、ドラキュラの公式続編と称した作品。
吸血鬼が出てくる話としては、小野不由美の「屍鬼」と、スティーブン・キングの「呪われた町」が最大級におもしろいのだが(あと、「ヒストリアン」というのもおもしろかった)、その大元はといえば、プラム・ストーカーの「ドラキュラ」という作品になる。
実はストーカーのドラキュラは持っているのだが、まだまだ読んでいない本があって読めていない。
なので、前作を読んでいないこともあり、よくわからないところもあったのだが、それなりに楽しめた。
惜しむらくは、この設定であれば、もう少し物語に読者を引き込む書き方もあったであろうと思われるところである。
翻訳が悪いのか、元々の作品がそうなのかは分からないが、物語のテンポが良すぎて、吸血鬼ものにつきもののおどろおどろしさというか、ストーリーテラー的なところが足りないという感じがした。
10点満点でいうと、6点くらいの作品というところか。
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