読書日記6月14日
「耽羅紀行 街道をいく」朝日文庫。司馬遼太郎。
司馬遼太郎の街道をいくシリーズ。耽羅とは、済州島のことである。
我々からすると、観光の島となっているが、司馬遼太郎が訪れた頃はそうでもなかったようである。
司馬遼太郎の街道をいくシリーズは、単に紀行文ではなく、必ずその土地土地の歴史的背景に触れ、そして、遙かな過去に思いを馳せるところが読み継がれる理由であろう。
済州島に行きたくなった一冊である。
「日はまた昇る」新潮文庫。ヘミングウェイ。
ヘミングウェイが描いたロスト・ジェネレーション世代の生き様。
あまりよくわからなかった作品であり、感情移入も出来なかった。
特に、ヒロインとして出てくるブレットは最悪の女性で、こんな人が周りにいたら、寄りつきたくもないであろう。
出てくる人物の中では、少しだけ出てくるハリスというイギリス人が好きである。別れに際して、彼は自分で巻いたフライ(毛針)を主人公らにそっと渡してくれる。
私の読み方が甘いのかもしれないが、どうなのであろう。
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