読書日記6月26日
「ハードボイルド」ハヤカワ文庫。原りょう。
著者は探偵沢崎シリーズで様々な賞を受賞したハードボイルド小説作家。遅筆であり、中々作品を発表しない作家である。
だいぶ前に購入していた文庫本を思い出して読んだ。基本的にはエッセイである。
チャンドラーに対する熱い思いを書いているくだりは、私もチャンドリアンの一人として、我が意を得たりという気持ちになって読んだ。早く、探偵沢崎シリーズの続編を書いて欲しいものである。
「羊をめぐる冒険(上)(下)」講談社文庫。村上春樹。
村上春樹の初期の頃の作品ということで読んだ。やはり、わかりにくい。
私がこれまでに読んだ村上作品には全て共通項があり、これもまたそうだった。渡辺淳一の作品もそうだし、書くテーゼというのはそう変えられないものなのか、とも思う。
まだ未読の本もあるので、他の作品を読めば違うのかもしれないが。
これだけ自由に日本語を操れれば楽しいだろうなとも思う。文章は流麗だが、話はわかりづらい。私の理解力不足なのだろうが、敢えて研究してわかろうと思うところまでにはならない。
| 固定リンク
コメント