読書日記8月14日
「続明暗」ちくま文庫。水村美苗。
夏目漱石の未完の作品である「明暗」の続編を描いた意欲作。続明暗自体は、非常に苦労の跡が伺え、よく出来た作品であると思う。
ただ、漱石ファンの私からすると、「いやいや漱石ならこうは物語を進めないだろう」とか、結末はこうだろうとか色々と考えてしまう。
そうした批判を受けることを敢えて甘受して、漱石作品の続きを書いた水村氏の胆力には賞賛するほかはないのだが。
「二流小説家」ハヤカワ・ポケットミステリ。ディヴッド・ゴードン。
このミステリがすごいなどで紹介された著者のデビュー作。
読み終えたが、「それほどすごいか?」というのが私の感想。
ご都合主義的な展開に、無理のある展開なども多々見受けられる。
読んでもまあよいが、読まなくてもよいミステリだと思う。
15日、16日は夏期休暇をいただくので、ブログは休載です。
事務所は空いております。
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