宴会の二次会
宿泊を伴う宴会などで、部屋のみをするときに、人間の本性があらわれるときがある。
私は中堅弁護士であるので、若手のために差し入れを買ったり、酒代を出したりするのであるが、部屋で飲む時に、飲みには来るが一切金を出さず、自分の自慢ばかりして、若手に話をさせず、偉そうにしているだけのベテラン弁護士がいることがわりとある。
若手は私から酒代をもらい、自動販売機でビールを買いに行くのであるが、ベテラン弁護士でもそれを見ていて特に「自分が出すわ」ということも言わない人が割といる。
たかだか数千円のことではあるが、こうした行動で、「あの人セコイな」と言われたりする。
逆に、気を利かせてお金をぱっと出して、「これで買っておいて」と言って、自分の話もしつつ、若手の話を聞くようにしているベテランを見ると、「やっぱりあの人はえらいな」という感じになる。
若手が事件の話などをしていると、ダメだしばかりして、「俺なんてこうだよ」とばかりに自慢ばかりするベテランも割合いる。これは部屋飲みに限らないが。
人の話もある程度聞いてあげないと、楽しい宴会にならないのである。もちろん、話がものすごくおもしろいベテラン弁護士もいるには居るし、存在するだけで楽しいベテラン弁護士もいるが、そういう弁護士はきわめて少数派であり、ベテラン弁護士は自分が愛されているなどという妄想は抱かない方が基本的にいいのである。
小さいことで、人心を得られないことがあるのである。
まあ、得たいとも思っていないかもしれないが、宴会のちょっとした行動でも若手はシビアに見ているので、気をつけた方がいいかなと思う。
まあ、いいんですけど。
以上です。
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