読書日記1月15日
「永遠の0(ゼロ)」講談社文庫。百田尚樹。
現在映画公開中の原作で、著者のデビュー作。著者は探偵ナイトスクープの放送作家をされていたこともあり、デビュー作とは思えない完成度。
ただ、人物描写が甘いところがあり(特に主人公)、そのあたりが改善点か。
正直、この作品を読むと、原発の時の政府の対応を思い出す。
日本は、現場の人間はものすごく優秀で、愚痴一つ言わず自らの仕事を全うしようとするが、トップがオバカばかりという歴史を繰り返している。
そのことにも思いを馳せる1冊。お勧めの1冊。
映画の主題歌は私の大好きなサザンの「螢」。ピースとハイライトのシングルに入っている。
「ペテロの葬列」集英社。宮部みゆき。
宮部みゆきは現代随一のストーリーテラーの一人だろう。この作品でも、それが随所にあらわれている。
誰か、名もなき毒の主人公が新たな事件に出会う本作品。
悪が伝染するという主題で、書かれる作品。
私が日頃接する事件のようなことを題材にしていて、そうしたことに対する警鐘作品でもあるのではないかと思う。
冬の読書にお勧めの1冊。まだハードカバーであるが。持ち運びは大変であった。
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