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2014年2月28日 (金)

ワイヤレスマウス

 自宅で使うパソコンのマウスをワイヤレスタイプに変えたところ、コードがないというのはこれほどストレスがないものなのかと感動し、事務所のデスクトップのマウスもワイヤレスタイプに変えた。
 事務所のデスクトップのマウスは、コードの長さが足りないので、常に引っ張られているような状態であり、使用するたびコードを引っ張って角度を調整する必要があった。イライラしながら3年ほど使用してきたが、こんなことならもっと早くに替えればよかったと思う次第である。
 ただ、ワイヤレスマウスは電池を中に入れるため、若干重量があるのが難点である。

 事務所のメンバーにワイヤレスのすばらしさを知ってもらおうと、交換したい人を募ったが、誰一人「要らない」ということであった。
 なんとなく寂しい。

 以上です。

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2014年2月27日 (木)

【小説で読む倒産法】発売となります

 法学書院から、私が執筆した小説で読む法律シリーズの「小説で読む倒産法」が発売となります。
 個人の自己破産と債務整理を扱っております。
 読んでいただければ幸いです。

 

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2014年2月26日 (水)

法律事務所の構成

 東京や大阪などの大規模弁護士会はおいておくとして、京都では法律事務所の構成は以下のようなものが多いといえる。

1、弁護士一人でしていて、事務局はいない(昔はなかったが、最近出てきた)。
2、弁護士一人でしていて、事務局1~3名(割と多いかと思う)。
3、弁護士一人でしているところに、勤務弁護士が入り、そのままパートナーになったり、勤務弁護士のままずっといる。事務局は弁護士の人数に応じてある程度いる(うちはこれ)。
4、同期か近い期と2~5人で独立する。合併することもある。
5、元々核となる人のところに、他事務所で経験を積んだ弁護士が入り拡大する。
6、4と5のパターンで勤務弁護士を採用するというのもある。
7、その他

 これから就職を考える人のために、他事務所で経験を積んだパートナーばかりでしている事務所は一人くらい勤務弁護士を採用してくれてもよいのになと思うところがある。
 私は一人で給料を支払う弁護士が3名事務所に居るので、とうてい無理であるが(事務所には固定ではなく売上があれば入れてもらって後日賞与で計算しているので、半ばパートナーではあるが)。
 また、一人でしている事務所も採用してもいいのになあという人もいるが、中々採用がなかったりする。
 ただ、京都は人口に対する弁護士数が日本第3位で、かつ、隣に大規模単位会の大阪があり、京都市内に弁護士が集中しているので、就職するには非常に厳しい地域であると考えている。
 人口が30万人しか違わない新潟は250名であったので、狙いどころをそうしたところに考えてみてもいいと思うが、「絶対京都」という修習生もいるので、後は就職活動をがんばってしてもらうしかないだろう。
 まとまりがないが、以上です。

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2014年2月25日 (火)

平成26年3月1日と2日は駅前センターの法律相談が無料です

 京都弁護士会では、日弁連のひまわりナビダイヤル(日弁連の統一番号にかければ、最寄りの弁護士会に電話がつながるサービス)導入1周年記念行事として、3月1日(土)と3月2日(日)、京都駅前法律相談センターの相談料を無料にし、かつ、普段は午後のみの相談を午前も実施します。
 また、多重債務相談、消費者被害相談も午前午後実施します。
 予約優先ですが、当日空きがあれば飛び込みでも相談を聞いていただけます。

 現在、まだ空きがありますので、是非、ご予約をお願いいたします。

 ご予約は、京都弁護士会の電話にどうぞ。
 075-231-2383

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2014年2月24日 (月)

猫ピッチャー

 どうでもいい話である。

 そにしけんじという、以前、「ザリガニ課長」というザリガニが会社の課長という漫画を書いた漫画家が、最近出した本である。
 猫なのにプロ野球ピッチャーという設定である。
 動物好きにはたまらない漫画である。

 トロピカル侍という漫画も刊行されており、これは、殺し合いに飽きた宮本武蔵が五輪書の印税でハワイに移住するという設定である。
 敵役の吉岡一門もハワイに渡り、佐々木小次郎もハワイに渡る。
 結局、吉岡一門も小次郎もハワイを満喫するのだが。。。
 小次郎のペットの小小次郎がこれまたかわいい。
 私のツボは松尾芭蕉の連載4コマ漫画「蛙(かわづ)君」である。

 今は深海漫画くらげちゃんを読み始めている。
 まさに漫画の隙間産業。

 興味のある方は是非、どれか購入してみて欲しい。

 以上です。

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2014年2月21日 (金)

読書日記2月21日

「白痴」(上)新潮文庫。ドストエフスキー。
 若い頃文学を読まず、推理小説や歴史小説ばかり読んでいた反省で、現在は文学中年になろうとしている。いい中年が世界の文学も読んだことがないというのは恥ずかしいと思うためである。もちろん、日本の文学もまだまだ未開拓であるが。。。ただ、今こうして世界の名作を読むと、前にも書いたが、若い人が文学を読んで学べることよりも、ある程度人生経験を経た中年になってからの方が文学を楽しめるのではないかと思っている。
 白痴と呼ばれる主人公のムイシュキン公爵を巡り、様々な人間ドラマが展開される。文学はストーリーのおもしろさ、主題のおもしろさも必要だが、やはり、人間像が描かれている必要がある。また、人間がこういう時どういう行動を取るかということも描かれる必要があるが、そうした場面が多々出てくる作品である。
 上巻だけで710頁あり、それだけで2作品分くらいあるので、上巻を読んだ時点で読書日記とさせていただいた。
 これから下巻であるが、下巻も上巻に負けず劣らずの分厚さである。
 

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2014年2月20日 (木)

中年の星

 葛西さんが個人で銀、団体で銅を取ったが、まさに中年の星である。
 彼が41歳で私が現在43歳なので、年齢が近いので、刺激を受ける。

 もちろんレベルは違うとはいえ、サッカーも引退などといわず頑張ろうという気にもなるし(寒さのため膝は相変わらず痛いが)、元々頑張っているのだが、さらに仕事を頑張ろうという気にもなる。

 葛西さんが中年に与えた勇気は計り知れないが、単に中年で頑張るというだけではなく、物凄い努力がその裏にあることは間違いない。
 若い弁護士が元気がないことを言っている時があるが、若さで頑張って欲しいものである。

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2014年2月19日 (水)

生兵法

 法律を多少かじった人やインターネットで見た人から、間違った前提での意見や質問をいわれることがある。
 この場合、依頼者や相手方であれば当然説明をするので、誤解は解くようにしているし、説明をすればほとんどの場合は理解してもらえる。相手方の場合は理解されないことはあるが、その場合は法的手続の中で処理がされることとなる。

 ネット上で好きなことを書いている人もいるが、生兵法は怪我のもとである。

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2014年2月18日 (火)

依頼者からの質問

 依頼者に説明をしても、依頼者というものは少しでも自分の事件が有利に進まないかと考えているので、時折、新聞に掲載された事件との比較をして欲しいといわれることがある。
 新聞報道の範囲であるため、ある程度推測でしか答えられないが、こういう質問は疑問に思っているのであれば黙られていないで、どんどんして欲しいというのが私の考えである。
 疑問に思ったまま依頼をされるというのはよろしくないと思うためである。
 こちらから気づいたことはすべて説明をするが、新聞の記事も私の中で読み落としていることもあるため、聞いてもらった方がよいのである。
 聞いていただければ可能な範囲で弁護士は答えてくれるはずであるし、逆に、答えない弁護士であれば、依頼をしない方がよいであろう。

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2014年2月17日 (月)

新潟県弁護士会訪問

 先週の金曜日は新潟県弁護士会に訪問した。
 朝自宅を出るときは吹雪のようになっており、仕方がないので持っているコートの中でアラスカの遭難救助隊も来ているカナダグースを着込む。駅まで苦労してたどりついた時には雪まみれであった。
 伊丹空港に着くと、セキュリティチェックで捕まる。葉巻用のカッターがひっかかったのである。関空では大丈夫だったのだが。
 葉巻用のカッターを預けさせられる。こんなことならもって来なきゃよかった。
 飛行機は遅れて出発し、新潟にやや遅れて到着。
 
 お昼ご飯を皆で食べたのだが、これはたれかつ丼というものが有名と新潟出身の事務員さんに教えてもらっていたので、これをみなで食べる。
 たまごでとじておらず、ヒレカツがそのままご飯の上に乗っているというシンプルなものだが、タレがあまから醤油でかなり美味い。
 翌日、空港でタレを何人かお土産で買うことになった。

 新潟県弁護士会で午後2時から5時過ぎまで協議。
 新潟では行政が市民に無料で弁護士会の相談に行くことが出来るチケット制を取り入れているとうので、その実態と、離島の佐渡島があるため、佐渡島の弁護士過疎偏在の模様を教えてもらった。非常に今後の参考となった。
 今後、新潟県弁護士会と京都弁護士会の定期的交流が出来ればと考えた次第である。
 新潟県は京都府と30万人程度しか人口が変わらないが、弁護士は250人。京都は660名であるので、2倍以上の開きがある。
 どうでもいいことだが、京都は人口に対する弁護士数が2本で三位で、かつ、隣に大阪弁護士会があるので、修習生は京都で就職を探すのは困難と思った方がよい。

 その後、和食の店で懇親会。新潟の地酒をたらふく飲ませてもらった。きりんざんという今まで知らなかった日本酒がおいしかった。
 ホテルの最上階のバーでワインをいただいて、お開きとなった。
 新潟の先生方、お世話になりました。

 話に熱が入ったため、小腹が空いた京都弁護士会協議会一同は、その後ラーメンを食べて日本酒の酔いもあり、ぐっすりと寝た。

 翌日は新潟は強風。
 新潟空港に着くと、我々が乗る予定の飛行機が飛ばないことが既に決定していた。
 JALは飛ぶかもしれないというので、岡田副会長が小走りに走る。
 滑り込みセーフで伊丹便を押さえることが出来た。
 しかし、JALも飛ぶかどうかは五分五分か、それよりも悪くすれば飛ばない割合は高いという。
 考えていても仕方がないので、我々はお土産を買うことにした。
 たれかつ丼のタレのほか、私は有名な鮭茶漬を購入。これも事前情報を仕入れていた。
 事務所には申し訳ないが、このまま飛行機が飛ばない場合、北陸のJR経由で帰らないといけない可能性があることもあり、お土産は買わないことにした。
 先日、北海道からマルセイバターサンドほか甘いものをお取り寄せしてあげているので、事務員も許してくれるであろう。
 我々が使う予定の飛行機は無事に到着し、飛び立つ際に相当揺れたが、何とか遅れて伊丹に到着。
 私は急いで自宅に戻り、5時からのサッカーの練習にすぐに出かけたが、雨と風はグラウンドでも同じであった。
 つらい練習を乗り越え、日曜日はずっと寝ていたが、きっと今日も身体が重いはずである。
 本来の仕事以外の会務をこなしたが、新潟の先生から元気をもらった。
 また、頑張る気力が出てきたというものである。
 前向きに、頑張っていこう。

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2014年2月14日 (金)

読書日記2月14日

「世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた」東洋経済新報社。ムーギー・キム。
 投資銀行等々で働いた経験から、筆者が世界中のエリートの働き方を一冊にまとめたという本。これで読むと、当たり前のことを当たり前にするということが仕事の基本だということがわかる。仕事の速い人ほどメールの返信も速いとあること、物凄い収入があっても時計は安物をしているなど、参考になる。

「1973年のピンボール」講談社文庫。村上春樹。
 村上春樹の初期の青春三部作の2番目。3番目が羊をめぐる冒険だったか。1番目がデビュー作だったかと思う。
 村上春樹は言葉を紡ぐのが本当に巧い。ただ、やはり何を描きたいかというところの主題はあいまいで、そこがいいという人もいるが、村上春樹読本なぞが出るワケである。
 本を読んで解説をした本をさらに読むことほどバカなことはないと思っているのでそういうものは読まず、自分で考えてみることにしよう。
 

 

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2014年2月13日 (木)

病院にて

 先日、月に一度の病院の受診の日に、私の前の男性がゴホゴホ咳をしていたのであるが、受付で、「中でイナビルを吸っていただいたので後はこちらの薬を・・・」とやっている。
 イナビルとはインフルエンザの薬ではないか。

 そのオジサンは、マスクもせずゴホゴホとやっている。
 その医院はエレベーターで上がるのだが、帰りは階段で1階まで降りた。

 インフルエンザにかかった人は、しんどいであろうが、せめてマスクをしてウイルスを拡散させないで欲しいものである。自分がかかったからといって、他人に伝染するような行為を平気でしないで欲しい。病院もマスクを出すなどしてあげればよいのに。。。
 咳エチケットを守って欲しい。
 以上です。

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2014年2月12日 (水)

報道による限界2

 世間の耳目を引く事件を担当すると、マスコミから取材の要請があり、時にはテレビ用に1時間近くインタビューを受ける時もある。
 1時間近くインタビューを受けて、使われるのは2秒とかいうことも珍しくない。

 使われればいい方で、ほかの事件との絡みで、全て放送されないこともある。
 記者によれば、放送できなかった事情を説明の上、謝罪されることもあるが、何の一言もないことがある。

 そうなると、こちらも人間であるから、次にその局から取材要請があったとしても、ちょっとどうしたものかという気持ちにもなる。

 記者会見も同様で、マスコミからのたっての要請で行っても、1行程度か、全く使われないこともある。テレビが入っても放送もされないこともある。これも外の事件との関係であって枠が取れなかったり、あるいは事件の他のことを書くためスペースが割かれてそうなってしまっている。
 もちろん、担当した記者やカメラマンも悔しいとは思うが、何の一言もなく、いいのかいなという気分になるのは仕方があるまい。

 以上である。

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2014年2月10日 (月)

報道の限界(福知山花火大会について)

 先週6日に福知山花火大会引火爆発事件で被害者参加代理人弁護士として、代表で被告人質問を実施した。
 報道では、被告人が謝罪したことばかりが取り上げられているが、私の被告人質問で被告人は以下のような回答しか出来なかったのに、そうしたことはほとんど取り上げられていない。
 
 もう、記者会見とか、対応してやらんぞと思ってしまう。被告人の話よりも、被害者の方の意思を報道する方が大事であろう。

 公開の法廷での質問及び回答であったので書くのだが、被告人は、

1、死亡した人の名前も満足にいえなかった。フルネームでいえたのは3名中1名で、1名は名字のみ。1名は名字すらもいえなかった。
2、怪我を負った人の氏名も知らないし、どういう怪我であったかもいえない。どういう状況であるかもいえない。
3、遺族や怪我をした人がどういう状況であるかを知ろうとしたこともない。
4、遺族や怪我をした人の被害感情を逆撫ですることまで思いも至らず当初否認していた。
5、今まで死亡した人や怪我をした人のために何もしていない。
6、私選弁護人や保釈されるよりも先に被害者に一部でも支払おうということは思いつかなかった。
7、裁判が始まり、事件から半年が経過した今頃になって謝罪文を書き始めている。誰に書いてよいか分からなかったというが、起訴状を見れば被害者は一目瞭然である。
 当初は手紙を書くのは得策ではないという弁護人の指示に従ったというが、そうであればなぜ今裁判の中で書こうとしているかということとの整合性がとれない。
8、申し訳ないといっているが、具体的に何をするか聞くと、一切答えられない。
9、一生をかけて償うと言っているが、賠償する目処も立たず、将来的にも可能性もないでしょと聞くとこれを認め、具体的な中身を聞くと回答出来ない。
10、保釈されて相当期間が経過しているのに、現場に行って手を合わせたこともない。

 という状態であった。報道は、弁護人からの質問ベースで書いているが、こうした私の反対尋問に対する回答も、相当程度入れ込むべきであろう。
 もう、報道に協力してやろうという気が失せてしまうような内容であった。
 いかに報道がはしょられているか、といういい例である。

 以上。
 

 

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2014年2月 7日 (金)

返事のない人

 幹事をすることが多いため、宴会やサッカーの練習などで連絡をさせてもらう機会が多いが、返事をしない人がけっこういる。
 その上で、電話で連絡をしたりメールをすると、「あ、出ます」というのんきな人もいる。

 案内のメールなどが来たら、残しておかないで、すぐに出欠の返事はして欲しいもんであるし、逆に、その場で返さないと忘れるものである。

 何の連絡もなしに出席と返事をしておいて、欠席する人もいれば、逆に出席の返事をしていないのに来る人もいる。

 最低限のマナーを守って欲しいもんである。

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2014年2月 6日 (木)

ネット社会

 ネットなどでたまに掲示板を見ていると、自分が匿名であることをいいことに好き放題書いて掲示板を荒らしているヤカラがいる。

 ばれないと思って、その匿名性、自分がどこの誰か分からないことをいいことに書きたい放題、やりたい放題というヤカラである。

 こうしたヤカラは大嫌いである。なので私はブログも実名でしている。批判されることも覚悟の上である。

 日本の警察は、問題点も多々あるが、ネット上で自分が誰か分からないことをいいことにやりたい放題やって、それが犯罪となる場合に、けっこうな捜査能力を発揮する。
 なので、気軽に脅迫行為や名誉毀損行為を行わない方がよい。気軽に「ばれないだろう」と思ってやったことが、特定されて犯罪になることがあるからである。

 それよりも何よりも、ネットに気軽に自分の犯罪行為をアップして、逮捕される例もある。
 ネットは全世界に公開されているということを忘れて、友人知人に見てもらいたいという軽い気持ちなのだろうか。
 あるいは、自分はこんなことをしているぞ、すごいだろうと誇示したいのかもしれない。
 

 後者の例は、自分で証拠を捜査機関にさらしているのだから、言い逃れも出来ない。

 やれやれである。

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2014年2月 5日 (水)

読書日記2月5日

「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」祥伝社。リー・S・ストークス。
 日本が行った戦争が自衛戦争であり、アジアを解放したものだという史観に基づいた新書。
 すぐ読めるが、裏づけが乏しい記載が多く、「なぜそうなのか」というところの裏づけが薄いように感じた。
 欧米がアジアを植民地化して、日本がアジアに侵攻して、これを日本が解放したという本はよくあるが、もう少し裏づけがされている。
 南京大虐殺や慰安婦もなかったという前提で書かれているが、そのあたりの裏づけも薄い。
 本当はもう少し資料に基づいて書くべきであったところ、資料等を引用していると新書として成り立たないので、そのあたりをはしょった感じがある。

「殺人犯はそこにいる」新潮社。清水潔。
 桶川ストーカー事件で警察よりも早く犯人にたどりついた記者が描く北関東連続幼女連続殺人事件。その中には、無実となった足利事件も入っている。
 過去のDNA鑑定のずさんさ、捜査機関側の隠蔽体質等々、読んでいて飽きない。飽きないというか、幼女を殺した真犯人に対する怒りが沸いてくる。あとがきを読んで、なぜ筆者がこれほど幼女の殺害に対して思い入れを持つのかも分かった気がする。
 法律の壁はあるが、真実が明らかになる日が来て欲しいと切に願う。

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2014年2月 4日 (火)

児童を狙う犯行

 児童を狙う犯行がいつの時代もある。
 長期にわたり、自宅に連れ帰り監禁していた新潟の事件の例もある。
 この事件のルポもいつか読んでみたいと思っているのだが、残念ながら、中々読みたい本もあり、追いつかないのが現状である。

 心理学的、社会学的にいろいろと解説は出来るのだろうが、そこにあるのは、弱いものを一方的に支配したいという異常な心理であろう。ロリータコンプレックスという側面もあるだろう。
 見つかった例はまだいいが、行方不明になったままの子どもさんや、不幸にして遺体となって見つかる例もある。行方不明の女児の行方を知っているとして、父親から大金を詐取した悪魔のような犯行もあった。昔であれば、神隠しといわれたであろうが、あれも人さらいだったのであろう。行方不明になっている人は、子どもだけでも相当な数にのぼるという統計もある。こうしたことは絶対にあってはいけないが、根絶されることも難しいだろう。

 防犯カメラも善し悪しだという意見もあるが、こういう場合、防犯カメラが役立っていることも事実であろう。

 札幌の女児は見つかって本当によかった。今回の犯行が、幼い彼女の心に傷跡を残さないことを祈るばかりである。


 

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2014年2月 3日 (月)

法律相談の遅刻・欠席

 私は京都弁護士会の法律相談センター運営委員会の委員長を2年しており、次年度も特に何もなければ委員長に就任する予定である。

 法律相談の担当弁護士に対して苦情が来ることがあるが、その中でもっとも多いのが遅刻・欠席である。

 遅刻があると、その時間しか相談に来ることが出来ない人が相談の機会を失うことがあるかもしれないし、行政から委託されている場合、問い合わせが弁護士会の事務局に入り事務局の手間が増えるし、弁護士会に対する信頼が低下する。
 欠席の場合、交代の弁護士を探す手間が事務局にある上、交代していただいた先生には多大な迷惑をかけることにもなる。信頼が低下することも同様である。
 私は委員長として、行政などに謝罪をするはめになり、私を始めとした法律相談センター運営委員会の委員にも多大な迷惑をかけることになる。

 そのため、30分以上の遅刻又は欠席をした場合、相談員の名簿から外すという規程を作り、1年間で3回以上遅刻をした場合にも同様とすることとした。

 遅刻や欠席をした弁護士に、委員長として電話などで注意をすることもあるが、その際、全く反省のかけらもなく、注意をしたらふてくされる信じられないものもいる。
 ふてくされるような態度を取るような人物は、弁護士に本来なってはいけないと思う。そんな社会常識のない人間にいい仕事が出来るはずもない。
 

 遅刻・欠席は本当にしないで欲しいものである。

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