読書日記2月5日
「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」祥伝社。リー・S・ストークス。
日本が行った戦争が自衛戦争であり、アジアを解放したものだという史観に基づいた新書。
すぐ読めるが、裏づけが乏しい記載が多く、「なぜそうなのか」というところの裏づけが薄いように感じた。
欧米がアジアを植民地化して、日本がアジアに侵攻して、これを日本が解放したという本はよくあるが、もう少し裏づけがされている。
南京大虐殺や慰安婦もなかったという前提で書かれているが、そのあたりの裏づけも薄い。
本当はもう少し資料に基づいて書くべきであったところ、資料等を引用していると新書として成り立たないので、そのあたりをはしょった感じがある。
「殺人犯はそこにいる」新潮社。清水潔。
桶川ストーカー事件で警察よりも早く犯人にたどりついた記者が描く北関東連続幼女連続殺人事件。その中には、無実となった足利事件も入っている。
過去のDNA鑑定のずさんさ、捜査機関側の隠蔽体質等々、読んでいて飽きない。飽きないというか、幼女を殺した真犯人に対する怒りが沸いてくる。あとがきを読んで、なぜ筆者がこれほど幼女の殺害に対して思い入れを持つのかも分かった気がする。
法律の壁はあるが、真実が明らかになる日が来て欲しいと切に願う。
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