読書日記2月21日
「白痴」(上)新潮文庫。ドストエフスキー。
若い頃文学を読まず、推理小説や歴史小説ばかり読んでいた反省で、現在は文学中年になろうとしている。いい中年が世界の文学も読んだことがないというのは恥ずかしいと思うためである。もちろん、日本の文学もまだまだ未開拓であるが。。。ただ、今こうして世界の名作を読むと、前にも書いたが、若い人が文学を読んで学べることよりも、ある程度人生経験を経た中年になってからの方が文学を楽しめるのではないかと思っている。
白痴と呼ばれる主人公のムイシュキン公爵を巡り、様々な人間ドラマが展開される。文学はストーリーのおもしろさ、主題のおもしろさも必要だが、やはり、人間像が描かれている必要がある。また、人間がこういう時どういう行動を取るかということも描かれる必要があるが、そうした場面が多々出てくる作品である。
上巻だけで710頁あり、それだけで2作品分くらいあるので、上巻を読んだ時点で読書日記とさせていただいた。
これから下巻であるが、下巻も上巻に負けず劣らずの分厚さである。
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