読書日記3月20日
「本能寺の変431年目の真実」文芸社文庫。明智憲三。
明智光秀の子孫である筆者が史料から本能寺の変の真実を推理したもの。
読んでいてなるほどと思うところ、そうではないと思うところがあったが、本能寺の変関連本が未だに出版されて売れるのは、それだけ、この反逆が謎に満ちているせいであろう。
また、豊臣秀吉は情報戦に長けていたし、その後徳川家康が天下を取ったこともあって、情報操作がされたために、真実が見えにくいこともその一因となっているものと思われる。
「これからの正義の話をしよう」早川書房。マイケル・サンデル。
ハーバード大学であまりの講義の人気ぶりにテレビ放映もされた筆者が講義したものをベースに書籍にまとめたもの。
政治哲学を語っている。
自由主義者のどこに問題があり、平等主義者のどこに問題があるかを優れた指摘で描き出す。
過去の哲学者の主張をまとめて、それに対する批判を展開することで、問題をあぶり出している。
具体的な事例に則して語られるので、非常にわかりやすい。
政治哲学を勉強したことはなかったはずなので、初歩がわかり勉強になった。
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