読書日記8月27日
「遺譜 浅見光彦最後の事件」(上)(下)角川書店。内田康夫。
テレビドラマでもよく放映されている浅見光彦シリーズ。大学生の頃に読んでいたので、「最後の事件」ということで買って読んで見た。
内容的には、中途半端な内容で、浅見光彦フリークでないと楽しめない(普遍性がない)作品に仕上がっている。仮に読むとしても、文庫になるまで待てばよかった。
「死刑絶対肯定論」新潮文庫。美達大和。
計画的に人を二人殺した筆者が刑務所の中の実態を描いて、これからの刑罰制度について語る作品。刑務所の中での受刑者がほとんど反省しないというのは、私も犯罪被害者事件などでそのように考えているところだったので裏付けを得た気分。犯罪を行うヤカラたちが強姦をほぼ遊び感覚のように捉えているところに吐き気を催す。
題名と中身はそれほど関連性はないが、正直、受刑者の実態を知れば、より厳罰化が必要であると考えざるを得ない。
「謎とき 東北の関ヶ原 上杉景勝と伊達政宗」光文社新書。渡邊大門。
東北地方に焦点を宛てた関ヶ原の戦いという触れ込みで購入してみたのであるが、当たり前の話ではあるが、東北地方であっても関ヶ原の戦いを書くについては家康の動きも追わざるを得ず、東北での戦いに限定されたものではなく、より東北に限定された内容かと思っていただけに残念。
全体的には歴史フリークでなければ別にどちらでもいいという話しも多いが、私のような歴史フリークにとっては一読の価値があるような論証もあった。
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