弁護士の夏休み
裁判所が半分ずつ夏期休廷になるこの時期、弁護士も夏期休暇を取ることが多いが、取り方は人それぞれであろう。
敢えてずらして取る人もいる。
私などは、夏期休暇中も、事務所からは1日3~4回メールで電話やファックス等が来ていることは知らせてもらい、その都度必要があれば指示をする。
ワーカホリックといわれるであろうが、パソコンに来ているメールはすぐにスマホでチェックしてしまう。メールが来ていなかったりすると逆に寂しいのである。
仕事も休暇の前までに、持ち帰るのが難しい事件などは出来るだけ処理をして、持ち帰っても出来るような仕事を自宅でしていることが多いし、今年もそうである。
もちろん、持ち帰ることなく、休暇中はメールも何も見ないというのが精神衛生上はいいのであろうが、期日に間に合わなければどうしようもないので、期日に間に合わせるためには、このようにせざるを得ないというところがある。
専門職であり、プロである以上、夏期休暇というものはそういうものだとこの仕事についた時から思っている。土日も事務所には出ていないことが多いが、結局のところ自宅で仕事をしていることも多い。
がっつり休もうと思ったら、休み前に全ての仕事をこなしておかないといけないのだが、中々そうはならない。
この休みも共同受任している訴状を修正したり(2件ほどあった)、日弁連の法律相談センターの資料を読み込んだり、完全には休んでいないのだが、間に合わないのであるから仕方がない。
期日に間に合わないのに、がっつり休むということは専門職であるこの仕事には不可能だと思っているし、あんまり休むと頭がついてこないので、適当な休みがちょうどよいという気もしている。
結局のところ、サボれば自分にしっぺ返しが来るのであり、キリギリスのような性格は弁護士という仕事に向いていないということだろう。
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