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2014年10月31日 (金)

全国法曹サッカー大会

 毎年行われているこの大会であるが、本年度は静岡であり、11月1日と2日の二日間開催である。
 私は昨日は夕方東京で日弁連の会議に出て、本日も朝から夕方まで同じ会議に京と弁護士会にてテレビで出て、夕方から静岡入りするという移動の連続である。そしてサッカーをするという、自分をいじめ抜くような予定である。

 その合間に仕事をしているので、今週は仕事が予定よりもはかどらなかった。
 来週からは少し日程がましになるが、12月からは各地で開催される日弁連の協議会にも責任者として出なければならず、会務に時間が取られている。
 その中でも仕事はきちんとしなければいけないし、しているのだが、年齢がいってくると、無理が利かなくなってくるので、担当出来る事件の数にも限界が出てきているので、事務所の他の弁護士に感謝である。

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2014年10月30日 (木)

むちうち

 交通事故の訴訟ではむちうちは後遺症であるのに10年で切られることが多いが、私は24年前の事故の時に首を傷めてからずっと症状がある。
 10年で治癒するということはないと思うのである。

 首を曲げるとしびれが出る箇所があったりするので、ヘルニアが出ているのだろうなと思っている。職業病かもしれないが。

 先日、タクシーに乗っていた時に急ブレーキを踏まれて、そのときはどうもなかったのであるが、翌日起きると首がいつもより痛かった。
 乗っていたタクシーも覚えていないし、今更請求のしようもない。
 元々、首に症状があるので、請求しても素因減額されるわな・・・と思いながら、数日経つと少しましに(いつもの症状に近い程度)にはなってきたので、おそらくは元の状態には戻るであろう。
 交通事故の裁判で、すぐに病院に行っていないことをもって詐病のようにいわれることもあるが、その日は症状がないことはあるし、多忙であればそれほどひどくなければ病院にも中々行かないことだってあるよなと自分の首を痛めて改めて思う次第である。

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2014年10月29日 (水)

カマキリの卵

 視覚的にイマイチなので写真は載せないが、カマキリが卵を自宅の壁に産み付けていた。
 地面から40センチのところあたりである。
 ひょっとすると、先日、「キシャー」と私にいっていたカマキリが生み付けたのかもしれない。

 カマキリは、自分の産み付ける卵が冬を越せるように、高さを調整するといわれている。昆虫の超能力の一つである。

 この高さからすると、今後、大雨でここまで水位が来ることも春まではなさそうであるし、関西ではまあないが、そこまで積もる大雪が降ることもなそさうである。

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2014年10月28日 (火)

スマホの画面

 聞いた話だが、スマホの画面は男子トイレよりも汚いようである。
 考えれば、手でずっと触っているので、細菌などがそのまま付着したままということなのだろう。
 ガラケーでもメールを打つためにボタンを汚い手で触るだろうから、同じことがいえるであろう。
 当たり前といえば当たり前であるが、画面やボタンは、定期的に拭かないといけないようである。

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2014年10月27日 (月)

雑誌の売り切れ

 雑誌の付録目当てに買い占めるものがいて、雑誌が売り切れるということが起こっている。
 妖怪ウォッチなるものがはやっていて、それのメダル目当てに雑誌を買い占めて、発売日にはもうないということがあるようである。
 先日は親戚から頼まれて、東京方面ではほぼ買えないというので、こちらで売っていたら購入して欲しいと頼まれていたところ、たまたま事務所の近くの本屋で売っていたので購入できたが、買い占めたものがオークションやアマゾンで高値で販売している。
 子ども向けの雑誌ではないのだが、毎月買っている雑誌を購入しに本屋に行ったところ、在庫がないので、なぜなのだろうと思いネットで調べたら、何かのフィギュアがついていたようで、考えられるとしたらのフイギュア目当てに買い占めたものがいるということなのだろう。
 私はそのような付録はいらないのだが。。。

 差額で儲けることを求めて、買い占めに走るというのもどうなのだろうかという気がする。
 ものすごく流行しては、廃れるというのが日本人の悪いクセで(ナタデココは今もあるが、一時のブームからすれば廃れただろう)、いつか廃れるのだろうが、付録で雑誌の売上を伸ばしたり、買い占めがあるというのは何となく違うだろうという気がしている。

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2014年10月24日 (金)

写真を撮らせてくれないため遠方から撮影した小次郎

小次郎です。

写真ではわかりづらいですが、少し痩せました。
おやつをやり過ぎていた私が、おやつの量を減らしたら痩せました。
散歩に行くときに抱き上げると、明らかに軽くなっております。
前は肥えてゼイゼイよく言っておりましたが、あまり言わなくなりました。
近くで写真を撮らせて欲しいもんです。
みなさん、よい週末を。
Kimg00502

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2014年10月23日 (木)

チンゲンサイの栽培に失敗しました

 庭でチンゲンサイを育てていたのであるが、見事に失敗した。
 チンゲンサイは育てやすい野菜と書いてあったので、ダイコンの時のような簡単に考えていたところ、チンゲンサイには害となる生き物がいたのである。

 
 それはナメクジであり、チンゲンサイの葉が日に日にかじられていくが、日中見ていると何もいないので不思議に思っていたので調べたところ、ナメクジがチンゲンサイを大好きなようで、夜にライトで照らしてみると、多数のナメクジがチンゲンサイにたかっていた。
 駆除したが、時は既に遅かったようで、チンゲンサイは育たず、やむを得ないので再度植え直すことにした。

 せっかくある程度伸びたものを抜くのはイヤであったが、私の管理が甘かったせいである。
 野菜一つ育てることをとってみても、いろいろと奥が深いものである。

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2014年10月22日 (水)

老眼

 自分には老眼というものは縁が無いと勝手に思い込んでいたのだが、ここ数ヶ月で一気に老眼が私に舞い降りてきた(日本語として表現がおかしいのはわかっているが、そう表現したいのでほっといてください)。

 近くの物が見づらく、目がしょぼしょぼする。若干近視と乱視があるので、それが悪くなったのか、あるいは疲れ目かと思っていたのであるが(ただし、免許証の条件で眼鏡とはされないレベル)、遠くを見るのはそれほど変わりがないことに気づいてから、ネットで症状を調べると、どうもまごうかたなき老眼のようである。もちろん、目を酷使している職業であることは否定出来ないが、疲れ目だけではないようである。

 100円均一の老眼鏡でもあるとましと知人弁護士にいわれて、奮発して通販で2000円ほどの老眼鏡を買ったのだが、やはり眼鏡屋で作ったものではないため、合わなかった。
 遠近両用眼鏡なるものがあるそうなので、それを買うために眼鏡屋さんに行くかどうするか悩ましいところである。
 PCを見るときは正面を向いているから、遠近両用だと、確か下側が老眼用だったはずなので、そうするとあまり意味がないようにも思える。

 近所の若作りしているいつも笑顔のK弁護士も、髪の毛が真っ黒なのは白髪染めをしているおかげだと聞いた。まさに造りものの若さだったわけであるが、みんなそりゃ年をとるよねと思う秋の1日である。
 

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2014年10月21日 (火)

読書日記10月21日

「世界はなぜ月を目指すのか」ブルーバックス。佐伯和人。
 アメリカが月面に到着した以降、月に対する人類の興味は失せてしまったかに見えるが、実際には各国はしのぎを削って月における覇権を争っている。
 それでは、なぜ世界は月を目指すのかー。ということで始まる本書は、非常にわかりやすく現在の月を巡る状況を説明してくれる。
 科学的な細かい知識は頭に残らなかったが(典型的文系人間なので)、知的好奇心を満たしてくれる1冊。

「吉宗と宗春」文春文庫。海音寺潮五郎。
 歴史好き、歴史小説好きの人で、海音寺の作品を読まない手はないと思っている一人であるが、これは8代将軍吉宗と尾張候の徳川宗春との相克を描いた作品。
 主人公は宗春であるが、吉宗とことごとく対立路線を打ち出す。
 倹約には華美に、金融緩和策には倹約にというようにこどことく幕府との真逆を行く政策を打ち出すのが宗春であるが、なぜそのようにするのかについて深い裏付けがある。
 出来ればもう少し長編にしてもらって、なぜ宗春がそのような自由闊達な思考法を持てたかの背景事情を書いて欲しかった。
 海音寺作品はやはりいい。

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2014年10月20日 (月)

血液検査

 3~4ヶ月に一度は血液検査を主治医のところでしてもらっている(血圧と呼吸音は月に一度。)。
 私は酒を飲むので(特に外で飲むときは痛飲するので)、その姿を見ている人から、よく、「尿酸値高いやろ」とか、「肝臓の数値悪いやろ」といわれる。
 しかし、尿酸値はずっと正常であるし、肝臓の数値も医者からは、「真ん中から少しずれているだけだから、許容範囲」といわれてきている。その他の検査結果もほぼ真ん中。
 血圧がここのところ少し高かったのだが、先日の検査では大幅に下がっていた。
 合宿で運動したおかげかもしれない。

 弁護士業界では痛風に悩む確率が高いように思うが、痛風になるかならないかは、やはり体質なのかもしれないと思いつつ、今日も酒を飲むのである。

 

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2014年10月17日 (金)

歯医者

 歯医者に行くのは私も好きではないが、行った後は本当に行ってよかったと思う。
 特に、先日歯の洗浄をしてもらった時には、それまであった辛い肩凝りがましになったので、歯痛から様々な症状が出て、ADLを低下させるということを痛感したものである。
 なので、これからは痛みを我慢するのではなく、違和感や痛みがあったらすぐに歯医者に行こうと思っている。

 私の近くには、歯が痛いのに中々歯医者に行こうとしない者がいて、いますぐ予約しろと言っているのであるが、「心の準備が」などと言っていこうとしない。

 それで仕事の能率も下がると思うので、早く行くように急かしている。
 そうしたところ、もう一人歯が痛いと言い出した。

 うちの事務所は、なぜか今歯が痛い人が多いようである。

 早く歯医者行けよ。

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2014年10月16日 (木)

日程が詰まっている日

 連休明けということで、1日今週は短いため、裁判がその1日短い間に入ってくると、予定が詰まってしまう。

 昨日は10時15分債権者集会(管財人として)、11時30分から京都家裁で離婚事件の期日、13時30分から京都地裁で賃料減額の裁判の期日、15時30分から大阪家裁で夫婦関係調整調停と、移動もある上、1日に4つの事件の期日と最近にしては詰まっている日であった。
 昔は最高時1日に8件裁判が入っていたこともあるが、弁護士も増えて、今はそこまで事件が詰まっている日はほとんどの弁護士はないであろう。
 4件も多いのではなかろうか。

 裁判に行く時点で既に書面などは出しているのでその日にバタバタすることはないのであるが、やはり、裁判所に行くための移動時間などで時間が取られるので、そうした日はどうしても気ぜわしくなる。
 裁判所には5分前には着いていないと嫌な性分なので、早めに事務所を出るため、どうしてもこういう日は事務所にいる時間が少なくなる。

 こういう日は、事務所に戻ると電話メモとメールと郵送された郵便物の整理で1日が終わってしまい、起案などは他の日にしか出来ない。

 
 ある程度長期的に予定を把握しておかないと、起案する時間もなくなって慌てることになる(私がそういうことがないとはとうていいえないが)。
 慌てないように、長期的な自分の忙しさや予定を見て、先に先に仕事をしていくというのは理想ではあるが、人の身では中々出来ないのが現実である。
 特にオチもないが、頑張って仕事しよう。
 

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2014年10月15日 (水)

膝痛

 右膝と左膝の半月板が損傷しており、左膝は靱帯も一部断裂したままなので、サッカーをした後は多少痛みが出る。膝にはサポーターをしているものの、負担がかかるようである。

 連休中は全国法曹サッカー大会に向けて堺トレセンにて宿泊をして合宿をしたのであるが、2日間連続でのサッカーは膝に悪かったようで、現在左膝の痛みに悩まされている。

 初日は紅白戦をして懇親会をして終了。
 2日目は台風が近づく中、暴風警報が出たらグラウンドがクローズという状態の中、京都の40歳以上代表チームと試合をさせてもらった。この時点で多少膝が痛かったので、出場時間を自分で少なくすることにしたが、おかげて膝の痛みが増してしまった。

 膝も痛いし、固い身体の相手と当たれば痛いし、走るとしんどいのであるが、この年になって、若者に混じり(ダメダメではあるものの)サッカーが出来ることは本当にありがたいことである。
 おそらく膝の痛みは一過性のはずであるので、痛みを全国大会までに取って、ましな活躍をしたいという野望が捨てきれない44歳の秋である。

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2014年10月14日 (火)

読書日記10月14日

「津山三十人殺し七六年目の真実」学研。石川清。
 八つ墓村の冒頭に出てくる殺人事件のモデルとなった、津山三十人殺しについて筆者が整理したノンフィクション。
 なぜこれだけの殺人事件が起こったのか、犯人は猟奇的な男だったのかについて、アメリカで発見された当時の捜査資料や取材を下に再構築していく。
 ぼんやりとしか知らなかった津山三十人殺しの真実に近づいた気が出来た一冊であった。

「いつの日か還る 新撰組伍長島田魁伝」文春文庫。中村彰彦。
 島田魁という人物は、新撰組フリークでもないとその存在を知らないだろうし、新撰組フリークであっても、そこまで詳しく知る人はいないのではないだろうか。
 身長182センチ、体重169キロという力士のような体格で、剣と槍の達人だが、不器用で、茫洋としたところがある主人公。
 激動の明治維新の時代を新撰組伍長として生きた不器用な男の人生に共感させられるところがあった。
 新撰組フリークの方は土方や斉藤一、永倉、沖田ばかり読んでおらず是非。

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2014年10月10日 (金)

アマゾンのおすすめ商品

 法律書やほかの書籍を購入するときにアマゾンを非常に多く利用するのだが、購入した商品をもとに、「おすすめ商品」というものが出てくる。

 これをもとにして、法律書の関連書籍などが出てくることもあり、「おっ。こんな本もあったのか」ということで購入したり、たくさん買っている作家の新作などが出てきて便利ではある。

 ただ、たとえば歴史小説を買った場合に、その分野で、私が絶対に読まないと毛嫌いしている作家のものを勧めてくることがある。たとえば、北○○三の作品は生涯読むことはない(時間の無駄)と思っているから、勧められたくないのである(個人の感想です)。他にも、池波正太郎の作品を購入しているので、最近の作家が書いた時代小説をすすめてこられたする。しかし、池波正太郎の時代小説と、昨今の作家が書いている時代小説とは全く似て非なるものだと思っているので、勧めて欲しくないのであるが、これらが繰り返し出てくる。
 時々、煮詰まった時におすすめ商品について、「興味がありません」ボタンを押して正確にするのだが、また、すすめられるの繰り返しである。
 このお勧め商品に一つ注文をつけるとすれば、「この作家の作品は二度とすすめないで欲しい」ボタンがあればよいと思っている今日この頃である。

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2014年10月 9日 (木)

夕方以降留守電になる事務所

 私の事務所は執務時間外でも留守電にはならず、電話が鳴り続ける。
 誰かいれば出来るだけ電話は取るように心がけている。

 相手方弁護士からの急ぎの電話かも知れないし、依頼者本人からの緊急の連絡かもしれない。
 事務所のメールアドレスを公開していて、休日でも私がスマホで時々チェックしている。
 出来るだけ連絡がつきやすいようにするためである。
 出張中も、会議中、PC持参でメールチェックしていて、事務局からは数時間ごとに(急ぎの案件だとすぐに)、携帯のメールとPCメールにメールで報告を入れてもらう。
 安らぐヒマがないのではといわれるが、メールをチェックするのがクセなのと、メールが来ていないと何となく寂しいのと、サラリーマンではないので(朝はゆっくりである代わりに、ものすごい早朝から働くこともあれば、土日休日も返上で仕事をしないといけないこともある)、この職業を選んだ以上、ある程度仕方がないと思っている。
 また、依頼者からすれば、連絡がつきにくい事務所は依頼しづらいであろう。
 その意味で、折り返しの連絡もなるべく早くするようにしている。

 年始に電話が壊れたことがあり(主装置の故障)、その日のうちに復旧してもらったが、偶々、本来の年始の日よりも早く私と事務所の弁護士が出てきていたから気づいたのである。
 年始にいきなり依頼者などが電話をしてつながらなかったら、私の事務所がつぶれてしまったと誤解されてしまったところである。

 他の事務所に事件の関係などで電話をした時に、17時を過ぎると留守電になっている事務所があるが、あれはいけないと思う。弁護士なんて、仕事をしていればあっという間に17時なんて過ぎてしまうし、連絡がとりづらい状況というのは問題である。
 内部的には直通番号とか、留守電のナンバーを見て、取るべき人なら取るということもあるようだが、新件の相談だったりしたらどうするのだろうか、という気にもなる。

 出来るだけ、事務所は連絡のつきやすいようにしておくべきと思うのだが、どうであろうか。

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2014年10月 8日 (水)

トウモロコシの雌穂

トウモロコシがどうやって実をつけるのか正直今まで知らなかったのだが、てっぺんに雄の穂が出て、遅れて茎のところに雌穂が出て、そこに花粉が風で飛んで受粉して実になる仕組みであることが分かった。

 ネットで調べていると、雌穂が雄穂より相当遅れて出てくる場合とか、出ないこともあるということであった。
 私の育てているトウモロコシも、雌穂が全く出ず、もう実はならないのかと諦めていたところ、この週末に雌穂がいくつか出てきてくれた。
 しかし、花粉は既にないので、先に切り取っておいた雄穂で人口受粉をせざるを得ない状態である。
 実がなれば楽しいのであるが、野菜を育てること一つでも中々奥が深い。。。
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2014年10月 7日 (火)

読書日記10月7日

「土地と日本人」中公文庫。司馬遼太郎。
 司馬遼太郎の対談集。対談がされたのはバブルが来る前であるが、土地の値上がりだけで儲けている日本の資本主義がおかしいという論調で、「土地は公有にすべきである」という筋でずっと対談されている。
 松下幸之助とも巻末で対談しているが、司馬遼太郎の公有論に対して、松下幸之助は、「公有にすればしたで使用する権利をどうするかというところがまた難しい」と言い方は柔らかいが手厳しい。
 また、明治維新の際に、山林をどさくさ紛れに天皇や島津のものにしてしまっているはずだということも指摘される。昔は山林があれば儲けられただろうが、平成26年の今はどうだろうか。
 ただ、高級な建築材が取れる山林を保有していたら、外には出ない大きい利益が出ているのかもしれない。

 司馬が憂いていたことは、平成のバブル崩壊で現実となってしまう。
 土地問題について、いろいろと考えさせられる一冊。

「アデン・アラビア」ニザン。河出書房新社。
 池澤夏樹個人編集の世界文学全集の中の一冊。正確には、「名誉の戦場」という作品と合冊であるが、ニザンを一度読んで見たかったのでとりあえず読書日記にあげておく。
 始まりの一文はあまりにも有名だが、中身は知らない人も多いと思われる。
 私自身、非常に読むのが辛かった。
 日本語訳のリズムが私のリズムと合わなかったという点も1点あるだろうが、ニザンの持つ文章のリズム自体が私に合わなかったのかもしれない。
 アデンというアラビアの町に行く20歳のフランス男性が語るのだが、旅行記ではなく、社会を批判した論文というところだろうか。
 今の資本主義社会の問題に通じるところがある。確か1920年代くらいの作品だったと思うが、100年近く経っても世界は変わっていない。
 

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2014年10月 6日 (月)

もうちょっとレクチャーするのも仕事だろう

 刑事事件で被害者参加をすると、被告人に被害者の代理人として質問をすることがあるが、弁護人が全くレクチャーをしていないとしか考えられない事件に当たることがある。
 もちろん、被告人が反省していない(被告人は反省しているとはいうのだが、具体性がなかったり、突っ込んでいくとポロポロになる)ありのままを出すという考えもあるのだろうが、再犯防止や被告人の更正のために弁護人としてそのあたりはレクチャーをするのが仕事であろうし、被告人が間違った考えをしている場合、それを正すというのも仕事の一部と思うのである。いくら言っても被告人が聞かないこともあるだろうが。

 被害者参加代理人としては、被告人を突っ込んでいくとポロポロになるのはそれはそれで最終の意見を書く際に楽ではあるのだが、おい弁護人、それでいいのかというのもまたそれはそれでどうかと思うのである。

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2014年10月 3日 (金)

検察官の調書

 私が修習した頃に、検察官の取る調書は、警察の調書をなぞるだけではダメで、被告人の内心や犯行動機等、事件の核心に迫る点を調書化しないといけないと教えられた。
 私が20年前そのような調書を修習生として取ることが出来ていたかはともかく、刑事裁判修習に行っても、優秀な検事の取った調書は被告人がなぜ犯行に至ったのか、内面に迫るような調書が取られていた。
 もちろん、そんな調書を取らなくても有罪認定には支障はないのであるが、情状のところで変わってくるし、かつ、被告人の内面をえぐり出すことで、被告人に問題に気づかせるという側面もあったと考えている。

 被告人がありのままを話さないことも当然あるし、自白強要は当然行けないのであるから、そのような場合には鋭い質問と答えを載せることで、「被告人は本当のことを言っていいなのだな」と思わせるような調書が出来上がっていたものである(優秀な人)。
 
 最近、全ての事件がそうだとは言わないが、被害者参加をして検事の調書を見た際に、「何じゃこれは」と思う調書を見かけることがある。
 多分罪名からすると、若い検事が取っていると思われる。
 最近は成績のいい人が検事になっているはずであるから(昔は成績がよくなくても検事が足りなかったから、採用はしてもらえたというのが我々がよくいう話である。ただし、私は任検していないので、本当のところは知らないので、事実と異なっているかもしれない)、そうした人が調書を取っているのではないのかと思うのだが。
 被告人の内面に迫ることもなく、単に警察の調書を要約しただけのこともある。
 私だったら当然もっと突っ込むだろうというところが抜け落ちていたりするのである。
 調書にないので、公判で突っ込む際に答えが予測出来なくて、質問を考える時に相当悩むことがある。
 検事にとってはたくさんある事件の一つ、刑事裁判官にとってはたくさんある事件の一つであるかも知れないが、被害者にとっては唯一無二の事件であるから、やはりそうした思いを持って、きちんとした仕事をして欲しいと思うのである。
 あくまで、私の評価であり、厳しい意見なのかもしれないが。。。

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2014年10月 2日 (木)

とりあえず反論する弁護士

 若手の弁護士にたまにいるのだが、力が入りすぎているためか、あるいは「何か言わないといけない。何も言わないのは弁護士としてダメと思われるかもしれない」という考えから、共同受任している事件の関係で問い合わせをしたり、弁護士会の委員会で意見を聞いたりすると、どうでもいいような反論や指摘をしてくることがある。

 なんでもかんでも指摘していては、「またこの人、いつものように言うてるわ」ということで軽く見られてしまうと思うのである。
 普段は細かいことは言わないが、ここというところで持論を展開すると、「普段あんまり何も言わない先生がここまで言うからには」という気になるものである。
 もちろん、持論が正しく裏付けられたものがあるという前提であるが。

 若者よ、力の入りすぎはいかんですよ。

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2014年10月 1日 (水)

レ・ミゼラブル

 ミュージカルは全く見なかったのだが、評判が高かった映画なので、WOWOWで録画してこの休みに見た。
 ヒュー・ジャックマンの演技と歌もよかったが、敵役のラッセル・クロウがいい味を出していた。
 中身はこれから見るかもしれない人もいるので書かないが(まあだいたいの人は筋は知っているだろうが)、原作も名作であり、この作品があれだけ当時賞賛されていたことがよくわかった。
 だいたい、映画はしばらくしてからしか見ないのと、本を読むのに時間が必要なので(あとは録画してあるサッカーも見ないといけない)その時の話についていけないのだが、映画鑑賞自体個人的な体験であるから、これはこれでいいと思っている。

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