読書日記11月10日
「戦争と国土 司馬遼太郎対談選集」文春文庫。
司馬が各分野の著名人と戦争と国土について対談する対談集。
対談がされたのは私が生まれた頃だが、今の世に通じる対話があまりにも多く、司馬の歴史を観る目に感嘆させられる。
私も戦争を知らない世代であるが、せめて、こうした本だけでも世の中の人が読んで欲しいと思う。
「名探偵を推理する3 フィリップ・マーロウ」後藤稔。
フィリップ・マーロウと書かれるとすぐに買ってしまうのが私である。筆者は名探偵の推理小説をさらに推理するというシリーズを書かれている。
海外作品でいうと、アクロイド殺しは誰が犯人かとかという作品を書かれている方の試行に似ている。
私のようなチャンドリアンからいうと、チャンドラーは細かいところを気にして読む作家ではないので、こうした細かい整理は要らないともいえるが、読み物としてはたいへん面白かった。
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