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2014年12月24日 (水)

読書日記年間ベスト10その3

七位「捕食者なき世界」文芸春秋。ウィリアム・ソウルゼンバーグ。
 捕食者がいなくなった世界はどうなるのか。生物の多様性はどうなるのか。
 オオカミが駆除されたアメリカはどうなったのか。
 捕食者が、生物の多様性を間守るという観点から書かれた好著である。
 自然に人間の手が入ることが、どれだけ自然を破壊するかがよく分かる。

八位「がんが自然に治る生き方」プレジデント社。ケリー・ターナー。
 末期がんと宣告されたが、そこから「劇的な寛解」で生を楽しんでいる人達に共通することを整理した好著。
 これは、生き方の本でもある。

九位「これからの正義の話をしよう」早川書房。マイケル・サンデル。
 哲学とはとっつきにくいものであるはずであるが、彼が語ると非常に理解出来るものとなる。
 豊富な実例のもと、何が正しいのかを考えさせられる一冊である。

十位「おそらくは夢を」早川書房。ロバート・B・パーカー。
 おおいなる眠りの続編としてロバート・B・パーカーが挑んだ作品である。
 作品としては失敗に終わっている感は否めないが、パーカーのチャンドラー愛が感じられるので、十位にランクイン。

 明日は、十位に入らなかった作品を紹介。

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