マニアックな研究書
事件で必要とあれば、マニアックな研究書を購入することも厭わない(いつの日か同種事件があれば使えるし、知識にもなる)のだが、通常の法律書と比較しても、マニアックな研究書は非常に高い。
価格は需要と供給のバランスで保たれているということがよく分かる次第である。
福知山花火大会の爆発事故の際には、「火災と刑事責任」「火災の法律実務」「過失共同正犯について」などマニアックな本を購入し、相当費用が嵩んだ。中には希少本となっていて、プレミアがついている中古本もあった。
学者というのは偉いと思うのだが、こうした非常に限定された分野でも研究をされていて、それを本にしているところもすごい。
そうした労力がなければ、私がこうした本を購入することもなかった訳である。
事務所には、「ドイツ不法行為記念論文集」「婚約・婚姻予約法の理論と裁判」「財産法の体系と不当利得の構造」などなど、まだまだ限定された分野の研究書がある。
中には、どの事件で購入したのか今となっては不明な本もある。
交通事故の事件が多いため、自保ジャーナルは取り、自保ジャーナルの判例検索も年間12万円を支払いリースしている(交通事故の被害者側をたくさんやっていると言っていて、こうした資料も持っていないとすれば、その事務所は怪しいと思ったりもする)。自保ジャーナルもマニアックといえばマニアックだろう。
こつこつと事件をするのが大事だと思い、こうした費用はけちらないようにしているが、年間けっこうな費用になるが、マニアックな研究書も嫌いではないので、どんどん本が増えて、置き場所がなくなるのである。
この原稿を書く前にも、ものすごくマニアックな研究書をアマゾンで探し出して購入したが、4冊で35000円ほどであった。
こんな片隅の分野でも分厚い研究をしている学者がいるところがすごいと思うのである。
以上。
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