読書日記4月27日
「宇宙を創る実験」集英社文庫。村山斉。
ビックバンの時に何が起こったのかを見るために、素粒子物理学の観点から現在行われている実験を整理した新書。
高校時代物理が出来ず、文系でしか生きていけないと思った私には難しいところも多々あったが、原子がどうして出来て、今の最先端の素粒子物理学が何を探そうとしているかが分かった。
「司馬遼太郎対話選集9 アジアの中の日本」文春文庫。
司馬遼太郎が陳舜臣や開高健らとアジアにおける日本について対談した対話選集。
司馬遼太郎の歴史観を全て受け入れられる訳ではないのだが、司馬遼太郎という大作家の作品を多数読むことで、その人の考えがわかり、自分の考えが整理出来るという意味でも司馬の作品は人生において絶対に読むべき作品である。
日本がなぜ戦争で暴走したのか、韓国人と中国人と日本人の考えの差違、儒教文化がどう影響したのか等、アジアを考えるについて、今でもなおこの対話選集は役に立つものである。
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