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2015年5月20日 (水)

犬の寿命

 先日、小次郎が亡くなってしまったが、私にとっては仕事が第一、依頼者が第一であるので仕事は普段と変わらずしている。
 また、そうしないと小次郎も天国で笑ってくれないであろうと思うからである。
 むしろ、いつもよりも集中して仕事をしているかもしれない。

 小次郎は13歳で亡くなった。犬の平均寿命は12~14年と書かれていたりするので、だいたい平均的な寿命ではあったということになる。そういう意味では早死にできないのであるが、やはり私としては出来るだけ長生きして欲しかったのである。
 私が悪いのだとも思うが、死ぬような兆候は直前までないと思っていたので(今にして思えばあれがそうだったのかと思うこともある)、急死という感覚が消えない一方で、「ああしてやればよかった」「こうしておくべきだった」という思いが消えない。

 小次郎は入院する前日の朝まで、散歩の時も自宅に居る時も元気に歩いて飛び回っていたのであるが、周りでもっと老犬っぽい老犬が散歩をしているのを見ていたので、もう少し老犬のようになってから弱るのだと勝手に思っていた。
 先日も書いたが、物凄く明るい性格の犬は、心配をかけまいとして、身体がつらくともいつものように振る舞うのだということを獣医から聞かされ、そんなことしなくていいから長生きして欲しかったと思う半面、そのいじらしさというか、自分を捨てて喜ばせようとしていたことにまた涙がじんわりしてくるのである。

 いつか別れが来ることは分かっていたものの、最低でも20年は生きて欲しいと思っていたのであるが、犬は最高でどの程度まで生きたかを調べてみると、29歳という記録があるようである。どの程度まで信頼出来るかは私としても分からないが、こういう記録を見ると、小次郎には30歳まで生きて欲しかったと思ってしまうのである。

 人間も死ぬ年齢には個体差がある(生き方にもよるだろうが)ように、犬にもあるのであろう。
 小次郎が来た時期に金魚すくいで取ってきた金魚はほとんどが早く死んだが1匹だけは未だに水槽で元気で泳いでいる。どの生物にもある程度の個体差はあるが、自分のところだけは長生きして欲しいというのは人情であろう。

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