マメ
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先日、通勤定期を忘れた。
スーツの胸ポケットに入れていたのであるが、スーツから出すのを忘れていたのである。
いつもの鞄のポケットに定期が入っていない時の衝撃。財布を忘れるよりも衝撃である(事務所にいけば、とりあえず事務所のお金から借りられるので→事務所のお金は事業用なので、私のお金でありお金でないようなものである)。
切符を買うのがこれほど面倒だとは思っていなかった。いつもは乗り越しがあってもICOCAで自動的に引き落とされるため、切符を買ったのは数年ぶりであろうか。
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弁護士稼業をしていると、調べ物をするために書籍を購入する必要に迫られる。
この本ということで確定していれば、アマゾンで購入したり、紀伊國屋ブックウェブで注文する。
また、定期的に弁護士会経由であったりファックス等で書籍の案内が送られてくる。
内容的に、日常取り扱う分野の本であれば、出た時に買うようにしている。
というのは、法律書というものは需要が限られているからその時に買わないと重版されないことが多く、市場で購入できなくなる可能性があるためである。
事務所にも調べ物をするのに非常に活用している本と見るのは年に1回から数回という本、こういう事件が来た時のために買い置こうとして置いてあり開いたこともない本等があるが、いずれの書籍もこれから購入しようとしてネットで調べてみると在庫がなかったり、中古市場でたまたまあったとしても、プレミアがついて、5000円程度の本が2万、3万することも珍しくない。
ということで本をせっせと買うのだが、たまたま近所の本屋に行くと非常にマニアックな本が置いてあったりして、マニアックではあるが、私が今している事件や事務所の事件でかなり使えそうであったりする。
マニアックな本は、たいていかなり重たい本であるため、自宅から持っていくのも辛そうで、その場でスマホで検索したが在庫切れであったりするので、仕方なく近所の本屋でおそらく私以外は買わないであろう法律書を買っていたりするのである。
そういうわけで、私の事務所は割合あらゆるジャンルの本が揃えてあり、また、たいていの事件はやっていたりするので、他の弁護士から問い合わせを受けて本を貸し出しすることもある(貸出簿がある)。
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本日は(昨日の午後からも会議のため昨日から行っていますが)、日弁連で法律相談センターの会議のため東京に出張しております。
連絡はつきますので、ご用の方は事務所までご連絡ください。
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ワープロが使えない弁護士は書面を手で書いているが、手で書くと文章が締まる。
ワープロだとあちこち切り貼りするので、どうしても文章が長くなるし、特にローマ字打ちだと頭で考えたことを一度ばらばらにする必要があるので、何となく文章が締まらない気がしている。
故・中村利雄弁護士も私の元ボスの福井啓介先生はワープロが使えないが、その分、文章が締まっていて、簡にして要を得たものとなっている。
私はかな打ちなので、割合思考がそのまま文章に書くことが出来ると思っている。しかも、ほぼキーボードを見ないでも打てるようになっている。
また、若い頃は長い準備書面を書くことがステータスみたいなところがあったが、裁判官とたくさん話をする中で、裁判所も長い書面は読みたくないし、長いだけで中身がなく、裁判所が知りたいところが書かれていない書面が多いというような話も聞く中で、最近は出来るだけ無駄をそぎ落とそうとしている。
もちろん、どうしても長くなる書面はあるのだが(カルテに基づいた整理など)、普段書く準備書面は5頁から長くても10頁くらいを目標にしている。
実は書面を短くする方が難しいと最近気づいており、手で書かれている先生は、書く際にものすごいエネルギーを短い文章の中に込められているのだと思っている。
長い書面を書いて、喜んでいるうちは弁護士もまだまだということであろう。
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土日が全て仕事で埋まることはまずないので、週末は1日は昼寝をするようにしている。
事務所でも予定がなければ、午後から仕事が出来るように、昼休みはイスを倒して仮眠している。
骨休めという言葉があるが、人間の身体は体重を支えているから、横になってゆっくりとすることが必要であり、まさに、「骨を休める」時間が必要なのだと思っている。
ただし、週末寝過ぎると、日曜日の夜が寝つけず、月曜日の朝がつらいことになる。
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醸造とは、新明解国語辞典第6版によれば、「発酵作用を応用して酒類・醤油などを造ること」とされている。日本酒などがこれにあたる。
これに対して蒸留とは、「液体を沸騰させ、出来た蒸気を冷やしてまた液体とすること」とされ、蒸留酒は「発酵した酒を蒸留してアルコール分を多くしたもの」とされている。ウイスキーがこれにあたる。
若い頃は醸造酒の方が好きであったし、今も日本酒は嫌いではないのだが、今は蒸留酒が好きである。何となく、アルコールの純粋な部分だけを飲んでいるようであるし、少ししか取れないというところにも希少性を感じるのである。
東南アジアから中東で製造される蒸留酒はアラックと呼ばれている。糖蜜やヤシの実から造られるのである。
今自宅で相当昔読んだ雑誌で掲載されていて、いつか飲みたいと思っていたアラック・オブ・バリというバリ島原産のアラック取り寄せて、これを寝酒に飲んでいるのだが、これはヤシの花蜜と米から作られている透明なアラックである。
ほのかな甘みとヤシの香りがして、夏にふさわしいアラックである。
花蜜は少ししか取れないだろうし、またそれを蒸留するから、一本のお酒を造るのに相当な手間がかかっているだろう。
ほのかな甘みのあるアラックでカクテルを造ってもらえば美味しいかもしれない。
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先週はカルテばかり読んでいた。
1件は交通事故の被害者側で、保険会社の方の「それほど重傷ではない」「後遺症の程度はこの程度である」という主張に対して反論をするもの。
1件は交通事故以外の事案で、相手から出されたカルテに基づいて、「そんな症状は出ていないか、別の原因である」という主張を整理するもの。
1件は当時遺言能力があったかについて、カルテの中から拾い上げるもの。
読むだけでなく、書面の形にしなければならない。カルテを引用しつつ、準備書面の形にしていくのであるが、これはけっこう大変な作業である。
しかし、見落としていたところにこちらに有利な記載があるかもしれないので、1頁1頁目を通していくしかないのである。また、医者の字は汚いことが多く、判読に苦労することもしばしばである。
弁護士というのは、依頼者との打合以外に、裏でこうした地道な作業をしているのであるが、これが中々依頼者にわかりにくいところでもある。
ここまでまとめてカルテばかり見ていたことも珍しいので、今週はカルテは読みたくないくらいなのだが、事件は待ってくれないから、また、そのうちにカルテと格闘する時がやってくるのである。
ただ、こちらにとってカルテにいい記載があることを見つけた時には、嬉しくなることもあるので、嫌なことばかりではない。
普通の弁護士は依頼者にとって何がいいか、何か有利なことはないかと真剣に影で努力しているのだが、そういう弁護士ばかりでもなく、また、それが裁判官に伝わらないこともあるのが裁判の世界でもある。
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消防法の関係で、来客室は上まで仕切ることが出来ず、180㎝くらいのパーテーションで区切っている。
私の事務所の来客室は2つで、来客室同士は事務所の端と端にあり、それぞれの声が他方の来客室に聞こえることはないので、来客同士のプライバシーが害されることはない。
弁護士は4名いるが、それぞれ打合を入れたらすぐに事務所のスケジュールに入れるので、重なることはまずないので部屋数として足りないことはない。
ただ、大きい方の来客室(椅子は10脚ある)は、私が執務しているスペースのすぐ横であり、声が大きい相談者が来て他の弁護士と打合をしていると、相当気が散ることになる。
連絡書などを書いている時はよいのだが、カルテなどを引用しつつ書く準備書面などであると、やはり集中力が乱される。
私の机が来客室に向かって解放されている(パーテーションで仕切られていない)のも一つの原因である。設置の仕方をもう少し考えるべきであったが、これは今更どうしようもない(動かすのは相当な労力である)。
防音が出来ないか業者に聞いたが、消防法の関係もあり、完全に防音しようとすると物凄いお金がかかるようである。
仕方がないので、吸音パネルで作られたパーテーションを今注文しているのだが、これがどの程度効果があるか未知数である。
やはり、どの事務所でも複数弁護士がいると、防音は問題になっていると業者から聞いたが、完全に仕切ることの出来ない構造であったり、天井を音がつたうということもあり、防音は難しいらしい。
複数弁護士がいる事務所では、事務所を設計する最初の時点で、こうした点は注意を払うべきであろう。
オチもないが以上です。
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「峠」(上)(中)(下)新潮文庫。司馬遼太郎。
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事件の本質に迫るような検討というのは、中々出来ないことではあるが、それをするように心がけていないと、いい結果が出ないのもまた然りであると思う。
事案によっては、事件の本質に迫る検討をしても、裁判所に理解してもらえないこともある(リース被害案件などは中々裁判所の理解を得られない)が、そのような姿勢で仕事をすることが大事だと思う。
とりあえず形だけを整えた書面というのは、経験のある弁護士であれば直ぐに分かるから、当然裁判所にも分かるであろう。
本質に迫った上で、分かったような分からないような書面を敢えて書く場合もあるだろうが、これなどは相当年期のいった弁護士のする高等テクニックであろう。
私なども心がけているつもりであるが、人間であるから、つい易きに流れたくなることもある。
しかし、そもそも法律家の仕事というのは、きちんと証拠を見て、打合をして書面を作成してという流れがあるから、いくら仕事が速いといわれる人でも時間がかかるのであるから、易きに流れる気持ちをいかに抑えるかということもこれまた大事なことであろう。
分かっていても出来ないことである。
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交通事故の被害者側で示談をする際に、保険会社によって必要書類が違うのはまだよいのだが、担当者によってもいうことが変わることが多い。
実印をついた委任状と私の弁護士会の印鑑証明まで要求されたので、「訴訟でも認め印でよいのに、それ以上のものを要求される理由は何か」というと、「では、委任状は認め印でかまいません」と態度を変えることもしばしばである。
本人の署名押印を示談書に要求されることもあるが、何のために代理人として弁護士がついているのか分からない。
本来であればマニュアルがあるのだろうが、各担当者によって独自のやり方をそのまま進めているのではなかろうか。
合併によって、混乱が生じているのかもしれないが、現場レベルの手続についても、どちらの保険会社のやり方でいくのか統一してもらいたいものである。
中身について議論するのはよいのだが、必要書類のやりとりで無用の時間が取られるのは苛正しいことこの上ない。
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絵画や彫刻を見ていると、なぜ人はこういう創作活動をするのだろうという疑問がある。
東山動物園のところに天を衝くように手を広げた金色の像があり、飲んだ帰りなどにタクシーで見ているが、あの作者はなぜこういうものを作ったのだろうと思っている。
日々の満ち足りなさや人生における何かがそこに込められているのだろうとは思う。
私も小説を書きたい思いがあるし(法律の初心者向けに書いたものはあるが)、小説を読むのも好きであるが、小説を読んでいると作者というものは自分の魂を削りながら書いているように思えてくる。
自分というものの魂というものを削り、それを公開して世の中に何かを問うているように思われ、芸術作品もそういうもののように思っている。
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猿(であったかチンパンジーであったか)に自慰行為を教えると、衰弱死するまでしているというような話をどこかで読んだことがある。真偽のほどは定かではない。
結局のところ、猿というものは、快楽に負けてしまい、何もかも(生存することすらも)捨ててしまうということなのであろう。
人間でも、やりたいことだけをやって生きていくという訳にはいかない。
やりたいことをやっていれば、前述の猿のように生きていくことすらも出来なくなるであろう。
海音寺潮五郎は、執筆中も読みたい本をちらちらと見ていて、奥さんがお茶を運んでいくと慌てて隠したというが、海音寺はある意味本を読むのが仕事の一部でもあったから、これなどはまた違う話であろう。
私なども通勤電車で続きが気になる小説を読みたい欲求はあるが、仕事を放り出して好きなことをしていれば前述の猿に等しいと思うし、ありがたいことに私は弁護士という仕事が好きなので、仕事中は他のことをしようとは思わない。
仕事がそこまで好きでなくとも、生きていくためには自分の好きなことばかりするわけにもいかず、そういうことをしていれば待っているのは前述の猿と同様破滅であろう。
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自宅の近くに、プレハブの小さい焼酎専門の居酒屋がある。
外から伺うに、カウンターだけでおそらく10席もないであろう。
夜自宅に帰る時には、近所の人が来るのであろう、自転車がだいたい3~5台停まっている。
何となく入ってみたいのだが、1人では入れないので、未だ入れずにいる。
なじみのお客さんばかりであれば、より1人では入りづらい。
父親でも誘って休みの日に行こうかとも思うが、中家でお酒を相当飲めるのは私と亡くなった父方の祖父(この人は酒の飲み過ぎで早死にした)だけで、母親の家系もほとんどお酒は飲めず、私の妹も飲めないから、父親といってもなあという気もする。
何となく、こういう店にも惹かれるのである。
オチもないが以上です。
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日弁連の法律相談センター委員会の中に設置されている法律相談センター再生PTの座長をこの1年務めてきたが、ようやく1年間かけて議論した内容が冊子として完成した(来年度も座長に内定しているが・・・)。
各弁護士会には基本5冊ずつ届くが、要望があれば部数は増やしてもらえる。
是非、弁護士会に届いた際には、手にとってお読みいただいて、各単位会の法律相談を考えるについての参考にしていただきたいし、また、忌憚のないご意見をちょうだいしたい。
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我が家に二代目小次郎がやってきた。
初代小次郎の墓もまだ建てておらず、非常に彼を迎えることについては悩んだ。
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