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2015年7月31日 (金)

かわうそ

 先日読んだ向田邦子の小説に、「かわうそ」というタイトルの小説がある。
 子どもがいない夫婦で、妻はいつも何かにはしゃいでいて、それがかわうそのようであるというので夫がそう感じているという小説である。彼女にとっては、夫の病気も一つのはしゃぐタネのようなものである。もちろんそれだけではなく、短編ではあるが、深い読後感がある。ネタバレになるのでこれ以上は書かないが、興味のある方は是非ご一読されたい。

 電車に乗っていると、配偶者が重度の事故に遭ったというオジサンが、大声で、一緒にいる人に向かって、「保険会社は○千万円支払ういうたんや」「俺とこの弁護士は1億は超えると言っている」「相手が俺でよかった。俺でなかったら2億とか3億とかいうとるとこや」「元の体に戻せっていうたるんや」などと言っている。
 本来的には、一番つらいのは事故にあった配偶者の方だろう。配偶者の不幸をおもしろおかしく語るその姿は、先日読んだ「かわうそ」を思い出した。

 軽い対応をしていると、配偶者から見放されるかもしれないと思いつつ、賠償額がいうだけでは変わらないよとも思っていたものである。あまり電車の中で大声でいう話ではあるまい。
 以上です。

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2015年7月30日 (木)

画面が暗いんです・・・

 先日、日弁連のテレビ会議で接続して会議に参加していた。
 「中先生、画面が暗いんですが・・・」と東京の方からの声。
 テレビに映っている画面を見たが、背景はそのままの色である。
 「私が焼けているから、暗く見えるだけではないでしょうか・・・」
 爆笑された。

 サッカーと庭で野菜の手入れをしているだけなのだが。

 以上です。

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2015年7月29日 (水)

読書日記7月29日

「サル学の現在(下)」文春文庫。立花隆。
 サル学の現在の下巻。チンパンジーのカニバリズムや、ゴリラの子殺しなど、ショッキングな例が語られる。
 ヒトとサルとの境界はどこにあるのか。また、サルから人間への進化はいつ、どのようにして起こったのか。
 私が弁護士になった頃の著作であるため、この時点よりは研究も進んでいると思われるが、この時点の研究ですら、私にはない知識であったので、非常に役立った。
 また、日本がサル学で世界をリードしているという事実も恥ずかしながら初めて知ったところである。
 知の巨人はやはりすごい。

「思い出トランプ」向田邦子。新潮文庫。
 ピース又吉が選ぶ新潮文庫の20冊シリーズの中の一冊。
 向田邦子は読んだことがなかったので、新鮮みがあった。
 日常生活の中に潜む人のすれ違いや類型が描かれており、松本清張や司馬遼太郎などと同様、日常生活、弁護士生活においても参考になる内容である。

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2015年7月28日 (火)

すくすくと育つ二代目小次郎

 ケージから出してやると走って喜んで手の中に飛び込んでくる。甘え方がうまいのである。
 歯が痒いのか、その後は常に何かをかじっている。

 私がプライベートで使用している青色の鞄の端がお気に入りのようで、かじっている。
 三食完食し、お通じもばっちりで、すくすくと大きくなっている。
 願わくは、早くトイレを覚えて欲しい。
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2015年7月27日 (月)

ミニトマト

家庭菜園の定番のミニトマトである。
ここ以外にもたくさん実がついているのだが、まだ青く、小さい。
これ以外に熟した実もあったのだが、虫に食われたようで、皮を残して中身が綺麗になくなっていた。
そういう害虫がいるらしい。
何とか、この実は食われずに私が食べたいものである。
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2015年7月24日 (金)

いたずらに長い書面の理由

 準備書面の長さについて少し前に書いたのだが、相手方の準備書面でいたずらに長い理由を分析してみた。

1、やたら大げさな表現が多く、なぜこれを書くかという趣旨から書いて、中々本題に入らない。
2、注記がやたら多い。
3、判例の引用がやたら多く、その判例の射程範囲について長々と書く。

4、相手の準備書面をそのまま引用して、どこが前回と矛盾しているかとかをつらつらと書いて、最後になぜ矛盾しているかの自分なりの理解を書く。
5、相手の態度の批判などをやたら書く。
6、タイムチャージであるので、枚数を稼ぐ必要がある。
 というものである。
 1については、手の内をさらすことにもなるし、裁判官は制度の趣旨などはさらっと書いて、本題に入って欲しいと思っているようである。
 2については、注記がやたら多いとそこで中断することになり、読み手が読みづらい。相手方代理人が読むのが嫌になるのであるから、裁判官はもっとそうであろう。
 3については、判例の射程範囲がずれていることが多い。
 4については、枚数を稼ぐためと思われるが、一覧表にでもした方が絶対わかりやすい。ただ、たいていその矛盾は、判決に影響しないようなことばかりである。
 5についても、そうして相手が応対するのが嫌になるのを狙っているのかもしれないが、ある程度トレーニングを積んだ弁護士であれば、そんな書面のことは気にしておらず、「裁判官はこんな書面見たくないだろうな」と思う程度である。なお、あまり相手を批判しすぎると、事案にもよるが、和解出来なくなる(特に京都の場合)。
 6は、お金を稼ぐために、何とかして1~5のようなことを書いて枚数を稼いでいるという目的ではないかという気がしている。
 まあ、こんな整理をしてみたところで仕方ないのだが、長い書面を最近よく見かけるので、整理してみた次第である。

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2015年7月23日 (木)

トカゲ

 庭でちょろちょろと動くものがあったのでそうっと寄ってみると、トカゲがいた。
 こやつは何というトカゲだったろうか。
 カナヘビではなさそうである。
 毎年トカゲが居るということは、庭のどこかで繁殖しているのであろう。
 割合草が生い茂っているので、鳥にも狙われないためかもしれない。
 悪い虫を食べて欲しいものである。
 暑いのに、トカゲは平気そうであった。
 こやつらは、台風の時はどうしているのであろう。
 以上です。
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2015年7月22日 (水)

読書日記7月22日

「切り裂きジャック127年目の真実」ラッセル・エドワーズ。角川書店。
 切り裂きジャックの正体を暴くというもので、この手の書籍は多数出ている。
 犯行現場から持ち去られた布を科学的に鑑定した結果、犯人が明らかになるというものである。これで犯人は明らかだとされている。
 私からすると、色々と言いたいこともあるが、それを書くとネタバレとなるし、ノンフィクションとしては面白いのと、読んでもらって他の人が納得するか、あるいは、「いやいやこうではないか」と言うこともあるかもしれないので、書かないでおく。
 前にも同様の書籍を一冊読んでいるのだが、そちらは既に内容を忘れてしまった。

「サル学の現在(上)」文春文庫。立花隆。
 現在といいながら、だいぶ前の書籍であり、どうも私が購入して書棚の奥に紛れていたため、これまで読まれなかったようである。
 途中一冊寄り道をしたため、今下巻を読んでいるところなので、感想はそちらで。
 相変わらずの知の巨人ぶりである。

「最後の喫煙者」新潮文庫。筒井康隆。
 ピース又嘉が選ぶ20冊というのが本屋のコーナーであったので、その中から購入。大学生くらいのときはずいぶん筒井康隆を読んだが、多分引越などで全て古本屋に売ってしまったので今手元には一冊もない。
 ナンセンスのかたまりのような小説群だが、44歳になって読み返すと、また違った読み方が出来て面白い。
 中村利雄先生が生きていたら、「最後の喫煙者」になっていたような気がする。

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2015年7月21日 (火)

連休のある週

 弁護士にとって連休は嬉しいものでもない。
 やるべき仕事はある程度あるので、時間までには間に合わせないといけないが、打合や裁判はウィークディに入るから、そうした週は予定が詰まってしまうことになる。
 正直、電話の一本がかけられない日もある。
 7月が過ぎると、少しヒマになるのであるが、毎年、この季節と年末と年度末はどの弁護士でも似たようなものである。

 修習生の時に、「依頼者に、事件は忙しい弁護士に頼めと言っている」とある大先生から聞かされて、「暇な弁護士の方が空いているのでは?」と聞いたところ、「暇な弁護士は能力がないからヒマなんや。流行っている弁護士は能力があるから、依頼が来るし、また、限られた時間で解決しようとする。暇な弁護士はヒマだからといって、事件を一生懸命するとは限らない」と聞かされて、そういうものかと思っていた。
 そのときは、その先生は結局、「自分に頼め」というアピールも依頼者向けにあったのであろうが、自分が弁護士になってみると、確かに、手帳が真っ白な先生が仕事が速いかというと、そうでもないことに気づかされる。
 逆に私から見ていても多忙な弁護士が、「よくここまできちんと書面を書かれるなあ」と相手方ながら感嘆することもあり、あのベテラン弁護士が言われていたのは正しかったのだと思っている。
 もちろん、流行っている弁護士でも、事件を受けすぎて事件遅滞に陥ることもあるだろうから、何事もほどほどなのであろう。
 私も流行りたいもんである。

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2015年7月17日 (金)

台風と祇園祭

 台風が来て電車が遅延している一方、祇園祭は開催されるとのことで、自宅を早めに出て、10時30分の期日に間に合うように出た。
 駅で電車が来たが、65分遅れ。ただし、学校等で休みになったところもあるようで、電車は思ったよりも空いていて、2駅目で座れた。
 京都駅ではタクシーが大変なことになっているのではないかと予想して乗り場に向かうが、誰も待っていない。
 祇園祭りで交通規制があるかもしれないと思っていたが、まだ規制はかかっていないとのことで、期日の50分前に裁判所につくことになった。
 常日頃期日の最低でも5分前、だいたい10分前には着くようにしているので、遅れるよりはよいのであるが、さすがに早く出過ぎたようである。
 三連休であるが、都合によりこの週末のサッカーの練習にはいけそうにない。
 みなさん、よい連休をお過ごしください。

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2015年7月16日 (木)

台風

 台風が近づいている。
 日本という国に居る限り、台風と地震がなくなることはないであろう。
 歴史をひもといても、地震や台風での被害が記録されている。

 台風が来ると、弁護士会の法律相談を実施できるかという問題もある。
 法律相談センター運営委員会の委員長としては、台風の中を弁護士会の相談に来られる方の安全にも気を配らないといけないし、担当弁護士についても同様である。
 事務所で相談を入れていても、台風の進路にあたっている地域から来られる人については、帰れなくなるのではないかということから、こちらから相談日を変えましょうか、という問い合わせをするようにしている。

 昔、中村利雄先生と酒を酌み交わしていて、近江八幡の実家に帰られる時、私と方向が一緒で東海道線に乗っていた時がちょうど台風が来ている時であった。
 そのとき、中村先生は、「中、一緒に実家に帰ろう」と電車の中で30回くらい誘ってきてくれたが、台風が来ていたので、近江八幡から帰れないかもしれないので、やめときますわというと、「そのときは実家に泊まっていけ」とずっと言っていたのを台風が来ると思い出す。

 私も中村先生も台風の進路を気にするという性癖がいっしょであり、二人で台風がどこにいる、ここにいる、大型や、危険やなどと電話で話し合い、台風が来るまでは飲もうと呑気に言っていたことも今となってはいい思い出である。
 台風が来て水害が起こらないことを祈るばかりである。

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2015年7月15日 (水)

外に出るのが嫌になります

 暑い。
 暑いったら暑いのである。

 寒さでも思考能力は低下するが、暑い方が思考能力は低下する。
 炎天下裁判所に移動して、期日に臨むが、裁判所に早めについて身体を少しクールダウンしないと期日で頭が働かない。
 裁判所の設定温度は28度なので、クールダウン出来るとしても限界があるのだが。。。

 熱中症には注意が必要であろう。
 自宅で冷房が効いている部屋ですやすやと寝ている小次郎(2代目)がうらやましい。
 彼には彼なりの悩みや苦しみもあるのだろうが。。。

 週の真ん中水曜日。
 あと3日、頑張っていきましょう。

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2015年7月14日 (火)

文学談義

 先日、50代の裁判官と一緒に飲んでいた時に、文学の話になり、2人で一致した意見は、「この歳になり、文学を読むとムチャクチャ面白い」ということであった。
 また、2人とも一致した意見は、「夏目漱石はムチャクチャ面白い」ということでもあった。

 若い人もそこに居たので、夏路漱石の何を読むとよいか等々文学談義が尽きなかった。
 ただ、我々二人で一致したのは、「若い頃読んで、歳を取ってまた読むと、また違う感動がある」「けっこう筋を忘れているので、また楽しめる」というものであった。

 文明批判の我が輩は猫であるはともかくとして、女性との距離感に悩む作品群は今の世からするともどかしいが、その悩みがまた新鮮なのである。

 こころ、門、それから、彼岸過迄、三四郎、虞美人草、行人、明暗(未完)は是非とも読んで欲しい作品である。
 最近は中々読書の時間も取れていないが(今は立花隆氏の「サル学の現在」を読んでいる)、また、文学談義をしたいものである。

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2015年7月13日 (月)

夏期休廷前

 弁護士の繁忙期というのがあるが、裁判所が夏期休廷に入る前のこの期間もその一つであり、裁判がまとめて入っていたりする。
 相手方代理人の手帳が見えてしまうことがあるが、予定がほとんど書いていなかったりすることもあり、どうやって事務所を経営しているのだろうかと思うことがある。
 おそらくは、顧問先がたくさんあるのだろう。
 先週は1日に予定が5件くらい詰まっていることがざらの週で、1日に予定が5件あると、書面が書けないのである。
 夏休み明けの8月末から9月頭にかけて、裁判所の夏休み期間中にやろうと思い、交通事故のカルテの基づく主張が2件、交通事故の最終準備書面が1件、遺言能力が問題になる事件でカルテを読まないといけない事件の準備書面が1件あり、訴状を4本(資料がまだ手元に来ないので書けていないということもあるが)書かないといけないという状態で、結果的に私に夏休みはあるだろうかという気分にさせられている。

 30代前半ならもっとチャッチャと起案も出来たのであるが、40代半ばになってくるとやや能力が落ちてくる。
 懇意にしている50代の女性弁護士は、最近「書けない」「書けない」を連発しているが、やはり年齢とともに起案速度も落ちてくるので、若い人の力を借りないといけないのである。
 もう1人でする事務所には戻れないので、事務所のメンバーに感謝、感謝である。

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2015年7月10日 (金)

キセル

 キセルについても調べているが、どうもあれは数口吸うと終わりのようである。
 ある程度リラックスしてふかしたい身からすると、非常に時間が短い気がする。
 パイプもそうだが、さすがにキセルを吸っている人は見たことがない。
 まあ、外で吸うようなものでもないのであろう。

 早くも週末である。
 明日は初代小次郎の墓を作るのに、下見に業者が自宅に来る。
 49日も過ぎたので、庭で私を見守っていてもらおう。

 以上です。

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2015年7月 9日 (木)

パイプ

 レイモンド・チャンドラーの小説の主人公フィリップ・マーロウは普段はタバコを吸い、事務所や自宅ではタバコ以外にパイプを吸っている。
 マーロウは葉巻は吸わないようで、太い葉巻を勧められて断っていたくだりがあったように記憶している。

 マーロウファンであるので、パイプをふかしてみたいという欲求があるが、ネットで見てみると色々と面倒そうである。
 器具を緻密に掃除したり、葉っぱを上手く詰めたりなど私にはできそうにない。
 私以外で葉巻を吸っている人はバーで時折見かけるが、パイプはさすがに見たことがない。
 44歳でパイプは早いような気もしているが、マーロウは30代でパイプをふかしている。
 これがマーロウと私の人間としての差かもしれない。

 以上です。

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2015年7月 8日 (水)

かわいい勘違い

 先日、近所の本屋で「平成時代における借地・借家の判例と実務」という本を買った。
 アマゾンで購入しようとしたが、在庫切れだったのと、法律書などは3000部も売れたらベストセラーの方で、2刷、3刷されることは少ないので、ある本を買っておかないと廃版になる可能性があるからである。

 借地・借家の紛争は私自身も手がけていて、さらに、事務所の弁護士もやっているので、うちのさる弁護士に「これ参考になるよ」と渡したところ、当該弁護士は、「平安時代の借地・借家?どうやって?古文書から?」と思っていて、直ぐに間違いに気づいて1人でウケていたということである。

 確かに、平成時代とは中々言わないもんね。

 週も真ん中、頑張っていきましょう。

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2015年7月 7日 (火)

読書日記7月7日

「司馬遼太郎 短編全集1巻」文藝春秋。
 司馬遼太郎が本名で書いた初期の短編もいくつか収められた短編集。夜寝る前に1作品ずつ読んでいた。
 帯に、司馬の言葉として、「短編小説を書くというのは空気を絞って水を滴らすほどのエネルギーがいる」ということが書かれているが、これは理解出来る。長編だとある程度好きに書けるが、限られた枚数で主題を完結させるのはすさまじいエネルギーがいるだろう。

「沖縄の殿様」中公新書。高橋義夫著。
 明治時代に沖縄に県令として赴任した米沢藩主、上杉茂憲の中央に対する戦いを描いた新書。
 当時の沖縄の風俗も書かれていて、非常に参考になる。
 現在の沖縄の置かれた状況というのは、明治時代のこの頃と変わりがないように思われる。

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2015年7月 6日 (月)

 今にして思えば初代小次郎の育て方は間違っているところもあり、もっとこうしてやればよかったとか、こうしてあげたかったというとキリがないが、一応私なりには精一杯かわいがったし、寿命としてもそう早死にではなかったから、幸せな人生(犬生)だったのではないかと思っている。
 その反省から2代目チビ小次郎は出来るだけ間違った育て方をしないようにと思っていたのだが、いきなりトイレトレーニングで失敗したようで、トイレはケージの外でするもんだと思い込んでしまったようである。
 これを矯正していくのが大変である。

 人間の勝手で、まだまだ生きられる犬や猫が殺処分されているということは知っているが、最近、こうした動物を保護しているところがあることを知り、少しだけであるが寄付することにした。
 私のところではチビ小次郎がいるため犬は飼えないので、せめてそれくらいはしようと思ったのである。里親を募集している犬猫たちが、いい飼い主(ろくでもない飼い主もいるから)のところに行くことができることを祈念するしかできない。

 子どもの貧困問題やこうした犬猫の問題とか、その他様々な不都合な真実が世の中にはあまたあるが、その一方で悪いことをして安穏と暮らしているヤカラもいるのがこの世である。
 法律の世界でもどうしてこの被害者が救済されないのだとか、どうしてこれが裁判所には理解出来ないのかということを思いつつ、その壁を打ち壊すべく20年間やってきたところがあるが、壁を打ち壊すには中々至らない。

 たとえ終わりがなくとも目の前の課題を一つ一つ解決していくしかない。一つ一つのことを解決することしかできず、全てが解決しなくとも、何もしないよりはいいであろうと思う。
 この世はカミュが描いたように不条理に満ちているが、それ故にこそ不断の努力が必要とされるのだろう。
 

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2015年7月 3日 (金)

新幹線にて

 新幹線ではたいていグリーンに乗るようにしている。仕事も出来るし、身体の疲れが多少ましだからである。しかし、グリーン車に乗ると中にはバカな客もいる。
 イスを思い切り倒してきて、デッキにも出ずに携帯で話しを普通にするヤツなどがいる。

 本当に偉い人というのは偉そうぶらないし、周囲への気配りを忘れないものであるから、こういう人物はグリーンに乗っていても、偉い人物ではないと断定出来るのである。
  また、グリーン車の後ろにどういう人物が乗っているか分からないから、あまり好き放題しない方がよいと思う。

 調子に乗っていると足下をすくわれるというのは歴史が教えるところであり、仕事がうまくいっている時ほど、さらに注意をしなければいけないのであり、グリーン車で調子に乗っている人というのは、もうすぐ足下をすくわれる人なのかもしれない。

 

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2015年7月 2日 (木)

事件のことを大声で話をする小僧弁護士

 先日、日弁連の喫煙室で葉巻を吸っていたところ、若い弁護士が大きい声ではしゃぎながら事件のことを話ししているのがうるさくて仕方がなかった。
 電話で敢えて大きい声で話しをする人は「俺、出来るんだぜ」ということをアピールしたいように見受けられる。
 守秘義務の点もあるし、また、通常日弁連の喫煙室にいるのは弁護士であるから(ベテランも多い)、このように喫煙室で大声で出来るアピールをされてもうるさいだけである。
 こういう弁護士を私は小僧弁護士と名付けていて、正直、仕事が出来ないヤツだろうと思っている。
 周囲にたくさん人がいるのに大声で話をしている時点でダメなヤツであるということが分かるし、ましてや事件のことを話するというのは言語道断である。
 私は外で電話をするときは、周囲に邪魔にならないところに行き、声もいつもよりは落として話をするようにしている。また、事件の中身に立ち入ることなどはしない。
 こういう小僧もそのうち経験を積んでいい弁護士になってくれればよいのだが、さてどうであろう。

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2015年7月 1日 (水)

読書日記7月1日

「審判」岩波文庫。カフカ。
 突然逮捕され、訴訟にかけられる主人公。しかもどのような内容で告訴されているかも不明だというのである。
 「城」も分かりづらかったが、この審判も分かりづらい作品である。
 未完成の章もあり、文学中年ではない私には理解することが難しかった。
 一般にはあまりお勧め出来ない作品である。

「京都の裏社会」宝島社。一ノ宮美成ほか。
 京都の裏社会について書かれているということで購入。
 この作者の他のシリーズも読んだことがあるが、事件をする中で知った京都の裏社会と一致しているところもあり、中々興味深い。
 京都の裏社会の一部を知りたい方は是非一読をお勧めする。

 

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