道路工事
道路工事をしているのを見ていると、掘って作業をしている作業員の周りでただそれを見ている作業員が何人もいる。
これは、作業員を派遣してその分人件費を増すためであると前に事情通から聞いた。
実際は5名でできる現場であるが、それでは予算が余るので、次年度予算がつかないから10名派遣するというのである。
税金を支払っている身からすると、事実だとすればアホらしい話である。
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道路工事をしているのを見ていると、掘って作業をしている作業員の周りでただそれを見ている作業員が何人もいる。
これは、作業員を派遣してその分人件費を増すためであると前に事情通から聞いた。
実際は5名でできる現場であるが、それでは予算が余るので、次年度予算がつかないから10名派遣するというのである。
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「心にナイフをしのばせて」文芸春秋。奥野修司。
私が生まれる前に起こった事件のノンフィクションであり、神戸連続児童殺傷事件同様、被害者を殺害した後、その首を切り落とすという行動に出た少年事件の被害者家族のその後と、加害者の今を追った作品である。
「淳」もずいぶん前に読んだが、被害者の代理人を多数している身としては、被害者の遺族の思いというのは他の弁護士と比べるとまだ推測することができているという思いでいても、この分野の本を読むにつけ、全く推測すらできていなかった自分を恥じるばかりである。
この本も購入してしばらく自宅のこれから読む本を入れてある本棚にあったのだが、中々手に取ることができなかった。
遺族が味わった地獄と、その一方で反省の弁すらない加害者。
そして加害者は何と弁護士となっていたのである。
私は当時ハードカバーで購入したが、今は文春文庫で読める。
秀逸な作品であり、また、忘れてはならない事件である。
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「空海」新潮社。高村薫。
マークスの山、照柿などの名作を書いた著者による「空海」である。
震災以降、仏教への関心が出てきた著者は、弘法大師、空海の本質に迫ろうとする。
空海の著述や史料から見えてくる空海。空海を感じるために現場に赴く著者。ハンセン病施設などに赴き、民間で空海がどのようにして感じられているかを聞き取る著者。
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Windows10にバージョンアップしませんか?というポップアップが画面に出ており(私の事務所PCのWindowsは7である。)、その都度消していたが、ある日消すこともできなくなり、勝手にバージョンアップが始まってしまった。
うちの事務局のPCも私よりも先に勝手にバージョンアップが始まったと聞いていたが、「まさかそんなはずはないから、どっか押したの違うのか」と疑っていたところ、私も同じ目に遭ったのである。
事務局からは「私のいうことを信じないしですよ」と怒られたことはいうまでもない。
バージョンアップして使い始めるが、使いにくいことこの上ない。私は自宅で使用して出張に持っているのはWindows8なので、画面等にはそこまで違和感はないのだが、
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「レーニン対イギリス秘密情報部」原書房。ジャイルズ・ミルトン。
ロシアで革命が起こった時に、その革命の余波でイギリス領インドにも革命を起こすべきだとするレーニンと、そのレーニンの思想を打ち砕くべく暗躍するイギリス秘密情報部の戦いを描いたノンフィクションである。
週刊文春の立花隆の読書日記で書かれていて面白そうであると思っていたところ、読売新聞の日曜日の書籍紹介の欄でも掲載されていたので購入。
イギリス側から見ているところがあるが、抜群に面白い。陰でこれだけの諜報戦が行われていたとは、この本を読むまで全くしらなかったし、ジェームズ・ボンドにモデルがいるといわれている(007シリーズの作者はこれを全面否定している)ことも知らなかった。
これもお勧めの一冊である。
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商工会議所の会員になっているので、時々面白そうな講演会の案内が来ることがある。
行ってみようかと思い手帳を繰ると、東京出張の日であったり、既に裁判や弁護団会議が入っていて行けないことが大半である。
偶々空いていても、前後の予定を見ると、今行くと決めていてもきっと当日になって予定が立たなくなり欠席するであろうと思い、断念することが多い。
さらにいえば、人の話を聞くのが嫌い(尋問でも相手の弁護士の尋問は聞かないと仕方ないのだが、早く俺に尋問させろと思っていて、自分が話しする方がいい)なので、行ったとしてもまともに聞くのかという問題もある。
しかし、人の話を聞くことで成長できるはずだとも思っている。
弁護士になってから大学の講座などを取ろうか、あるいは大学院に入ろうかと思っていたこともあるが、私の性格上聞くのが嫌いなので無理だろうと思い直し、札幌の修習指導担当の渡辺英一先生(私の第1の師匠で、渡辺先生のいうことは天の邪鬼な私もたいてい聞く)から、「中君、弁護士の仕事を丹念にする方が、人間として成長するし、きっと行っても聞かないさ」と言われ、それもそうだと思いやめたこともある。基本的に司法試験も95%くらいは独学であり、誰かから教えてもらったこともないため、今でも自分で調べて解決する姿勢でいるから、講座を聴きにいったり、大学院に入っても多分1回で終わっていた気もする(同じような理由で、心理学を学ぼうかと少し前に思って、通信大学に入ろうかと思ったが、これらの経緯を踏まえて3日考えて入らないことに決めた)。
大学時代まともに講義を聴いたこともない私なので、まず聞くことができるかという問題を解決しないと、講演会に行っても無駄になりそうである。
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弁護士会は小さい政府であり、できるだけ事業はしない、そして会費は安くという考えが語られることがある。
昨今の情勢下では、若手弁護士にとって、会費が安くなればそれは助かるから(弁護士の毎月の会費は他の士業に比べると破格に高い。京都は全国的にみると安い方だが、それでも日弁連の会費とあわせて毎月4万円程度はかかる)、これは支持を得やすい考え方である。
誰でも支払うお金は安い方が助かるし、私だってそれは安い方がいいに決まっている。
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「トウガラシの世界史」中公新書。山本紀夫。
南アメリカ原産のトウガラシがどのようにして世界中で愛されるようになったのか、また、トウガラシの効用や、トウガラシがなかった時代のインドのカレーはどうであったかなど、まさにトウガラシの世界史である。四川省の中華が辛いと思われているが、実はその歴史は浅いことなども資料に基づいて整理されている。
トウガラシの登場で世界の食卓は革新をしたのであり、副題は「辛くて「熱い」食卓革命」である。
新書であるにも関わらずその情報量は相当なもので、専門的なトウガラシの分類なども掲載されている。
こういう本に出会えるから読書はやめられないのである。
また、こういう本を書く人がいるから本はやはりいいと思える。
知識欲が満たされる一冊である。
お勧めの一冊。
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本を買って読んでいると、当たり前だが蔵書が増えていく。
私が死んだ後、蔵書が「中隆志文庫」などとなればいいのだが、司馬遼太郎氏やそのほかの作家と比較すると、冊数で当然見劣りはするであろう。
自宅の本は1000冊以上はあるのは感覚で分かるのであるが(2000冊はないような気がする)、さすがに置き場所に困ってきたので連休のうち仕事に行かなかった2日と(6日中4日は仕事に行った訳である)と先日の休みで整理していた。
まず要らない本を整理した上で、捨てる本(売れない本)と売る本を分けていたのだが、同じようなことばかり書いてあるビジネス書や、当時の情勢としては役に立ったであろう経済本や政治本、芸能人が書いた本、新しいけど、人生のためには置いておかなくてもいいエンターテイメント小説、古すぎる法律書などを選別した。
しかし、それでも今後読むペースを考えるとスペースが全く足りない状況であり、そのうちどこか場所を見つけて無理矢理本棚を入れるしかないかと思う今日この頃である。
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「地球を『売り物』にする人たち」ダイヤモンド社。マッケンジー・ファンク。
地球温暖化による異常気象をいかに無くすべきかの議論がされているが(京都でも過去に地球温暖化会議が開催された。)、地球温暖化は止められないと考えて、それをビジネスにしようとする人たちがいる。本書は、それに対して批判を加えることもなく、淡々と事実を連ねていく。
北極海の氷が溶けてホッキョクグマの生息地がなくなろうとしている一方で、これまで氷に閉ざされて採掘できなかった石油などを開発しようとする人達。
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新幹線の中や特急でPCで何かを入力するのは分かるが、通勤電車で膝に置いてPCを打ち込んでいる人がいる。
4人がけのイスだと奥の人が出る時に邪魔だし、横並びのイスでも混んでいる電車だと通路にPCが出ているので邪魔である。
また、見た感じもすごいコセコセした感じがあり、「仕事ができる感じ」というよりは、「仕事ができないのでこんなところまで仕事している」という感じに見える(当社比)。
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「信長の血統」文春新書。山本博文。
信長の天下一統を整理しつつ、その血統がその後どうなったか、信長の血統が高貴な血筋として覇権の正当性として使われたということを整理した一冊である。
信長の嫡流は絶えており(本能寺の時にまだ織田家嫡流の織田秀信は幼少であり、関ヶ原の戦いの時に西軍についたが岐阜城を攻められて敗北し、高野山で若くして死んだ)、その他の子孫が江戸時代は旗本であったり、小さい大名として存続した。
しかし、浅井長政の子であり、信長の妹であるお市の子でもあるお江は三回目の結婚で徳川秀忠と婚姻して家光を産んでいるから、徳川家にも信長の血統は残った。
「真田信之」角川選書。黒田基樹。
真田丸の時代考証をしている筆者による真田信之の生涯を描いた作品。
ただ、他の作品でそれよりも前の信之についても触れているので、この中では、関ヶ原合戦から松代藩に移転させられる直前までを描いている。
史料をたんねんにあたって書かれているので、歴史マニア向けであるが、真田家を残していくために信之がどれだけ苦労したかが描かれており、真田幸村(信繁)の活躍が今日まで伝わっているのも、真田家が残ったからであるともいわれている。
信之は、元は信幸といったが、父の真田昌幸が関ヶ原で敗れて江戸幕府からすると罪人の立場になったため、真田家代々の「幸」という字をはばかり、「信之」と改名したというのが一般的理解であったが、途中で「信幸」に戻している時代もあり、今となっては改名の理由は不明である。
九度山での真田昌幸と幸村の暮らしはその多くを信之からの仕送りに頼っており、それでも足りないので昌幸らは借金をしていたことが分かる。
それ故に、幸村が大阪城に入城した衝撃は信之にとって大きかったようで、当時の史料でもそのことに驚いている様子が書かれている。
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小次郎(二代目)を散歩させていると、頭の上をカラスが2羽飛んでいた。だいたい散歩コースには1羽はいるのだが、2羽いるとはどこかから飛んできたのかなと思い頭上を見上げるとカラスが電柱の上に巣を作っていた。
私の家の庭からよく見える位置にあり、1羽のカラスは巣の中にずっといるので、卵を温めているのだろうと思っていた。
春は繁殖のシーズンであるためであろう。
ゴミなどを漁ったりして評判の悪いカラスであるが、都会でない私の自宅付近では、虫などたくさんエサがあり、ゴミ捨て場も鍵のかかる集積場になっているため荒らされることはない。だいたいが、カラスもよく見ると可愛らしい顔をしているのである。
先日呼んだ6度目の大絶滅という本を読んで感じたが、動物が人間にとって迷惑だと感じている以上に動物は人間の営みが邪魔であり、今や人間の営みによって自然界では絶滅が巻き起こされているのである。
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弁護士がたまにやる失敗として、表題のようなものがあると思っている。
弁護士に限らず、自信というものは、成功体験を繰り返してつちかわれるものだと思うが(サッカーだと、練習でシュートを決めてきたから実践でも決められるはずということで迷いなくシュートが打てるとか、弁護士の場合、依頼者から丁寧に事情を聞き取り、文献調査、判決例調査をして、丁寧に記録を読んで相手方の主張の矛盾をつくなどして勝訴したり勝訴的和解を繰り返すなど)、過度に過去の成功体験にすがりつくと、今の事案が実はその事案とは異なっているのに、過去の事例に無理矢理にあてはめてしまい、ずれているところの事情や証拠を見ないようにして、過去の事例の類型と同様だとしてしまい、そして敗訴してしまうということがありうる。
事件は一つ一つ顔があり、個別であるから、過去の成功事例と異なっていたら、やはりそれは違うものとしてイチから考えないといけないのである。
思い込みで事件を進めている弁護士がいるが、得てしてそういう体験をしたか、何かで読んだかなのであろうと思われる。
この事件はこういう事件なんですというまとめをされる相手方代理人がいて、それを決めつけて連絡してくるが、「それはそちらの主張でしょ」と言っても、「いや、事実です」などと言ったりしている(証拠も見ていないことが多く、この手の事件は多くはこちらが勝訴する)。
検討に検討を重ねて過去の事例の経験が生きるならそれでよいが、検討もせずに進めていかないように注意が必要であろうと思うのである。
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「モンスターマザー」新潮社。福田ますみ。
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