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2016年8月16日 (火)

読書日記8月16日

「子のない人生」角川書店。酒井順子。
 負け犬の遠吠えというエッセイ集で人気エッセイストとなった筆者が子どもがいない人生について語ったエッセイ集。
 沖縄では離婚して戻ってきた女性は実家の墓に入れてもらえないという話を聞き現地調査をするなどして子どもがいる家庭と子どもがいない家庭とを筆者なりの視点で語られる。

 自分が死んだ後、姪っ子に迷惑をかけられない等々、筆者の年齢的にも死を意識したエッセイも綴られる。
 しかし、エッセイというのは、全ての論点に切り込むということはその性質上できないし、論文ではないので気軽に読めるようになっているので、視点に偏りがあることは否めないが、そうした批判される点も何となく筆者の計算の上のような気もしてならない。

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