読書日記1月23日
「シベリヤ抑留記」光人社NF文庫。山本喜代四。
終戦間際に満州に配属され、そのままシベリヤで重労働をさせられた筆者が当時の事情をつぶさに語るノンフィクション。
私はシベリヤ抑留に関しては本を読んだことがなく、新聞で見る程度であったが、今般、この本を読み、そのあまりに過酷で人道に反したやり方に怒りを覚えた。
しかし、筆者の人柄であろうか、非常に暖かみのある文章で、悲壮になることもなく、当時のことを淡々と記載されていて、素晴らしい人柄に触れた心地がした。
静かな怒りを書かれている箇所もあり、忘れてはならない出来事の一つとして、戦争を知らない世代として、読む必要のある一冊であると感じた。
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コメント
終戦後、シベリアに抑留された日本人は、マイナス40度の中過酷な労働を強いられたと先日NHKでやっていた。マイナス40度は、捕虜に対する労働協定?のラインらしく1度でも越した場合は、労働をさせてはいけない事ななるそうである。どちらにしても、戦争はよくない。今の日本の平和は、戦争犠牲者で成り立っている事を忘れてはいけない。
投稿: はるな | 2017年1月23日 (月) 13時11分