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2017年8月25日 (金)

読書日記「敗者の日本史14 島原の乱とキリシタン」

 吉川弘文館。五野井隆史。

 これまでにこのシリーズは関ヶ原と大阪の陣、長篠合戦などを読んだ。敗者側から見た日本史というものである。
 本書では、島原の乱がどのような経緯をたどったのか、なぜ島原の乱が起こったのか、江戸時代に至るまでのこの地方のキリシタンの状況について整理されている。
 専門書に近いような書籍であるため、史料がそのまま掲載されていて、意訳文もないところもあるため、読みづらかったというのが正直な感想である。

 読み手が素人である場合のことも考えて、意訳文も掲載して欲しかったところである。
 幕府から見た史料だけではなく、最近発見された一揆側の史料等から最新の知見が掲載されているという意味では、歴史マニアにとっては、書棚に入れておきたい本であるが、一般ウケはしないであろうから、皆さんにお勧めできる訳ではない一冊。

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