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2018年3月30日 (金)

読書日記「フィリップ・マーロウの教える生き方」

 早川書房。マーティン・アッシャー。村上春樹訳。
 レイモンドチャンドラーのマーロウものの中から、人生に相通ずるようなフレーズを抜き出した一冊。短編も混じっている。ただ、高い窓とプレイバックからはなぜか引用がないということで、訳者後書きで村上春樹がいくつか2作品から追加している。

 私はチャンドラーの作品はマーロウもの以外の短編も全て読んでおり、チャンドラーの生涯を描いた作品や、チャンドラーのエッセイ本も全て読んできたので、こういう作品はとにかく飛びついてしまうのである。
 村上春樹の訳もよいが、何よりチャンドラーの名文が素晴らしい。
 大学時代にチャンドラーの長編を全て読み、弁護士になってから短編集を全て読み、村上春樹訳でさらにもう一度長編を読み返したが、孤島にどれか一人の作家の作品を持っていくことしかできないが、どれを選ぶかと言われれば、迷うことなくチャンドラーを選ぶであろう(村上春樹訳は、ハードカバーで一度読んだものを、文庫本が出たらもう一度飼って見返している)。
 チャンドラーを知っている人生と知らない人生とでは、違ったものであるはずである。
 お勧め本である。

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2018年3月29日 (木)

庭の桜

Dsc_0152 盆栽だったサクラが1メートルを越える高さにまで成長している。

 昨年は花をあまりつけてくれず、残念であったが、今年の春は相当つぼみをつけてくれているので(画面だとわかりづらいが)、庭で花を見ながら一服できそうである。
 京都市内ではないため、少し寒く、京都よりもサクラの開花は遅そうである。

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2018年3月28日 (水)

追悼・ヴィヨン

 糸井重里さんが「おとうさん」であるヴィヨンが21日に亡くなったという報に接した。

 ヴィヨンの日々とヴィヨンの気持ちを最近読んだので、大変残念で切ない気持ちである。
 糸井さんもTwitterでヴィヨンのことをたくさん書いておられるが、最もなことである。
 ヴィヨンのようにおとうさんと人間のお母さん、その他たくさんの人に愛されて、ヴィヨンのように人生(本当は犬生だろうが、糸井さんも人生と言っているので)を全うできたワンコは幸せである。
 世の中のニャンコやワンコがいい人生を送ることができることを祈念しつつ、ヴィヨンに黙祷。

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2018年3月27日 (火)

3歳になったワン

 2日連続で小次郎で申し訳ないが、3月26日で3歳になった二代目小次郎である。

 ボールがボロボロになっていたので、新しいボールをプレゼントでもらい、大事に足の間に置いている。
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2018年3月26日 (月)

かなり見上げてみるワン

 私の顔をかなり見上げている二代目小次郎である。

 理屈では無理だとわかっているが、ずっとずっと元気でいて欲しいものである。
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2018年3月23日 (金)

酒席のマナー

 酒席のマナーも、場所によって色々だが、バーは、酔うために行くところであるので、カウンターに大人数で押し掛けてワイワイ騒ぐところではなく、静かに会話を楽しむべきであろう。

 グデングデンになるまで酔うべきでないのもバーである。
 クラブのようなところでは、バーよりは緩やかだが、貸し切りでもない以上、通常は他の客がいるので、仲間うちだけで羽目を外すということはもってのほかであり、楽しむとしても、他の客に失礼がない程度にすべきである。
 私は他者に気を遣えない人間は基本的に嫌いであるため(気が回らないような人物ともいえる)、こういう客は根本的に嫌いである。信長であれば一瞬で斬られているであろう(信長は、気が回らない武士が大嫌いであった)。
 ここのところ、何度かサラリーマンの集団で、自分達しか店にいないかのような態度で騒いでいたグループがおり、いい歳をして酒の飲み方も知らないのか、という気持ちになった。
 時期的に歓送迎会などがあるのだと思うが、騒ぎたければ、カラオケボックスででも騒げばよいのである(大学生がカラオケボックスで騒いでいたとしても、それは閉じられた彼らだけの空間であるから、どうぞ騒いでください、ということになる)。
 会社ではそれなりに偉そうに訓示を垂れているのであろうが、酒席の姿が本当の姿の一つであろうと思うので、そういうサラリーマンに部下を率いる資格はない。

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2018年3月22日 (木)

読書日記「世界からバナナがなくなる前に」

 青土社。ロブ・ダン。
 世界の食糧の需要をまかなうために、単一化、一部の食料に相当なカロリーに頼っているのが現在の世界の食糧事情である。
 単一化された食料は、その単一化された食料に対する害虫や病気が現れた時に、一気に死滅してしまう。

 過去にアイルランドで単一化されたジャガイモが死滅した際に、大量の餓死者が出たという実例が記載されており、今、この世界でも同様のことが起こっても不思議はないという。
 これに対するアプローチとして、大量の殺虫剤を撒いたことで、耐性のある害虫が出てきてはこれを駆除するための殺虫剤を作るといういたちごっこを続けていたり(しかも、害虫を食べる益虫を死滅させて、害虫がさらに大量発生することもある)、遺伝子工学により害虫や病気に対する耐性を持つ食料を作り出したり、害虫に対する耐性のある同系統のたとえば小麦を掛け合わせるなどがある。
 しかし、食料を大量に生産する企業は、大量の収穫が得られる品種ばかり生産する傾向があるため、いつまた新たな害虫が出てくるか、という問題からは逃れられない。
 作物には、多様性のあることが重要である。ある一つの品種が壊滅しても、外の品種が栽培できる上、掛け合わせることで耐性のある品種を生み出すこともできるからである。
 しかし、これまではその重要性に気づいていたのは、ごく一部の植物学者だけであった。
 第一次大戦中、そのための種子を守り、目の前に食べられる種子があるのに餓死していったロシアの植物学者たちの物語は胸を打つものがあった。
 未来の子孫が安定して食料が食べられるよう、植物学者たちは乏しい予算の中で種子を守ろうとしている。
 我々人類の未来に警鐘を鳴らす作品であり、今の世に生きる我々が読まなければならない一冊である。

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2018年3月20日 (火)

携帯から自分のPCアドレスにメールする

 備忘のため、あるいは思いついたことがあっても、手帳に書いたことを忘れてしまうかもしれないので、自分の携帯から自分のPCにメールするようにしている。

 先日ある弁護士の前で自分で自分のPCにメールをしていたところ、「備忘のため」というと、「それ、今度から私もしよう」ということであった。
 誰でもしている訳でもなさそうなので、一応、し忘れ対策としてブログに掲載することとした。

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2018年3月19日 (月)

リュックに入れられたワン

 リュックに入れられた二代目小次郎である。

 心なしか、顔が怒っている。
 鞄などに入るのが好きなワンコもいるが、小次郎は嫌なようである。
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2018年3月16日 (金)

読書について

 読書日記を定期的にあげているので、「いつ読まれるんですか」という質問を受けることがある。
 私は電車で通勤しており、電車に乗っている時間が片道30分ほどあるので、この間本を読めば、毎日1時間は読書の時間が確保できる。
 出張の時も、移動中は仕事はほとんどせず、仮眠を取るか本を読んでいる。
 電車の中で、スマホゲームをしているだけの人が多いが、もったいない時間の使い方であると思うのである。

 移動時間があまりない人は、就寝前30分は必ず本を読むように習慣づけるのも一つの手である。
 時間があれば、もっともっと本を読みたいのだが、相変わらず読む速度よりも買う方が勝っており、読んでいない本が溜まっていく一方である。ただ、本は「読める時に買おう」と思っていると、読みたい時に絶版になっている可能性もなくはないので、こればかりは致し方がないと割り切っている(ハードカバーで購入した本を読み出そうかなと思っていると、既に文庫化されていることは日常茶飯事である)。
 読書をしたい人から、何を読めばよいか、と聞かれるのだが、お勧めしているのは、1人のいい作家の小説をある程度読むことと、歴史小説を読むことである。ある作家の考え方というか、人生観が体験できるし、歴史上、人がどういう時にどう動くかということが分かるためである。
 新聞記者をしていたライターも、たいてい文章が研ぎ澄まされているので、そういうライターのノンフィクションも文章力を鍛えるにはオススメであると考えている。
 歴史小説では、司馬遼太郎の国盗り物語、太閤記、関ヶ原、城塞、覇王の家を読めば、戦国の流れが分かるし、人の動き方が分かろうかと思う。司馬遼太郎の人生観も分かるであろう。
 日本語をこう書けばよいということで、今の文章の原型を作ったという意味で、夏目漱石も外せないと私は考えている。
 日々の読書時間は短くとも、積み重なれば相当の読書量になり、全く読まない人との差異は相当なものとなるはずである。

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2018年3月15日 (木)

隙間時間の活用

 時間は限られているので、その中でどういうように効率的に業務を行うかは一つの課題である。効率性ばかり追い求めるのではなく、じっくり腰を据えて記録を読んだり、準備書面を書くためのまとまった時間を作るための効率化である。

 定型的なものに時間をかけないということがあると考えている。
 事務局に裏紙でクリップで留めて指示を出すとき、簡単なものであれば、メモで指示を出す。事務局も全ての指示を口頭でされると、混乱するし、ミスも出る。
 この時に、定型的な指示はスタンプを作っておくと、便利である。
 ファックス→記録に綴じるとか、「記録に綴じる」とか、「一旦戻してください」「誤字脱字チェック願います」などである。
 これを手でイチイチ書いているより、少しずつの時間短縮が、最終的には数時間、数十時間となる。
 広島の弁護士がうちの事務所に来た時に、私の机を見て「これ、何ですか」というので教えると、早速作ったとのことである。
 小さいことでも、それが束になれば時間を作り出すことができると考えている。

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2018年3月14日 (水)

読書日記「極夜行」

 文藝春秋。角幡唯介。

 ツァンポー渓谷の踏破を始め、アグルーカの行方、雪男は向こうからやってきたなどを描いた著者の新たな冒険。それは、極北地域で大陽がのぼることのない「極夜」の単独行であった。
 太陽が昇らない世界はどういうものか、どのような危険が著者を待ち受けるのか、唯一のパートナーである犬とともに著者は死んでしまうのか-。
 我々が知らない極限の世界が描かれる。
 冒険ノンフィクションの傑作である。
 是非一読を。

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2018年3月13日 (火)

家裁の待合室には入らない

 家庭裁判所には待合室があるが、原則私は入らないようにしている。

 理由の一つは、狭く換気が悪いため、冬場などはマスクもなしに咳をゴホンゴホンしている人がいる場合、インフルエンザや風邪の罹患率が高まる気がするからである。
 もう一つは、依頼者と事件の話をすることになるが、守秘義務もあるため、突っ込んだ話がしづらいからである。
 けっこう、依頼者と相手方の悪口とかを平気で言ったり、依頼者と中身についての話をしている弁護士がいるが、中にはきわどい話もあり、「オイオイ、ここでそんな話していいんかいな」と思うこともないではない。
 家裁の調停で、廊下で調停委員に見つけてもらうところを探して、たいてい座っているのはそうした理由からである。
 まだ油断出来ないが、この冬は風邪も引かず、インフルエンザにもかからずに済んだ。
 かといって、みんな廊下に出てきてゴホンゴホンされると困るので、マネはして欲しくないのだが。
 以上です。

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2018年3月12日 (月)

大あくびだワン

 大あくびをしている二代目小次郎である。

 あくびをしていても、可愛いと思ってしまう親心である。
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2018年3月 9日 (金)

アマノフーズの味噌汁

 朝は湯を沸かしてフリーズドライの味噌汁を飲んでいるのであるが、色々と飲んで一番美味しいのがアマノフーズの味噌汁である(当社比)。

 具材ごとに味噌が変えてあり、具だくさんでもある。
 店舗に入荷すると直ぐに売り切れるのも宜なるかな、である。
 価格もそれなりにするが。
 個人的にはアマノフーズの味噌汁の中でもナスの味噌汁と、豆腐の味噌汁が最もお気に入りである。
 朝ご飯、食べてますか?
 皆さん、よい週末をお過ごしください。

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2018年3月 8日 (木)

読書日記「大洪水が神話になるとき」

 河出書房新社。庄子大亮。

 世界中に大洪水の神話があるのはなぜかについて、地域ごと、類型ごとに分析し、なぜそうした神話が残されているのかについて論考した一冊。
 ほぼ全世界にノア的神話が残されているが、それをもって事実とみるというよりは、洪水神話があったところにキリスト教が伝来し、神話の内容が変容したのではないか、という分析には合点がいった。実際に完全に外の世界から入ってきたものが、いつの間にか部族伝来のものとなっていたというような話も記載されていたからである。
 日本には、ノア的洪水神話はなく、その他の地域にもノア的洪水神話がない地域があるようであり、文章も簡潔で必要十分なことが記載されている。
 好著である。

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2018年3月 7日 (水)

読書日記「ブィヨンの気持ち」

 ほぼ日刊イトイ新聞。糸井重里。
 糸井重里の愛犬ブィヨンの写真日記である。

 こちらの方が以前に読んだ「ブィヨンとの日々」よりも前のもののようである。
 
 初代小次郎を失い、二代目小次郎との日々を過ごす私であるので、筆者の気持ちが理解できるのである。
 すごくほっこりした気持ちになることができる一冊です。
 ワンコ好きにはオススメ。

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2018年3月 6日 (火)

日弁連・法律相談広報動画公開

 日弁連のサイトで、法律相談センターの広報動画が配信されています。
 実写版とアニメ版があります。
 私も日弁連委員として、制作に関わりました。
 みなさん、是非ご覧下さい。
 そして、「いいな」と思いましたら、フェィスブックなどで「シェア」をお願いいたします。
実写編。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/nichibenrentv/tv_cm.html
アニメ編。

https://www.nichibenren.or.jp/contact.html

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2018年3月 5日 (月)

たまにはお尻向けて寝るワン

 私の足の上で、お尻をこちらに向けて寝ている二代目小次郎である。

 ソファーで寝転ぶと、必ずタタタタと走ってきて飛び乗ってくるのである。
 撫でて欲しくなると、前肢で私の手をカシカシとして、無理矢理撫でさせる二代目小次郎である。
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2018年3月 1日 (木)

読書日記「ゴッホの耳」

 早川書房。バーナデッド・マーフィー。

 私はミーハーかもしれないが、ゴッホが好きである。ゴッホ展があるとたいていは美術館に行く(今回はいけなさそうであるが)。
 誰の絵が好きかというのは、専ら感覚の問題であろう。
 この作品は、ゴッホが切り落としたのは耳全体であったのか、あるいは耳たぶだけであったのか。また、ゴッホはなぜそうした行動に出たのか。ゴッホが耳を渡した相手は誰であったのか。ゴッホの作風がなぜ変わったのか。当時のアルルの日常風景はどうであったのかについて本当に綿密な取材・調査から一つ一つ明らかにしていく。
 ゴッホ好きにはたまらない作品であるが、一級のミステリーを読んでいるような感覚にも陥る。
 表紙の後にいくつかカラーで作品が掲載されているのもよい。
 興味がある方は一読を。

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