昔の判例検索
今は判例検索ソフトが多数出ているし、裁判所のサイトでも一定程度裁判例が掲載されるなどしているので,類似の裁判例を検索することは容易である。
私が弁護士になった頃は、勤務していた事務所に加除式の裁判例要旨が掲載された本があり、該当する条文のところに裁判例要旨と掲載誌が書かれていて、そこから掲載誌をたどって該当の裁判例を調べるという手間をかける必要があった。
そして、この調べ方をしていると、ついつい他の気になる事件の裁判例も調べたりなどして、気がつくと数時間経過しているということがままあった。
当時のボスや、故中村利雄弁護士にその話をしていると、「ついついそうなるわな」ということで、皆同じようなことをしているものかと思ったことがある。
もっと前だと、ワープロがない時代は書面は清書して青焼きする必要があったし(コピーも普及していなかった)、今は依頼者にもメールで期日報告ができたり、文案をPDFにしてメールしたりできるので、わずか20年少しで、弁護士の仕事のやり方も変わったと痛感する次第である。
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