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2019年4月10日 (水)

読書日記「国民のしつけ方」

 インターナショナル新書。斎藤貴男。
 明治礼賛の正体というブックレットを読んで筆者の分析力や安部政権の危うさを指摘する鋭さに感銘を受けたので購入。

 この新書は、現在の報道がいかにして政権からの圧力を受けて、マスコミが過剰な自主規制をしているかについて、平成29年時点での整理がなされた本である。報道の自由度ランキングでは、この新書が書かれた時点で日本は世界27位とされており、先進諸国と言われている国の中では際だって低い。
 沖縄のことは大手新聞はほとんど報じないが、地元の新聞では大きく報じられている。それを大手が取り上げないのである。
 また、安部政権によるマスコミの扱い方も非常にうまいことが整理されている。読んで、私は逆にここまでコントロールしているのかと驚いた。
 東京に泊まりで行った時には、東京新聞をたまに購入するようにしているが、新聞によって報道されている内容がこれだけ違うのかと驚かされる。
 当たり前のことであるが、情報は鵜呑みにせず、自らの他の情報と比較し、自分なりの分析をした上で考えないと、いつの間にか洗脳されているということを思い知らされる一冊である。
 発刊から2年ほど経過しているが、今も状況に変わりはないので、一読をお勧めする。好著である。

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