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2019年11月29日 (金)

読書日記「打ちのめされるようなすごい本」

 文春文庫。米村万里。

 ロシア語の通訳にして作家の筆者の読書評を全て網羅した一冊。
 著者は残念ながら、ガンで若くして亡くなった。

 何かで「これは絶対に読むべき」だと書いてあったので購入して読んだが、確かにこれは知的好奇心を満たすために読むべき本である。
 筆者の博学さとその書評だけで本を読んだ気にさせられる見事なまとめ方は、圧倒的である。

 この作品の中で紹介されている本を入手したくて探したが、この本自体がそれなりに古いので、既に絶版となっていたりしていたので、もう書評で読んだ気になることで諦めた。

 打ちのめされるようなすごい本は、筆者が読んだ本のことか、あるいはこの本自体のことかと悩んでしまった。

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2019年11月28日 (木)

小説の中の間違い

 小説に限らないが、本を読んでいて間違いに気づくことがある。
 
 先日読んだ村上春樹のエッセイの中で、「間違いを指摘されても気にしない。」「小説なんだし、そういう世界の話だとして受け止めてくれたらいい。」というような趣旨のことが書かれていた。
 騎士団長殺しでも法律家からすれば明らかな間違いが1ヶ所あるのだが、きっと弁護士ですが、間違いですと書いても村上春樹は「そういう世界の話だとして受け止めて欲しい」で訂正しないのだろうと思った。

 別の小説家で、文芸雑誌で読んだ際に間違いがあったので、出版社にメールで間違いを指摘したことがある。
 その後特に連絡がなかったので、無視されたのかと思っていたら、忘れた頃に、発売前の単行本の中に担当者の御礼が挟まった状態で送ってきたことがあった。
 間違いも指摘してみるものだと思い、アマゾンの予約を取り消したのである。
 
 あら探しはいけないが、気づいた時には筆者を見て指摘しようかと思っている。

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2019年11月27日 (水)

司法試験における学説

 私は2回目の司法試験で合格したのだが、1年目、絶対の自信があった刑事訴訟法がFであった。
 当時、Fがつくということはそれだけで不合格と言われていた。
 私は当時検察官に興味があったので、刑事訴訟法ゼミを取り、ゼミの先生の学説で勉強し、書ききったと思ったのである。
 そうしたところ、普通の学説で淡々と書いた商法がAで、確か憲法もAであった。これらは力を入れず素直に書いたのである。
 私のゼミの先生は少数説であった。

 また、当時刑法にも凝っていて、なかなか合格しない人がよくやるという、「自分で統一的刑法理論を打ち立てる」というのをやろうともしていた。確か刑法もかなり力を入れて書いたが、初年度の成績が悪かった。

 これで、合格のためには、正しいと思うことを自分で整理するのではなく、合格する答案を書こうと思ってその方向で勉強をし直したところ、運良く2回で合格した。ゼミの先生の説は申し訳ないが、捨てた(今も教科書は持っています)。
 昨日書いた大学受験と同じで、合格するためにはこだわりを捨てないといけないと判断したのである。

 実務につくと、学説を書いた時点で負けとも言われていて、裁判所は判例しか基本的には見てくれないので、学説にこだわると、司法試験は合格するかもしれないが、時間がかかるのだろうと今も思っている。

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2019年11月26日 (火)

国語の問題集

 大学入試に向けて、国語の読解問題の問題集を解いていると、その問題集を作った人の主観に過ぎないのではないか、という気が常にしていた。
 合格するために求められている答えを導き出すようにはしたのだが、現代国語にせよ、古文にせよ漢文にせよ、ほかの解釈や捉え方があってよいのではないか、と常に思っていた。

 宇治拾遺物語の中で、秦兼久通という人物が自分の作品が和歌集に入るかと思い、選者である治部卿通俊卿のところに行き、「去年(こぞ)見しに色もかはらず咲きにけり花こそものは思はざりけれ」という和歌を詠んだところ、それを聞いた治部卿通俊卿が「よろしく詠みたり。ただし、けれ、けり、けるなどいふ事は、いとしもなきことばなり。それはさることにて、花こそといふ文字こそ女(め)の童(わらは)などの名にしつべけれ」と批判するというものがあった。
 治部は後拾遺和歌集を選んだ人物である。
 そうしたところ、久通は、過去の有名な和歌である「春来てぞ人も問ひける山里は花こそ宿の主人なりけれ(藤原公任)」と同様の言い回しがあるとして帰り際に治部のような者が和歌集の撰者になるとは何事かと告げて帰っていったという話である。
 これを聞いた治部は、「さりけり。さりけり。物ないいそ。」と言ったという話である。

 この最後の部分は、問題集では、「そうだった。そうだった。人には言うなよ」と訳されていた。
 治部がうっかりしていたということで話のオチとなっている訳である。

 私はこれに対する回答としては、和歌の選者になるような治部が著名な歌を知らないはずはないので、違う意図があり、歌をけなしたように思えたのでそのように回答したのだが、問題集の解答としては間違いということになる。選者のところに、自分の和歌を入れるようにアピールするところが、「もののあはれ」を知らない行動であると見られたのではないかとも考えた。当時の高校の国語の先生にも質問をしに行ったことを覚えている(後に東大寺学園の校長になるような偉い先生だった。当時はわかっていなかったが。)。
 国語の問題に対する回答というのは、様々な解釈があって然るべきで、それを評価してもよいように思うのだが、日本の入試ではそれが許されないので、受験というのは難しいものである。

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2019年11月25日 (月)

今週の小次郎

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 自動車の窓から外を見ている二代目小次郎である。
 寒くなってきたので、小次郎の散歩もつらいが元気にフンフン歩いている。
 ただし、出会うもの全て敵視していることは変わりがない。
 いつか二代目小次郎にもワンコの友だちができればよいなあと思う今日この頃である。
 

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2019年11月22日 (金)

事務所が明るすぎる問題

 私の事務所は京都市役所のちょうど北側のビルの5階にある。
 市役所の新しい建物が完成したのだが、最上階は私の事務所よりも低い位置となった。
 そのために、以前よりもさらに南から太陽の光が差し込んでくるようになった。
 事務所の窓は大きく、南に面しており、私の執務スペースとメイン来客室がある。
 遮光は縦に細いカーテンが何枚もあるものだけであるので、大変まぶしい。
 明るすぎるくらい明るいのである。
 今でこれだと、真夏なんてどうなるのかと思っている。
 しばらくサングラスをかけて執務したりしていたのであるが、それも仕事がしづらいので、今は遮光のためにパーテーションを置いているが、全て遮光してくれる訳ではないので、時々まぶしいと思いながら執務している。
 薄暗くジメジメした事務所よりはいいかなとは思うが、何事もやはり適度さが大事だと思う今日この頃である。
 

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2019年11月21日 (木)

読書日記「一夢庵風流記」

 新潮社。隆慶一郎。

 筆者の全ての作品を持っているのだが、懐かしくなり、自宅で読んでいた。
 前田利家の甥で、天下一のかぶき者であり、いくさ人である前田慶次郎の物語である。
 これより先に、海音寺潮五郎が、前田慶次郎の物語を書いているが、海音寺は史実に基づいて構成されているため、物語的にはこちらの方が面白い(出てくる逸話は同じではあるが)。
 史実に相当な虚構を入れているので、どこまでが史実か分からなくなるほどである。

 関ヶ原の戦いの際に最上勢に直江兼続が責められて自害を覚悟した時に、前田慶次郎が最上の本陣に突撃して撃退したというのは事実のようだが、槍衾の中に騎馬で突撃するというようなことは実際にはできないので、実際は海音寺のいうように歩行の状態で槍で突撃したのであろう。
 こんな風に生きられたら、と思わせられる作品である。

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2019年11月20日 (水)

家裁の待合室

 家裁の待合室で、事件の中身にわたるようなことを依頼者と弁護士が話をしていることがある。
 守秘義務的に、あれはいかんのではないかと思っている。
 依頼者の方も、「あんまり話をしないで欲しい」という雰囲気を出しているように見えることがあるが、弁護士がべらべらと話をしていることがある。
 私は事件の内容で打合が必要な時は、待合室から出て、周囲に人がいないところで話をするようにしている。
 ただ、全員がこれをやられ出すと、話をする場所もなくなるのであるが。

 なお、ぼうっと聞いていると、「おいおい、そんな適当な説明でいいんかい。依頼者全然納得してないぞ。」と思うこともないではない。
 以上です。

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2019年11月19日 (火)

週末の睡眠

 何も予定がなければ土曜日はヘタをすると金曜日に1時過ぎに就寝しても11時まで寝ている。
 その上、二代目小次郎が私の股にもたれてくると眠くなり昼寝をする。
 日曜日もヘタをすると同じようなことをしている(ここのところ日曜日は仕事に行くため、土曜日の夜は早く寝て、朝ある程度の時間に起きていることが多かったが)。
 そうすると、日曜日の夜が睡眠が足りているため寝付きが悪いか、寝付きがよくても朝4時とかに目覚める。

 一度も起きないことはないのだが、休みの日は8時頃目が覚めて、後1時間寝ようと思うと11時ということもザラにある。
 周囲の50代近い弁護士からは、寝るにも体力がいると言われているが、みなそんなに寝ていられないそうである。
 睡眠時間は年齢とともに短くなっているとも言われるが、平日は6時間くらいしか寝ていないので、週末寝られないとつらい(周囲からは6時間で十分だと言われているが)。
 サッカー大会の後は、気づくとダイニングテーブルで肘をついたまま寝ていたので、運動をするとやはりよく眠ることができるようである(サッカーのような激しい運動は、やったその日は身体が興奮状態で寝付きが悪いことはよくあるが。)。

 月曜日が一番眠いのだが、週末の睡眠をどうにかして、日曜日の夜も寝付きがいいように改善しないといけないと考える今日この頃である。

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2019年11月18日 (月)

今週の小次郎

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 機嫌がいいときにじゅうたんに身体をこすりつけている二代目小次郎である。
 寒くなり、毛布でくるむとすぐにトロトロになる。
 気温が下がってきましたが、今週も頑張っていきましょう。

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2019年11月15日 (金)

インフルエンザの予防接種

 既にインフルエンザが流行しているという報道に接した。
 私は40歳になるまで一度もインフルエンザになったことがなく、39歳まで、「インフルエンザにならない遺伝子を持つ男」と豪語していた。もちろん予防接種もしたことがなかった。
 しかし、40歳になった時に見事に発病し、「今までインフルエンザになった人をバカにしてきたことを心の底から謝らせていただきます」と思ったものである。
 翌年は予防接種をしてならなかったので、40歳の時は何かの間違いであったのではないかと考え、42歳の時にまた予防接種をしなかったらこれまた見事に発病した。
 それ以降、毎年予防接種は受けているが、予防接種をしているとインフルエンザにはならない。
 インフルエンザは予防接種をしていてもなるものだとは聞いているが、これまでのジンクスどおり、今年も予防接種を受ける予定である。
 二度とインフルエンザにはなりたくない。
 以上です。

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2019年11月14日 (木)

読書日記「正史三国志5 蜀書」

 ちくま学芸文庫。陳寿。
 日本で唯一の完訳正史三国志。
 蜀書ということで、主人公は劉備、関羽、張飛、趙雲らである。

 

 劉備は三国志演義の方では善玉の主人公で、粗暴な振る舞いをするのは常に張飛だが、実際の劉備はもっとドスの効いた人物であった。
 劉備は黄巾の乱ののち、地方の官吏となったが、その査察に来た中央の監督官が無茶をいうため、木に縛り付けてむち打ちをして、印綬をその査察官の首にかけて官を辞している。三国志演義の方ではこれは張飛がしたことにされているが、劉備はキレるところがあった人物で、キレるとけっこうなことをする人物であったので、実際の劉備と三国志演義の劉備とはかなりの違いがある。

 

 後に関羽が孫権によって斬られた際も、諸葛亮らがいさめるのを聞くことなく、「キレ」て呉に攻め入っている。
 関羽も高潔な人物として書かれているが、他人の妻に懸想し、その妻を曹操に奪わるなど、三国志演義とは異なる人物像が浮かび上がる。
 三国志演義で描かれているのとあまり違いはないのは趙雲くらいであろうか。
 諸葛亮も三国志演義の中では妖術使いのようであるが、実際の諸葛亮は軍師というよりは政治家であり、実際の戦い方は堅実である。

 

 三国志ファンであれば、全て読むのは大変なので、私のように拾い読みすると面白いと思う。

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2019年11月13日 (水)

全国法曹サッカー横浜大会イン御殿場

 令和元年11月9日、10日、毎年開催される全国法曹サッカー大会が開催された。
 今年の主催は横浜で、場所は御殿場であった。
 2日間快晴に恵まれた大会であった。

 私は24年間この大会には出場している(現場には居たが怪我で一度だけ出られない以外は出場している)。

 今年は札幌、東北連合、東京2チーム、横浜2チーム、静岡、名古屋2チーム、大阪2チーム、神戸2チーム、京都2チーム、広島、福岡、九州選抜の18チームが通常リーグを戦い、翌日トーナメント、40才以上のレジェンド4チームという構成であった。
 私はレジェンドの資格はあるが、懲りずに20代や30代に混じり通常リーグの方で出場したのであった。懲りた方がいいかもしれないが。。。

 通常リーグは、他のチームは走れる選手が大会に来ているなという感じであった。
 各チームの比較的年齢が上の方は、レジェンド戦に専念されたようで、往年の名選手が通常リーグの試合に出ている様子がなかった。
 その意味で、通常リーグは、簡単に勝てる試合は1試合もないようになった大会であった。

【京都ヤング総括】
 ヤングは初戦静岡の前半中々点が入らなかったが、後半に入り得点を重ねて危なげなく勝った。なお、ヤングとは京都1チームで、毎年優勝を狙うチームである。私は当然こちらではなく、京都2、京都マスターズである。楽しくサッカーするチームである。
 2試合目の横浜2はなんとなくであるが、静岡戦で安心してしまったのか、ふわっとしたまま負けてしまった。
 その結果、上位リーグと下位リーグの命運を分ける3試合目は、神戸1との試合になり、何とか2-1で勝ったが、神戸1はやはり強かった。今年は優勝は大阪であったが、大阪とも引き分けている。
 レジュレーションに助けられたかと思いきや、今大会は横浜2が鬼門であった。
 翌日はベスト4をかけて横浜2と再戦したが、得点をした後すぐに失点してしまい、PK戦で敗退した。これは仕方がないので、40分で決めきれなかったのが全てである。
 その後の福岡との試合はマスターズも試合があったので見ていないが、2-1で負けた。気落ちもあったのかなと思う。まあ、福岡は昨年の優勝チームであり、当然強いはずではある。
 最終戦東北選抜とは勝ち、7位であった。

 うちのチームは蹴りまくるサッカーではなく、本来はつないで崩すというサッカーであり、近代サッカーでよく言われるところの、サイドバックがかなり重要なポジションのチームであるが、サイドバック陣に怪我が続出したことも敗因の一つであろう。

 身も蓋もない言い方をすると、うちのチームは御殿場ではだいたい過去成績が悪くて、相性が悪いというところもあったかと思う。
 前も、御殿場でけっこう下位になったあと、京都1は復活したので、転機になる大会であるともいえる。切り替えて頑張っていきたい。

【マスターズ総括】
 私の所属するマスターズはなんと初戦福岡に先制したが、先制後浮かれてしまい2分で追いつかれた。追いつかれるのが我々マスターズである。逆転されなかっただけ収穫であった。この試合はかなり出場した選手は必死に走って、昨年の優勝チームである福岡とも対等にやれるというところが示せたのは本当に収穫である。私も10分だけ出場した。
 また、全般的にゴールキーパーのO君には救われた。ちみなにO君はうちの元修習生である。
 2試合目神戸2戦は、後半ディフェンス陣が崩壊してしまい、得点してもまた失点を繰り返して敗退した。神戸2に負けるのは久しぶりである。アップ不足、体重の増量による走力の低下、体重は変わりないものの走れない選手など、心当たりのある選手は来年に向けて頑張ってもらいたい。
 あと、遅刻してくると、こちらの采配にも狂いが生じるので、初戦間に合わないなら間に合わないとか、予め連絡しろよと何人かの選手に心の中で思った。連絡報告相談は弁護士の基本中の基本である。
 3試合目の名古屋1は、いいようにやられた。強かった。あの境地にマスターズが行くことはないと思うので、まあこれは仕方ないと思う。

 2日目札幌戦は、札幌は少ない人数ながらこちらよりもよく走っていた。若かった。札幌のメンバーですごい怒られていた、Kくんのメンタルが逆に心配な試合であった。軽くひねられた。
 東京アダルトチームとの試合は、簡単な決定機を2回外したことが全てである。これもまた負けた。
 最終戦の九州選抜戦は、九州選抜も冒頭に書いたとおり若いコだけで構成されていて、全く違うチームになっていた。相手がフレッシュな状態だったら、結果は違っていたかと思う。
 S君は、ポジションはトップだったのですが攻められている時はボランチの位置まで下がって守備もしてくれて、得点をしてくれた。ありがとう。1-0で勝利して、18チーム中16位であった。

 結果的にはいつも通りある程度負けたが、最初福岡と引き分けて、最後は勝ち点3を取れたので、最初と最後がよかったので全般的にはよかったと思う。
 ただ、来年、マスターズが今のままだと、他のチームは走れる選手ばかりが出てくるので、大会がただただつらいものになるように思った大会でもあった。
 言うだけ言っている私自身もさっぱりであったので、精進したいと思っているが、あるいはレジェンドに専念するかもしれない。。。

【最後に】
 大会運営をしてくれた横浜チームの皆さん、ありがとうございました。

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2019年11月12日 (火)

アミノバイタルゴールド

 サッカーをした後の疲労が年々抜けにくくなっているため、何かいいサプリはないかと思っていたところ、チームメイトから、アミノバイタルを紹介された。
 しかも、ゴールドが効くというので、練習後や、大会の時に飲むようにしている。
 これが非常に効くので、来年50才の私はもうこれがないとサッカーはできない。
 また大会の模様は書くが、今時間がないので、とりあえず本日はサプリの紹介までとする。
 以上です。

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2019年11月11日 (月)

今週の小次郎

Dsc_0386  肌寒くなってくると毛布が大好き二代目小次郎である。  雪の中駆け回るほどのワイルドさはない。  あっという間に年末が見えてきました。  今週も頑張っていきましょう。

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2019年11月 8日 (金)

都市型公設事務所

 日弁連の会員の中には過疎偏在対策は終わったと思っている人もいるが、支部に1人も弁護士がいない状態が解消されたとはいえ、離島や弁護士が必要であるのに弁護士が単独では経営が困難で、事務所を開業できない地域というものがまだまだ存在する。
 日弁連では会費の中からひまわり基金を立ち上げて、この費用の中からひまわり基金法律事務所というものを設置している。
 来年で最初のひまわりができて20周年となる。
 京都にも過去いくつかあったが、そのまま自分の事務所となり(これを定着という)、今は公設事務所はない。
 近畿は少なく、現在、淡路島と和歌山の御坊にある状態である。
 ひまわり基金法律事務所の所長は任期が決まっており、任期が終わると定着しない限り、所長が交代することになる。収入補償があり、720万円に不足すると、厳格な審査はあるが、不足分が補てんされる。

 制度が始まった時には、中堅弁護士が自分の事務所を閉鎖したり、複数事務所の中のイチ弁護士が赴任していたが、そのうち中堅も赴任しないようになり(なかなかそりゃ自分の事務所を閉められないであろう)、新人弁護士を養成して所長として赴任するということが通例となった。
 市井の一般の養成事務所も多数あるが、この時代に養成をするというのは負担が強いためか、養成を安定的に行うことが難しく、今はひまわり基金法律事務所の所長は、都市型公設事務所の出身が多くなっている。2年養成されて赴任すると、残った事件は残りの弁護士で対応することになるから、引き継ぎの負担もあるためであろう。もちろん、給与を支払う負担もある。
 都市型公設事務所とは、単位会や各弁護士会連合会が費用を出して都市に設置している事務所で、養成のためにお金にはならないが過疎地にいった時に必要な経験を積む上で必要な事件を新人に配てんすることになる(困難で引き受けてがないような刑事事件対応のために作られた事務所もあるが。)。勢い、収入は上がらず、赤字の事務所が多いと考えられる。各地で、いくつかこれまでに廃止されている。
 今後残っていくひまわり基金法律事務所はあるので、都市型公設事務所が養成を担えないと、所長候補者がいないという事態になりかねないのである。そうすると、その地域の市民は弁護士に依頼したくてもできないという事態も出てきうる。
 養成をするために養成をしている事務所には日弁連から費用援助はあるが、私からすると低額である。
 都市型公設事務所に対して今後どうした形で援助をしていくのか、また、養成制度をどうすべきか、大きい岐路に立っている状態である。

 最近の修習生は大都市志向が強いようだが、地方に行った方が多種多様な事件が経験できてキャリアアップにつながるのではないか、というのは私の感じているところである。一つの分野だけで食べていくという選択肢をするなら別だが。
 キャリアの最初として、ひまわり基金法律事務所に応募するため、養成している事務所に就職の応募を是非してもらいたいところである。
 本日は、養成事務所と、都市型公設事務所が集まって協議をする協議会が日弁連であり、私も日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の委員長として参加するので、少し真面目な記事を書いてみた。
 修習生のみなさん、また、現在司法試験を目指している皆さん、大都市だけではなく、地方に目を向けてみませんか。

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2019年11月 7日 (木)

裁判所の節電

 裁判所は節電中ということで廊下の電気が暗かったり、エレベーターの間引き運転をするなどしている。
 ところが、弁論準備期日といって、普通のテーブルとイスで行う期日に入ると、中の電気があかあかとついていることがある。
 期日を見ると、希には一日に私の期日しかないこともあり、「この電気はいつからついていたのであろう」という思いでいる。
 そのため、私が最後に出る時は電気を消すようにしているが、だいたい期日で最後に出るのは裁判官であったりするので、私が消す機会は少ない。
 あと、たまたま消すときでも、裁判所の通ってくる方に半分つけるスイッチがあり、これだと半分しか消せない。
 電気が消えている時もあるが、印象としてはかなり少ない。
 裁判所の節電っていったいなんなのだろうと思う今日この頃である。

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2019年11月 6日 (水)

1人で話す人たち

 最近歩いていると、1人で話をする人たちがあまりにも多い。
 耳にマイクのようなものをつけて、スマホで話をしているのである。
 私のような人間からすると、携帯を耳に当てながら歩いていたら、「ああ電話しているのだな」と分かるが、そういう行動をしてくれないと、精神に変調を来している人なのかどうかわかりづらいのである。
 やはり、「何をしているかわかる」ということは大事なのではないかと思っている。

 見た感じも同様で、反社会的勢力のような服装をしている弁護士は弁護士らしく見えないだろうし、ジーンズを履いているのも同様であろう。
 私は最近スーツはほとんど着ないがそれでもジャケパンスタイルにはしている(冬場もなるべくネクタイはする)。
 やはり、電話をしているということが周囲からわかるようにしてもらいたいと思うのである。
 いや、そもそも、外でずっと話をしながら歩くということをどこまでする必要があるのかというところもある。

 こういうことを言っていること自体、オジサンなのであろうが。。。

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2019年11月 5日 (火)

今週の小次郎

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 散歩に連れて行くように主張している二代目小次郎である。
 休みの日の夕方になると、強く主張しはるのである。
 今週は1日少ないですが、頑張っていきましょう。

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2019年11月 1日 (金)

読書日記「正史三国志1 魏書1」

 ちくま学芸文庫。陳寿ほか。
 三国志演義は小説であり、正史の三国志を基にしたものである。曹操を悪役にして、劉備を善玉として描いている。
 一度正史を読もうと思っていたのであるが、正史の和訳はこのちくま学芸文庫しかない。
 寝る前に少しずつ読んだ。魏書であるので、曹操がメインである。
 曹操は破格の人であり、善や悪で捉えきれない人であるとされている。
 正史の曹操に近いのは、マンガの蒼天航路の曹操であろうかと思われる。
 正史を読むと、曹操の印象が相当変わる。
 注記まで全てを読むのは相当つらいので、興味のあるところを拾い読みした。
 全ての正史を読みたいとは思うが、中々難しそうである。

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