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2020年6月12日 (金)

読書日記「モルグ街の殺人・黄金虫」

 新潮文庫。エドガーアラン・ポー。

 最初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」が読みたくなり、自宅には同じものがあったのだが、昔の新潮文庫は字が小さすぎるため、再購入して読んだ。
 短編集なので、他の作品も読了。

 モルグ街で娘と母が惨殺されたが、部屋は密室で、犯人は煙のように消えていた。事件前に室内から声が聞こえていたと事件時の状況を何人もの人が説明するが、それぞれ、主張することが食い違い手かがりがない。
 名探偵オーギュスト・デュパンが現場に赴き、密室殺人の謎を解明する。
 同じくデュパンものとして、「盗まれた手紙」も収録されている。
 こちらは、人間心理の落とし穴をついたデュパンの名推理である。

 古典作品はもっと見直されてよいと再認識した一冊であった。

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