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2020年7月31日 (金)

チャイルド・ファインダー雪の少女

 創元推理文庫。レネ・デンフィルド。

 失踪した子どもを捜索することを生業とする主人公が、雪の山中で失踪した少女を探す物語。
 少女はどこに、なぜ消えたのか。生きているのか、死んでいるのか。
 主人公の懸命の捜索は実るのか。

 平行して、子殺しの疑惑で逮捕された母親は本当に子を殺したのかというストーリーも展開する。

 失踪した子どもや人間について書いた小説としては、今まで読んだ中では、ボアゴベの鉄仮面(講談社学術文庫。上下巻。下巻の途中でやめられなくなり、睡眠時間を削って読んだ)と、桐野夏生の柔らかな頬(文春文庫。上下巻。)が最高傑作であると考えている。
 この小説については、構成をもう少し変えた方がよかったのではなかろうかというのが私の意見である。
 内容はネタバレになるのでナイショにしておく。
 

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2020年7月30日 (木)

読書日記「村上T」

 マガジンハウス。村上春樹。

 いつの間にか集まってしまったTシャツの写真とともにエッセイが綴られる。
 写真に出てくるTシャツを全て着ている訳でもないらしい。
 村上春樹は夏場はTシャツとショートパンツで過ごしていて、それで入れない店の場合には鞄に長ズボンとジャケットを入れておいて店の前で履くというのである。
 私ももうすぐ50歳になるが、夏の休日は基本的にTシャツとショートパンツなのだが、71歳の村上春樹(私の父親と同い年だった・・・)がそうなのだから、私も今後それでよいという妙な自信を持った。
 気軽に直ぐ読める一冊。

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2020年7月29日 (水)

ひっくり返ったダンゴムシ

 私の住んでいるところは多少田舎のため、虫がけっこういる。

 先日来、段差があるところをダンゴムシが一生懸命登っているのを見ていたのだが、時々ダンゴムシが段差から落ちる。
 落下した時に、何かの拍子にダンゴムシが背中を下にしてひっくり返ってしまうことがある。

 そんなとき、ダンゴムシは足をばたつかせて起き上がろうとするのだが、10回のうち9回は起き上がることができない。
 そのうちダンゴムシは諦めて足をバタバタさせなくなるのだが、しばらくしてまたバタバタして起き上がろうとするが、結果的には起き上がれない。
 仕方が無いので、そのあたりに落ちている物でダンゴムシを何回も起こしてあげている。
 そうすると、ダンゴムシは「ほ?」という感じで起き上がれたことに不思議を感じているようであるが、しばらくするとどこかに歩きさる。

 私が助けないと、あのダンゴムシはあのまま裏返って息絶えることになっていたのではないかと思っている。
 自然界ではひっくり返ったダンゴムシはどうしているのであろう。

 自然界は過酷である。

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2020年7月28日 (火)

蝉の声

 雨が降らない日が何日かあると、先週あたりから、自宅の隣の公園から蝉の声が聞こえてきた。
 鳴き声からして、クマゼミであろう。
 雨の中では蝉も存分に鳴けないであろうから、幼虫からサナギになり、羽化する時に、これから雨が少なくなることを感知しているのであろう。
 生物の脅威である。

 蝉は幼虫の期間が長く、土の中に数年いるとされている。一説によると17年という説もあるようである。昔は蝉は土の中に7年いるとされたが、実験などで確認されたものかどうかは私には分からない。
 さなぎから羽化すると、成虫は2週間で死ぬとされていたが、少し前に新聞か何かで、「本当にそうなのか?」と考えた高校生が蝉を捕まえては目印をつけて調査したところ、2週間どころか1ヶ月程度生きていた個体があったということを確認したという記事があった。いや、すごい高校生もいたものである。
 その子には、将来は偉い生物学者となってもらいたい。

 ただ、いずれにしても、蝉の成虫の寿命が短いことは事実であろう。

 小さい頃はそのような知識もないので、さなぎのままの蝉を捕りに行き、狭い虫かごの中で羽化させて羽が十分開ききらない蝉を作ってしまったり、成虫の蝉を捕りまくっていたが、今となっては本当に蝉には申し訳ないことをしたと思っている。

 蝉が鳴き続き、日本の夏の紫外線と暑さで、新型コロナウイルスが死滅しないものだろうか。
 そう思う今日この頃である。

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2020年7月27日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーでマッサージをされてぽんわりしている二代目小次郎である。
 私の手が写っていないが、身体をマッサージさせられている。
 マッサージして欲しいと、手(前肢)で私の手をちょいちょいとかいて、マッサージを要求するのである。
 さらに、片手でしていると、もう一方の手でもマッサージしろと、空いている私の手にもちょいちょいとしてくるのである。

 連休が明けましたが、今週はどういう一週間になるでしょうか。
 めげずに今週も頑張っていきましょう。

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2020年7月22日 (水)

読書日記「生命の歴史は繰り返すのか」

 化学同人。ジョナサン・ビー・ロス。

 恐竜が絶滅しなかったらどんな姿に進化したのか。
 極めて酷似した生物が異なる大陸間に存在するが、遺伝子的には全く異なる系統であることがある。進化は予測可能といえるのだろうか。
 進化は予測可能なのか、それとも、偶然なのか。
 こうした根源的な問いに、進化実験で答えを出そうとする試みが近年数多くなされている。

 捕食者がいるとグッピーは短期間でどのようにその形質を変えるのか。いない場所ではどうか。
 樹上で生活するトカゲは、樹木がない環境ではどう形質を変えるのか。

 進化が予測可能なら、我々人類が今日いることは予測可能なことがらで、他の星でも地球と同一の環境であれば、人類類似の生命体がいるのではないか。。。

 知的好奇心を満たしてくれる一冊である。

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2020年7月20日 (月)

今週の小次郎

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 御機嫌な感じでリビングをうろうろしている二代目小次郎である。
 ややピンボケであるが。。。

 予報ではそろそろ関西も梅雨明けとなるが、日差しが強くなって新型コロナウイルスが死滅してくれないであろうか。
 これを書いている段階で感染者数が増加の一方であり、どうなっていくのであろう。
 しかし、それぞれが自分でできることをするしかない。
 今週も頑張っていきましょう(連休なのでウィークディは3日しかないが。)。

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2020年7月17日 (金)

なんで私が大阪弁護士会まで行かないといけないの?

 当方の依頼者が、賃貸物件から退去した後の保証金請求をしていた。
 物件は京都で、依頼者も京都であった。
 家主側代理人の方は、通常使用していた損耗以上の箇所があるとして、かなり保証金から差し引くという提案をしてきた。
 明らかに、過大に差し引かれていたので、私の方で、相手の見積書に対して、一つ一つ反論をして、認める限度を通知した。

 相手方の若い弁護士から電話があり、「双方の意見に隔たりがあるので、専門家の意見を聞いて進めたい。大阪弁護士会には示談あっせん制度があるので、それを利用したい。専門的知識を有する弁護士が間に入って調整してくれます。」という提案であった。
 私は、「お互い弁護士だし、専門家ではないのですか。少なくとも私はそう考えています。私の方で一つ一つ指摘したことに対してそちらがどう考えているのか反論があればした上で、そちらの主張で、こちらが認める部分があるのか、ないのか。その上で調整して合意できるかどうかが次の段階ではないでしょうか。物件も京都で、うちの依頼者も京都で、しかもそちらの依頼者も京都なのに、どうして私が大阪弁護士会まで行かないといけないのでしょうか?」と話した。
 そうしたところ、相手方弁護士は、「いや、大阪弁護士会には専門家が。。」というので、「それなら京都の示談あっせんでもいいのではないですか。そういう段階でもないと思いますが。そちらの方でこちらの主張に対してどう考えられるかをまず回答される段階ではないですか。」と言ったところ、「検討します」ということでいったん電話は終わった。

 少しして、相手方事務所のボス弁から電話があった。
 「中先生の方が、こちらからは譲歩した提案をしているのに、一切話合いに応じないと報告されたのですが、どこが問題でしょうか」
 少し絶句したが、「困った若手弁護士が、どうしていいか分からず、ボスにウソの経過報告をしたのだな」と直ぐに気づいた。
 私が、上記の経過を伝えた。
 そうしたところ、相手方ボス弁はやはり若手弁護士から正確な報告を受けていなかったようで、「そんなことを言ったのですか」とのこと。
 私「ウソをいう必要もありませんし、そちらの○○弁護士に確認されてはどうでしょうか。」
 
 少しして、当該ボス弁から、「先生の言われたとおりでした。これからは私が担当します。私までご連絡ください」とのこと。
 私からはこちらの見解は伝えているので、そちらから回答を待っている状態だと伝え、しばらくして、ほぼこちらの要求通りで示談ができた。推測するに、私から送付した文書を記録から抜いてボスに報告したのではないかと思っている。

 教訓。
 事件の経過は正確に報告しましょう。

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2020年7月16日 (木)

傘の寿命

 いつ雨が降ってもいいように、鞄に折りたたみ傘を常に入れている。
 若い頃、事務所の仕事で全国の裁判所を飛び回っていたことがあるので(北海道の旭川、釧路、青森の五所川原や、南は鹿児島まで。)、出張先で天気が全く違うというようなことはザラにあり、いちいち調べるのが面倒なこともあるし、天気予報もはずれることもあるから、鞄に傘を入れていた。
 長い傘はあまり使わないので、勤務弁護士時代に購入したそれなりのいい傘(なぜボスが気に入ってしまい、自分の傘のようにしていつも裁判所に持っていっていて、私が使おうとすると傘立てに入っていなかった)は、未だに壊れることなく、事務所の傘立てに入っている(その頃は初代小次郎もいなかったのに、なぜか目立たない犬柄である)。

 一方で、折りたたみ傘は、常時鞄に入れているのと、使用頻度の関係か、よく壊れる。
 当初はワンタッチで開く傘を持っていたが、最初の頃のものは、開く力が強く、開いた瞬間濡れていたりすると、周囲に水しぶきを飛ばす上、バネが強すぎて渾身の力で押し込まないと折りたためないいうシロモノであった。
 その後もワンタッチ傘にしていたが、バネの部分がよく壊れるし、ワンタッチのギミックがあると年を取ってくると、その分重く感じるので、ここ数年はべきべきと折りたたむ傘を使用している。
 この手の傘は小さくなり軽いのだが、その分華奢な作りでよく壊れる。
 1年保てばいい方で、先日も割合気に入っていた傘がシャフトの部分が中で折れたようで、伸びなくなったため、新しいものにした。

 早く梅雨が明ければいいと思いつつ、梅雨が明ければ猛暑の予想もあり、もうしばらくは傘が必要そうである。
 オチもなく、以上です。

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2020年7月15日 (水)

読書日記「ホット・ゾーン エボラウイルス制圧に命をかけた人々」

 ハヤカワ文庫。リチャード・ブレストン。

 エボラウイルスは知らない人はいないであろう。
 エボラ出血熱を発症させるウイルスで、その致死率は極めて高い。

 マールブルグウイルス(ひも状のチェロキーのような形状のウイルス)の一種である。

 マールブルグウイルスにより、ある男が生きる屍となる状態を描写するところからこの物語は始まる。
 まさにその姿はゾンビさながらである。
 恐ろしいウイルスに感染していることを知らず、その男の血を浴びた医師もまた感染して生死をさまよう。
 そして、後により致死率の高い同種のエボラウイルスによる死者が多発していく。
 恐怖でしかない。

 その後、アメリカの都市部で、サルを販売している会社のサルが次々に死んでいくが、その症状は、マールブルグウイルスによるものだった。
 その職場で働いていた人たちが体調不良を訴える。
 サルを経由して、マールブルグが猛威を奮い、アメリカ本土で人々を感染させてしまうのか。
 そのマールブルグウイルスを封じ込めるため、専門チームがサルを安楽死させていくのだが、感染から死の危険と隣り合わせ懸命の作業が続く。

 日本には、こうした感染症を封じ込めるための専門家が不在と言われている(自衛隊は感染者を出さなかったようだが)。
 コロナが変異により、致死率を高めた時、世界は生き残ることはできるのだろうか。
 2日連続で同じような読書日記で申し訳ないが、事実を我々は知る必要がある。

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2020年7月14日 (火)

読書日記「疫病2020」

 産経新聞出版。門田隆将。

 新型コロナウイルス発症から感染拡大、それに対する安部政権の迷走、今後の課題について、極めて読みやすく、整理された一冊。
 なぜ、春節の時期に中国からの入国を止めなかったのか、対策が遅れたのはなぜか。
 中国の発生原は本当はどこなのか。

 これは、是非読むべき一冊だと感じた。
 ベストセラーになるのもうなずける。

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2020年7月13日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーで爆睡する二代目小次郎である。
 時々、足がぴくぴくして、小さい声で「わぅ。わぅ。」と寝言を言うときもある。
 平和なワンコである。

 日本は水害とコロナなどで未曾有の危機状態ですが、そんな中でも、何とか自分のできることをやり、今週も頑張っていきましょう。

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2020年7月10日 (金)

読書日記「ネガティブに生きる」

 大和書房。ヒロシ。

 私が好きなヒロシのエッセイである。
 サブタイトルは、ヒロシの自虐的幸福論である。

 現在はユーチューバーとしての生き方で好きなことをして生活しているヒロシであるが、その人生は順風満帆ではなかった。
 女性にモテたいと思い、ホストもしていたが、ノルマがこなせず借金。
 お笑い芸人として一世を風靡したが、ひな壇では全く傷跡を残せない。
 芸能人がたくさんいるテレビ局では吐き気を催すほど緊張する。
 その結果、テレビに出ることを激減させて、好きなことだけをして生きていくことにしたのである。

 モテそうと言われる人は実はモテないとか、朝食のチケットが昼ご飯の時に出てくるとか、小ネタも満載であり、力を抜いて読むことができる。
 息抜きをしたい時に最適。

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2020年7月 9日 (木)

遊びでやってんじゃないんだよ

 我々世代には響く、Zガンダムの主人公のカミーユ・ビダンの名台詞である。
 人が死んでいく戦場で、戦いを楽しむヤザン・ゲーブルという敵方の凄腕パイロットに向かって放った一言。

 たまに事件の相手方の弁護士に対して、「遊びでやってんじゃないんだよ」と言いたくなることがある。
 もちろん心の中で言うだけで、言わないけど。
 あんなあ、俺らプロなんやで。もうちょっと考えて書面を書いたらどうなんや?
 何書いてるか、俺にはようわからんねんけど。
 とも言いたくなるが、弁護士同士は敬愛しないといけないので、淡々と書面で指摘することになる。

 やれやれである。

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2020年7月 8日 (水)

他人の家の壁を削る

 子どもというものはよく分からないことをするものである。

 小さい頃、友人と鉄の棒で近所の壁をゴリゴリして、大きい穴を開けたことがあった。
 その家の人は、子どもが壁にラクガキでもして遊んでいるのかと思っていたところ、壁に穴が開けられて、驚いて私の母親のところに来たそうである。
 祖父が大工仕事ができる人であったので、祖父が穴を塞いでくれたのだが、色がそこだけ違っていて、前を通るたびに、穴を開けたことを思い出したのだが、しばらくすると、高速道路の騒音対策とかで、高速道路に面しているところの家の壁が防音壁になったとかで、綺麗になっていた。
 それを見て、もう穴を開けたことを思い出さなくてもよくなったと思ったものである。

 そもそも、あの頃は鉄の棒などが落ちていたのである。
 今であれば隆志少年は児童相談所送りとなっていたかもしれず、ご近所の人が温厚な人でよかったと思う今日この頃である。

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2020年7月 7日 (火)

裁判事情

 裁判所が緊急事態宣言を受けて、ほぼ全ての裁判期日を取り消したあと、ボチボチと変更後の裁判期日が入り出している。
 京都地裁では例年通りのように夏期休廷は取らないものの、一部期間は裁判体によって事実上期日を入れない期間はある模様である。

 京都以外の大阪や神戸のように感染者が多かった地域では、電話会議を利用して手続を進めようとしている。
 
 大阪高裁については、2月に控訴した期日の第1回の調整がまだ来ないような状況である。
 一度電話会議による和解協議期日を入れたいという打診はあったが、交通事故の死亡案件で、被害感情からして和解はあり得ないので、これを断ったところ、その後何の連絡もない状態である。
 他の控訴した事件でも期日は入らず、事実上の進行協議が電話で入っている。

 こうした状況では、現在提訴している裁判が次々に入るので、裁判が滞留することは間違いないと思うのだが、裁判所としては密を避けるためにできるだけ裁判所に来ないで欲しいというのが実際のところのようである。
 緊急事態宣言中、裁判官は記録をしっかり読み込んでいたのかと思っていたら、再開後も事件を全く理解しておらず、記録を読んでいないことが判明した事件もあった。裁判所に出て来られないので、記録も読めなかったのかもしれない。

 弁護士会が緊急事態宣言中に法律相談業務を中止した地域があり、その際にどこかの新聞が「今こそ弁護士会の出番ではないか」と叩いたことがあったが、困った状態で、全世界的にも流行はむしろ加速しているし、これを書いている時点で東京は2日連続100人を超える感染者が出ていて、早くワクチンが開発されることを祈るばかりである。

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2020年7月 6日 (月)

今週の小次郎

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 え?という感じでこちらを見ている二代目小次郎である。
 ぐっすり眠っていたのだが、休日の夕方に雨が降りそうであったから、少し早めに「散歩行く?」と聞いたが少し寝とぼけているのである。
 このあと、「絶対に行く」と言って私の胸に駆け上がってきて胸をカリカリされたのである。

 東京のコロナ感染者数が増加しており、関西でも出てきているような状況ですが、今週も頑張っていきましょう。

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2020年7月 3日 (金)

爪楊枝入りの割り箸

 爪楊枝入りの割り箸についての一考察(いや、本気にしないでね)。

 プラスチックの袋に割り箸とともに爪楊枝が入っている事が多いが、私は99.8%使わない。
 爪楊枝製作会社には悪いのだが、あれは不要ではないだろうか。
 どれほどの人があの爪楊枝を使っているのであろうか。
 私は今まで委員会などで弁当をあまたの弁護士と食べてきたが、あれを使っているシーンを見たことは一度しかない。
 それとも、世の中の人はあの爪楊枝をそれほど使うのだろうか。

 また、開けた時に、爪楊枝がピーンとどこかに飛んで行き、事務所の机の下に入り込んで見つからないことがある。
 私の机の下のどこかには、未だ発見されていない爪楊枝が多数眠っているはずである。

 また、開ける時に面倒くさくて、縦にズバッと割り箸の先で突き破って開封する時にも注意が必要である。
 爪楊枝が手に刺さることがある。
 私は過去、5回くらい手に刺さった。

 一度は新幹線の中で思い切り手に爪楊枝を突き刺してしまい、かなりの出血と痛みがあったが、新幹線の中なので刺さった時にも声も上げられず、声を殺して痛みに耐えたのである。新幹線の中にバンドエイドが置いてあるのかどうか分からないが、もし置いてあってもらえるとしても、「いや、手に爪楊枝が深々と刺さりまして・・・」とは言いづらい。

 ということで、割り箸とともに入っている爪楊枝は要らないのではないかと、爪楊枝製作会社の方には本当に申し訳ないのだが、割り箸を開封するたびに思っている今日この頃である。

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2020年7月 2日 (木)

読書日記「天、共にあり」

 NHK出版。中村哲。

 凶弾に倒れた医師であり、医師であるのに井戸を掘り、水路を掘り、アフガニスタンに緑を、農地を復活させた著者の自伝。

 中村哲氏の業績は、一度読ませていただかないといけないと著者の生前から考えていた。
 しかし、他の本もあり、手を出せないままに著者は凶弾に倒れてしまった。

 著者のような生き方は私にはできないし、できる人もそうはいないと思われる。
 しかし、だからこそ著者の魂は受け継いでいかないといけないと考え、読了。

 多くの人に読んでもらいたい一冊である。

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2020年7月 1日 (水)

雀と鳩

 小学生の頃、雀と鳩を何が何でも捕まえたいと考えていた時期があった。
 鳥獣保護法上問題ではあるが、小学生だったのと時効なのでご容赦願いたい。

 自宅のドアはスライド式で、そこに紐をつけて、引っ張るとドアが閉まるよう何度も何度も工夫をした。
 自宅の玄関内まで鳥の餌をまいて、鳥が自宅内に入るとドアを閉めるという作戦であった。

 100回くらい失敗の上、雀は捕まえた。
 玄関内で慌てて飛び回る雀を釣りのタモアミで捕まえて籠に入れたのであった。
 このときの雀のパワーには驚いたものである。
 しかし、それまで自宅でジュウシマツを飼っていたのだが、籠に入れると以外に雀は大きいのである。
 数時間籠に入れていたが、あまりにもしょげかえっているので、放してあげた。

 その後はハトだが、鳩の方が捕まえるのに苦労した。ドアを閉めようとするのだが、鳩の方が雀よりいざとなると素早いのである。
 結局、私が鳥を捕まえようとしていたのを見ていた近所のおばさんが、鳩が玄関内に入ったのを見て、閉めてくれて鳩を捕まえることができた。
 しかし、雀で懲りればよかったのであるが、鳩は当然雀より大きいため、そのパワーは小学生には驚愕であった。
 奮闘してようやくタモアミで捕まえたものの、ここで小学生の隆志は気づいたのであった。
 鳩を入れる籠がないことを。。。

 ということで鳩は即時解放されたが、雀と鳩を捕まえてはみたものの、「捕まえる」という行為に集中し、その後のことは考えていなかった小学生の隆志少年は、それから雀と鳩を捕まえることに一切の興味を失ったという。

 以上です。

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