2021年5月31日 (月)
2021年5月28日 (金)
読書日記「「顧客消滅」時代のマーケティング」
PHPビジネス新書。小阪裕司。
コロナショックで大不況の波が押し寄せているこのような情勢下で、逆に売上を伸ばしている企業もある。
飲食店などを例に出して、どのようにして「顧客消滅」した時代に逆に売上を伸ばしているのかを紹介し、そのポイントを解説する新書である。
内容はネタバレになるので紹介しないが、少しだけ言うと、SNSなどのマーケティングとは逆をいくやり方である。
非常にわかりやすい一冊で、弁護士業務もここに出てきている企業のように本来あるべしだと感じさせられたので、紹介しておく。
2021年5月27日 (木)
弁護士の本人確認(困る)
役所などで事件の関係で、委任状をもって手続をすることがあるが、そのときに困るのが、弁護士の本人確認を深く追及されるときである。
委任状には事務所の住所が記載されているところ、運転免許証だけだと自宅住所しかなく、「これだと、この委任状に書いてある事務所の弁護士であることの確認が取れない」と言われることがたまにある。
言われないこともあるが、深く追及されると(いや本人なんですが)、どう本人確認をすればよいのか、という話になる。
バッジには事務所の住所が書いていないとなるからダメそうである。
一つは弁護士会で出してもらえる自宅が記載された印鑑登録証明書が考えられる。
もう一つは、日弁連の弁護士の身分証明書である。事務所の住所が書いてある。顔写真もある。
例示されている公的な身分証明書ではないなどとして、これでダメだと言われたら、弁護士の本人確認書類などやりようがない。
裁判所でもバッジで入れるし、弁護士本人であることの確認は求められないし、委任状は弁護士の場合認め印で足りるのに。
困るのである。
2021年5月26日 (水)
多重会務
弁護士会の会務活動については、人によって色々である。
各種委員会があり、弁護士会の業務に関する委員会や、人権擁護活動を行う委員会などがある。
全くしない人もいれば、一つの分野にのみ特化して委員会活動をする人、2つか3つ程度する人、多重会務者と言われるほど委員会をする人と多様である。
弁護士会によっては、委員会活動などの公益活動をしない場合には、罰金的に会費を納入しなければならないところもあるが、京都はそこまでいっていない。
かなり前のことにはなるが、会務活動が一部の弁護士にかなり負担がかかっているということで、時の役員の方で、他の弁護士会のように罰金的な会費を取ることを検討された。
その際、具体的にこの人がこれだけの会務をしているということでアンケートに記載されたのだが、私が京都弁護士会の中で所属委員会が一番多かった。もちろん席だけ置いているという委員会もあったが、感覚としても、当時は一番会務活動をしていたような実感はある。
今はさすがに弁護士登録して26年が経つので、弁護士会での委員会は選別させてもらっており、出席する委員会も一つくらいである。ただ、出席していない委員会でも、メーリングリスト上で意見や助言はするようにしている(過去の経緯などを若い先生が知らないで議論することがあるためである。)。
日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の委員長をしている関係で、地元ではこの程度にさせてもらっているが、日弁連の委員会の委員長をしているだけで多重会務者といえるのではなかろうか。
委員長の任期は5月末日までであるが、次の委員長が決まるのが6月末頃になるため、それまでは、委員長のままである。
次の委員長が選任された後は、「元委員長」という肩書きの委員となり、変わらず日弁連の委員会には出ることになる。
私の前に委員長をされていた方の多くも、今も委員会に出席されているし、司法アクセスの改善のために、まだまだしなければならない、あるいはできることはあるはずなので、委員長の任期が切れても、この活動は元気な限り続けていくつもりである。
2021年5月25日 (火)
ビジネスリュック
25年間ショルダーバッグか、ダレスバッグを使ってきていたが、腰痛の原因は重い鞄を片側にかけているせいかもしれないと考え、弁護士26年目にしてビジネスリュックを購入することにした。
これまでは出張の際に使う大容量リュックを購入して、ときたま使うことはあったので、これをそのまま使おうかと思っていたが、拡張すると幅が29㎝もあり、35リットルもあり、大きすぎた(逆に拡張しないと小さい。なお、一度これでPCを入れて着替えも入れて出張に行ったことがあったが、当たり前のことだが、たくさん物を入れるとリュックも重くなり、その重さに耐えきれず、結局それ以降キャリーケースに戻ったなどということもあったかしれない。)。
少し前にビジネスリュックをかなり検討した結果、結局、使い慣れたトゥミのスリーウェイブリーフにすることにした。
ここ数年、トゥミの鞄を使っていたので、どのポケットに何を入れるかが決まっていたことがあり、物を入れる場所を変えなくてよいことがその理由である。
唯一の欠点は、今まで使っていたトゥミの鞄と比較すると、幅が少し足りないことくらいであるが、最近はウェブの期日も多く、裁判所に行くことも減っている上、記録が鞄に入りきらない時はトートバッグかキャリーケースで行けばいいわいと思ったので、購入した。
今のところ、気に入っているが、いざ自分がリュックを背負ってみて気づいたのだが、通勤しているビジネスマンの7割程度はリュックに変わってきているような印象がある。今まで目に入っていなかったということであろう。私は一時サッカーで膝の半月版を痛めた時に杖をついて歩行に難儀したことがあり、母方の祖父も最後足を悪くして歩くのに難儀していたことがあるので、今でも足の悪い方は直ぐに目に入るのであるが、いかに人が物を見ていないかということに気づかされた。
私が弁護士になった頃、ファッション誌では、「スーツにリュックは禁物」と書かれていたので、そんなものかと思っていたが、当時はビジネス用のリュックがなく、リュックを使用しているビジネスマンも多くは登山用のリュックなどを使用していたせいもあるのかと思っている。
リュックにして腰痛はややましにはなったのと、緊急事態宣言で運動不足気味のため、リュックだと歩きやすいため、できるだけ歩くようにしているが、体重は中々落ちないのである。
2021年5月24日 (月)
2021年5月21日 (金)
読書日記「ロヒンギャ危機」
中公新書。中西嘉宏。
ミャンマーにおけるロヒンギャ問題について掘り下げた一冊。
ロヒンギャとは何か、ミャンマーの成り立ちと政治構造の問題が何か、また、2017年に起きたロヒンギャ危機とそれによる難民の発生について整理した一冊。アウンサンスーチーはなぜこの問題を黙認するのか。深い根がある。
一度はこの問題について整理したいと思っていたので、これは格好の一冊であった。
今ミャンマーは国軍の国民への殺害行為が国際社会で非難されているが、それ以前の「民主化」されたとされるミャンマーの暗い部分を整理されている。著者は欧米的な正義がミャンマーの政治問題を解決できるかという問題にも触れるなどしているが、背景を知ることで、今回の国軍の行動がなぜ発生したかも伺い知ることができると思われる。
我々が知らないところで何が行われているのか。
好著なので、一読をお勧めしたい。
2021年5月20日 (木)
よく笑う子ども
私の自宅の横には公園があるのだが、最近休日にその公園に祖父と来ている小さい子どもさんがずっとケタケタ笑っている。
とても楽しそうで、こちらも何か幸せな気分にさせてくれる。
祖父の方からすれば、まさに目に入れても痛くないほどかわいいであろう。
土日はさすがに新型コロナウイルスの関係と、他にも事情があり仕事に出ないようにしているので自宅にいるのだが、隣の公園からその子の笑い声が聞こえてくると、ほっこりする。
笑うことは大事なことであると思わせてくれるし、小さいことで悩んでいても仕方ないと思わせてくれるのである。
こんな時代であるから、楽しく笑うことが大事に思える今日この頃である。
2021年5月19日 (水)
老眼
老眼とはほど遠いと思っていたのだが、50歳を過ぎて老眼が進行してきた。
老眼が進行してくると、何が辛いかというと、六法の字を読むときである。
老眼でなくとも字が小さいのに、老眼が始まると六法の字は老眼鏡をかけないと読めない。
小さめの携帯六法だともうアウトである。携帯しても読むことができないのであれば意味がない。
後は、相手の書面などで行間が詰まっているものもつらい。
裁判所に提出するのはフォントは12ポイントのはずだが、微妙に小さいフォントを使っている相手方弁護士がいて、これも辛い。
相手方が本人訴訟で、ワープロで書面を出してくれるのはまだよいが、本人訴訟のため、フォントなど気にせず、ワープロの初期設定である10.5ポイントだと地獄である(拡大コピーするしかない)。
契約書の約款をチェックするのも辛い。しかも約款はたいてい字が薄い。
仕事を離れても、取扱説明書が読めないし、昔の新潮文庫の字が小さい版を再読しようとしても読めない(なのでどうしても読みたい文庫は、字が大きくなった新装版を再購入するしかない。)。
老眼と弁護士という名前の短編小説を書こうかと思っている(ウソです。)。
いつまでも若くないことを痛感させられる今日この頃である。
2021年5月18日 (火)
ホームページ
弁護士になった頃(平成8年)はインターネットも普及していなかった。
事務所を開設した頃(平成14年)にはかなりインターネットも普通のものになり、多くの人が利用するようになっていた。
事務所を開設してすぐにホームページを開設した記憶だが、その頃は法律事務所でホームページがあるところはほとんどなかった記憶である。
今の時代になると、調べ物は大半ネットでするし、ホームページがない法律事務所は少数派となってきているように思われる。
相当お金がかけてネットで集客している事務所もあれば、名刺代わりという事務所もある。
まだホームページが開設されている法律事務所が少数だった時代に、私は早くから交通事故のサイトや離婚サイト、相続サイトも立ち上げていた。それにより新規の依頼者に来てもらおうというつもりよりは、弁護士の知り合いがいない人向けのつもりであった。
特に手もかけていなかったので、ホームページを見て来られる方は少数で、基本的には紹介が多かったし、それは今でも変わりがない。
今は他の法律事務所で多数のホームページがあるし、元々あったホームページが古くさくなっていたのと、色々なサイトを置いているのも管理が大変であったので、少し前に業者(といっても同業者の弁護士もしているが)先般シンプルなホームページ1本に改訂した。
来られる方や相談したいという方への名刺代わりという程度のつもりでホームページを持っている。
飲食店を探す時に検索してホームページがないとがっかりする。
せめて、電話番号、地図、料金や基本的な情報だけでも掲載されているのと、何もないのとでは大違いである。
今の時代にホームページもないのはいかがなものかと思っている(信念でそうしていない人もいるだろうが)。
それは弁護士業界でも同様で、時代的にホームページがないと、依頼者の方もその弁護士の基本的な情報を知りたい時に困られるのではないかと思っている。
なので、ホームページは今の時代にはあった方がいいというのが私の考えである(あくまで個人の考えです)。
2021年5月17日 (月)
2021年5月14日 (金)
読書日記「スマホ脳」
新潮社。アンデシュ・ハンセン。
新書で直ぐに読むことができる。
スティーブ・ジョブズは我が子にiPadを触らせなかった。それはなぜか。
世界のIT企業のCEOは、我が子に使わせるとしても時間を制限していることが多い。
電車で移動していると、9割はスマホを触っているような印象がある。
私は移動中読書をするのと、スマホは仕事で必要な時に使う程度である。
あくまでツールとして使っている。
しかし、スマホをツールとして使っている人がどれだけいるのか。あなたもスマホに毒されていないか。
スマホ中毒になるのはなぜか。
また、SNSで、「いいね!」をもらうために、なぜ人は馬鹿げた行動まで取るのか。
その原因と、スマホに依存しすぎた場合の体調の不良など、この本を読んだら、デジタル・デトックスをした方がいい気分になるだろう。
ベストセラーとなったこともうなずけるが、読むだけでなく、実践しなければならない。
お勧め本です。
2021年5月13日 (木)
置き配
先日、自宅に通信販売で購入した物が、「玄関に置きました」といわゆる「置き配」されたとの通知が来た。
玄関に出てみたが、何も置いていない。
同じ並びの同じ番地の家の玄関にあるのではないかと思い見て回ったところ、全く違う名前のお宅の玄関に置かれていた。
私も、違うお宅にも当然表札は出ている。
カスタマーセンターにチャットで軽く苦情申入をした(他にも問題があったのである。)。
配達の方も大変だとは思うので、ほどほどにしておいたが、置き配も困ったものである。
2021年5月12日 (水)
定型化
限られた時間でいかに効率よく仕事をするかということも弁護士にとって一つの課題であり、これがうまくいくと効率よく仕事ができる。
その中の一つとしては、定型化するということがあげられるかと思う。
依頼者への報告書を定型化してそのひな形に沿って書くことや、事務局への定型の指示はゴムスタンプを作る、依頼者への説明も、説明し忘れがないよう定型化して説明するなどである(交渉・調停・訴訟の簡単な進み方や、被害者参加をした場合の手続、尋問の際の注意事項など、いくつか作っている)。
どういう定型化が自分に向いているかというところはあるが、他の弁護士のやり方のうち、いいものはどんどん盗むべきであろう。
2021年5月11日 (火)
インクがめっちゃ漏れるペン
商品名を書くは問題がありそうなので書かないのだが、割と使い勝手がよいので事務所で前々から使っているボールペンがある。
ただ、このボールペンは、10本に1本程度、インクがめっちゃ漏れるものが混じっているのである。
インクも粘性のないタイプなので、漏れるとえらいことになる。
証人尋問前に、うちの女性弁護士がそのペンを使おうとしていて、ふと手元を見ると、手が真っ青であった。
インクがだだ漏れだったのである。
しかもうちの女性弁護士はそれに気づいておらず、私が指摘して気づき、何とか事なきを得た。
裁判所の机にもインクがこぼれたが、最近はコロナの関係で携帯アルコールを持っているので綺麗に拭き取れた。
こんなことでバタバタしていると、尋問開始となったが、裁判の現場でバタバタするのはよろしくない。
このペンを継続的に使い続けるか、変更するか悩み中である。
そういえば、昔、イタリアの万年筆でもインクが漏れまくるものがあり、鞄の中や手が真っ青となっていたことがあった(インクがブルーブラックなので)。それはもう使わないようにしたが、故中村利雄もなぜかインクが漏れまくる万年筆を使っていて、よく居酒屋で真っ青な手で焼酎の梅干し入りお湯割りを飲んでいたことを思い出した。
故中村利雄が元気でいたら、きっとこのようなコロナの時代では酒が飲めないことに悶絶していたであろう。
余計なことを書いたが、これを書いている時点で予定では緊急事態宣言は本日までであったが、どうやら延長されそうである。
やれやれである。
2021年5月10日 (月)
今週の小次郎
休日の散歩中の二代目小次郎である。
休日の散歩は30分~45分することに決めたようである。
ただ歩くだけならよいのだが、「ここだけは匂わせてくれ」という感じで立ち止まり匂いを嗅ぐのである。
せっかく距離を伸ばしたと思いきや、10メートルくらい戻って「ここを匂いを嗅ぐのを忘れていた」となることもある。
可愛がるしかできないので、それに付き合うのである。
散歩中、写真を撮るのに気を取られていると、背後から自転車や他のワンコが迫っていることもあるので要注意である。
二代目小次郎にとって、全て敵だからである(若いお姉さんのみは別)。
特に自転車+オジサンは大嫌いである。オジサンの頭の毛がないと、怒りの極みとなる。
なぜかは不明である。
ともあれ、今週も頑張っていきましょう。
2021年5月 7日 (金)
読書日記「人喰い」
亜紀書房。カール・ホフマン。
1961年、ロックフェラー家の御曹司が首狩り族がいるニューギニアの地で消息を絶った。
彼は首狩り族に食べられたのか?溺死したのか?あるいはサメやワニに襲われたのか?
首狩り族はなぜ首を狩り、人を喰うのか?
仮にロックフェラー家の御曹司が襲われ、喰われたとすれば、それは「なぜ」なのか。
大富豪ロックフェラー家の御曹司の失踪を資料を基に追ったノンフィクションである。
人喰い人種の生態や謎を解き明かすとともに、事件の真相に迫っている。
大変興味深いが、読後感はよいとはいえない。
ノンフィクションに興味のある方はご一読ください。