今週の小次郎
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角川文庫。横溝正史。
没後40周年で、絶版となっていた表題作の復刻版である。
古い版は持っているのだが、中身をすっからかんに忘れていることもあり、再読しようと購入。
金田一耕助の日常が描かれている珍しい話である。
女性の死体が発見されるが、殺人現場は発見場所ではなく、銀座の路地であるという。
金田一耕助を訪れた女性の恋敵だというのである。
なぜ死体は移動されたのか、誰が女性を殺したのか。本格ミステリーである。
表題作のほか、短編の鏡ヶ浦の殺人も収録。
鏡ヶ浦の殺人の終わり方は、金田一耕助の優しさを伺い知ることができる。
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先週に白目部分に大きい出血があった。多少目がごろごろはするが、痛みもかゆみも特に何も感じていない。
結膜の下の細かい血管が破れたもので、通常は特に治療の必要はなく、1~2週間で消えるそうであるし、過去に何回かなっているが自然に治った。
原因をネットで医学記事で調べてみたのだが、「原因は不明で、自然出血」とされていたり、強くくしゃみをしたり咳をした時に起こることがあるとされている。
花粉が飛散して、アレルギーを抑える薬の効き目が弱くなってきた時にくしゃみが出る時があるため、それが原因なのかもしれない。
これを書いている時点で発熱もなく、喉の違和感もないので、花粉症の症状で、新型コロナではないはずである。
時々医療過誤事件などで疾病の原因を調査したりすることがあるが、これだけ医学が発達してもわからないことはまだまだあるようである。
ぱっとしないオジサンの見栄えがより悪くなるので、それが困りものである。
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予めお断りしておくが、どうでもいい話なので、読まなくてもけっこうである。
常々冬に着用する理想のコートに巡り会えないかと思っているが、中々巡り会うことができない。
そろそろコートが必要という程度の時期にはステンカラーコート(黒)を着ている。
それほど寒さを気にしないが、コートなしでは寒い時期の頃に着用する。
これにはあまり不満はない(ただ、長年着ているのでへたってきたので、同じメーカーのステンカラーコートの濃い青色を去年買ったが、裏地が特殊素材のため、あまり寒くない時期だと微妙に暑い。)。
真冬が問題で、私は長袖の下着やタイツを着用しないことにしているので、インナーで調整することができない。
ヒートテックや、タイツを履くと、過去例外なく風邪を引いたからである。事務所の中では暑すぎて汗をかいて、それが乾いて冷えて風邪を引いた。
薄手のステンカラーコートのようなコートを着ているオジサン弁護士に、「そんな薄いコートでゆく寒くないね」と聞いたところ、ヒートテックとタイツを履いているということであった。
しかし、私はコートで暖かさを調整するしかないのである。
通勤するのにちょうどよい暖かさのコートが欲しい(あと、ポケットは斜めではなく縦型のものがいい。斜めだとポケットに何か入れた時に落ちそうだからである。ウールコートは風を通すのでイヤである。)。
朝の二代目小次郎の散歩の時には、カナダグース(赤)を着ている。これは、最近流行っている町中スタイルにしたスタイリッシュなカナダグースではなく、マイナス40度まで耐えるという旧型のコートである。カナダグースが日本に入ってきて、まだ今のように流行していなかった頃、直ぐにこれだと思い購入した。これの暖かさはいうまでもないが、無論、これで通勤するのはやり過ぎである。電車の中で汗だくになるであろう。
シンサレートという特殊素材の見た目は薄手のコート(ダークグリーン)は気に入っており、コートの着用範囲気温を見ていると、マイナス15度まで大丈夫であり、これにマフラーと帽子をかぶると大抵の時期は大丈夫である。出張をした時、厳寒期の札幌の外気にも問題はなかった。しかし、大分着ているのばへたってきた。同じコートがあればよいのだが、メーカーはもう同じものは生産していない。
ウールリッチというメーカーのアークティックパーカというのは型式が気に入っていたのだが、これもダウンがふんだんに入っていて、日本の冬に着るのは暑いのと、サイズが少し小さいので、あげてしまった。
なので、今年の冬も毎年の冬と同じくコートを探していたのだが、気に入ったものに巡り会えていないままに、「これでよいか」と思いコートを買ったがイマイチであった(着ているけど)。
そして、買ったコートは中々捨てない上、へたってきたコートもしつこく置いているため、私の自室のコート掛けは常に倒れそうである。
どうでもいい話である。
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ちくま学芸文庫。藤木久志。
戦国時代、戦争が起こった時に、市民や村人は財産をどうしたのか。また、戦争の間、彼らはどこにいたのか。
正直マニアックなので、一部の知り合いの私と同等の歴史好きの方くらいにしか勧めることはできないが、史料を丹念に読み解いて、財産をどうしたのか、戦争の間どこにいたのかを明らかにした好著である。
あまり考えることのなかった分野で、私的には勉強になった。
一般ウケしない書評ですいません。
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花粉の飛散は2月に入ってからという報道に接していたが、重度の杉花粉症(アレルギー数値がふりきれてしまい、計測できない)の私は、1月末頃から既に花粉を感じていた。ネットの記事では、多くのスギアレルギーの人は、既に1月末頃に飛散を身体で感じていたようである。
朝起きると目やにが出ていて、病気の猫のようになっているのである。
スギが終わるとヒノキで、夏場は反応しないが、秋口はブタクサにも反応するようになってしまった。
一番ひどいのはダニアレルギーで、ふとんもダニを寄せ付けないシーツでくるんでいる。
歩くアレルギー体質であり、アレルギーがない時期は夏と冬だけである。
憂鬱な季節がやってくる。
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1週間に数回は、手帳で先の予定を確かめるようにしている。
また、受任事件を全てイチから確認する。
準備をし忘れているものはないか、依頼者からの回答が来ていないものはないのか、相手方からの回答が全然来ていないものはないのか等々。
そして、1日が終わると、明日の仕事の優先順位も考えてから帰路に着くようにしている。
届く郵便物の整理、相手方からのファックスの整理、メールの返信だけしかできないことが予定との兼ね合いで往々にしてあるのだが、そういう時でも隙間時間でできることはしておくべきであろう。
15分しかないから何もしないのか、15分あるからその15分でできる仕事をしてしまうかである。
訟廷日誌以外に「することリスト」を書いてある手帳も持っていて、準備書面の進捗がどこまで進んでいるかとか、依頼者に確認中なのか、事務局に誤字脱字チェックと証拠作成の指示をしたのか等々、事件ごとに書いている。これも1週間に数回は見ている。
手帳や受任事件を見て、することを思いついたら、この手帳に書くのである(マルマンのA5黒色の5㎜方眼罪)。
時にはこの手帳で事件のブレーンストーミングを1人ですることもある。
何を主張するか、その主張を裏付ける証拠は何か、立証命題で何が足りていないか、準備書面の構成はどうするか等々。
色々とやっても、負ける時は負けてしまうのだが。勝つべきであるし、勝たないとおかしい事件でできることを全てしたのに負ける時は、裁判官の問題で、それだけはどうしようもないのが情けないところである。
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小さい頃、最初のお風呂は銅製の釜があり、その熱で風呂を焚くというタイプであった。
自宅には小さい頃ピラニアがいて、お風呂に入っていると、その釜の隙間からピラニアが出てくるのではないかという考えにとりつかれていた。
風呂につかる時は、その釜の隙間から何かが出て来ないかとヒヤヒヤしながら見ていた。
そのうち、釜のないタイプの風呂に変わり、安心して風呂に入るようになった。
夏などは風呂の裏側の戸を開けておくと、イタチの親子がやってきていた。
私は今、自宅では朝に風呂に入るのだが、時々なぜ釜からピラニアが出てくるという空想をしていたのかと、時々思い出すことがある。
子どもの考えることはよくわからないということであろうか。
ただそれだけの話である。
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ちくま文庫。丸谷才一。
読書傾向が偏っているため、これが著者の本の最初に読んだものとなる。
様々なミステリーについての解説や、エッセイ、対談集などを収めた一冊。
またこれを読んで、いつ読めるかも分からないのに、「廃版になっては困る」と思い数冊のミステリーを購入してしまった。
チャンドラーを高く評価されていて、マーロウも高評価なので、それだけで幸せな気持ちとなるのは私が単純なせいであろう。
チャンドラーの未発表マーロウものが発見されないかとか、マーロウものの公認新作が出ないかなど、時々探しているが、そう思う通りには行かないのが実情である。
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今は裁判所に提出する訴状や準備書面はA4の横書きで、頁数が振ってあれば割り印は要らない扱いである。
かなり前の話で記憶が怪しいところがあるが、昔は縦書きで、割り印が必要だった気がする。
陳述書の割り印は依頼者にも手間であった。
依頼者との間の委任契約書には差し替えができないよう(まあ、そんなことは絶対にしないが)、割り印をしてもらうのだが、郵送していると、割り印が抜けていることがけっこうある。無くとも効力には影響はないが、一応次の機会に押してもらうようにしている。
以前、割り印をお願いしますと言って契約書を差し出したら、契約書の端と、その下のゴムの印鑑の緑色の下敷(正確にはなんというのでしょうね)とに半分ずつ押印された方がいたことを時々思い出している。
下敷の跡を消すのに手間取った。
ただそれだけである。
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交通事故でお亡くなりになられた方のご遺族や、重篤な後遺症を持たれた方のご依頼をそれなりに受けているが、私の以前に他の弁護士に依頼されていることも多い。
話を聞いていくと、「それは断られて正解です」ということが多いので、類型化しておきたい。
途中から入ったことで、涙を呑んだ事件もあるので、できれば最初から依頼していただいた方が漏れがなく被害者のために対応ができるのである。
1、刑事事件は検察に任せればいいという弁護士。
交通事故は犯罪であるし、被害者として裁判に関わることで亡くなった方のために色々とできることもある。
また、検察官も神ならぬ身なので、時には間違うかもしれない。
被害者の代理人として、弁護士が就いて被害者とともに意見を言うことで何かが変わるかもしれない。
また、刑事裁判官にも、被害者の声を届けることで量刑が変わるかもしれない。
こういう類型は、民事訴訟のことしか考えていない可能性が高いと思う。
2、刑事事件のことは話をせず、民事のことや、損害額ばかり話する弁護士
1に同じであり、こちらの方がひどいであろうか。
3、被害者参加は勧めるが、自分は代理人となるつもりがない弁護士
これもまた1と同じである。被害者ご本人が参加されて、私は傍聴しますと言っていた弁護士がいた。
4、被害者参加代理人とはなるが、記録も精査してくれないし、事前に被告人質問で何を聞くか等打合がない弁護士。
自分は聞かないので、被害者が直接聞いて欲しいという弁護士もいた。何の為の代理人かわからない。
交通事故事件は犯罪であり、被害者支援をすべき事件である。
決して、民事の賠償だけをすればよいというものではないのである。
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文春文庫。立花隆。
知の巨人の死についての論考などが掲載されている。お亡くなりなられたので、フェアをしていたので購入した。これまで著者の作品はいくつか読んでいる。臨死体験、サル学の現在、田中角栄研究、脳死など、他にも何作か読んでいて、購入して未読のものもたくさんある。
死についての著者の考えが整理されている。著者のおじは、明日死ぬといって本当に死んだということであった。それまでそんなそぶりも見せなかったのであるが、著者も理想の死に方であると言っている。
死について考えても答えは出ないので、考えないようにしているし、通常の人はそうであろう。
この本を読んでも死ぬことが怖くなくはならないが、薄いので直ぐに読むことができる。
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コロナがおさまっていた時に、若い弁護士と食事をして二次会で話をしていた時、その若い弁護士は仕事上色々なことにイライラしている様子であったので、「素の自分のまま仕事してない?」と聞いてみると、彼は素のままで仕事をしているということであった。
弁護士の仕事は相手方からのストレスも受けるし、何度説明しても説明内容を忘れてしまわれる依頼者もいるし、早々に書面案を作成しても返事を全く返してくれない依頼者もいるから、まともに受けとめていると、素のままでやっているとイライラするのは当然である(依頼者もきちんとされている人もそれは当然いる。)。
なので、仕事中は、素のままの自分というよりは、弁護士としての職業を演じている自分というような気持ちでやることで、そうしたイライラは軽減されるという話をした。現場にいたベテラン弁護士2名も同じような感覚で仕事をしているということであった。
かつては、相手と自分との間に透明な壁があり、そこでいったん受け止めてから自分の中に物事を入れるようにした方がいいと若手に説明をしたのだが、同じ話である。
弁護士としての自分と素の自分が全く別人格である訳ではないのだが、素の私はものすごい短気であるが、仕事であると気が長くいられる。
だいたい短気だと思われているが、共同受任したりすると、仕事上の私の気の長さに他の弁護士に驚かれることもある。
日常的に人は、その場その場で人格が多少変わっているはずであるので、私が特段二重人格とかという訳ではない。
素の自分とは、自分の親と話す時の自分であると思っている。
声のトーンが仕事中とは変わるはずである。
まあ、そんな話である。
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大人が食べる物ももちろん食べるし、好きなものもけっこうあるのだが、ローソンのおかずがウインナーだけという弁当が売れに売れているというニュースを見てから、「これは是非食べてみたい」と常々思っている。
事務所の近くにはローソンがないので、休日に自宅から少し距離のあるローソンに行ってみたところ、棚に置いていなかった。
ローソンによっては、ウインナー弁当は置いていないところがあるのだろうかと思い再度ネットで調べると、ウインナー弁当はローソン100という種類のローソンにあることがわかった。
私の事務所や自宅近くにはローソン100がないし、それだけを買いに行って売り切れだったとした時の無念さはおそらく定期を忘れた時の痛恨さに匹敵すると思うので、結局まだ買えていない。
ただ、それだけの話である。
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