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2022年4月28日 (木)

読書日記「クリミア戦争」

 白水社。オーランド-・ファイジズ。上下巻。

 

 第一次世界大戦前の欧米と勢力図を書き換えるきっかけとなったクリミア戦争についてのノンフィクション。
 ロシア帝国とイギリス・フランス・トルコ連合軍はなぜクリミアを舞台として戦ったのか。
 ロシアの思惑は何か。イギリス・フランスの思惑は何か。
 列強のそれぞれの身勝手な考えから、多くの命が奪われた。
 ナイチンゲールの実像や、兵士の命など全く考慮しない上層部が描かれる。新聞が世論を動かした最初の戦争でもある。

 

 これを読むと、今世界で起きていることも根は同じで、同じようなことが繰り返されていると思わざるを得ない。
 上下巻で800頁近くあるので、読むのには時間を要したが、歴史から学ぶということでは好著である。

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2022年4月26日 (火)

効率的な業務の方法

 先日、日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の公設事務所の所長を中心とした方々に「効率的な業務処理の方法」という表題で講師をしてきた。パネルディスカッション形式で、私以外にも何名かの講師の先生から日頃の注意している点や意識している点を話していただいた。
 なぜ効率的にしたいかというと、弁護士の本来的に力を注ぐべきところに時間を割きたいからであり、効率ばかりを重視して事件の対応が疎かになっては意味がない。私自身も意識はしているもののできていないところもあるのだが、他の先生方の話を聞いて非常に参考となった。

 事前打ち合わせで話をしたことで参考にしてもらえたのは、事務局への定型的な指示についてのスタンプの作成。それぞれ自分の指示の仕方によって、自由に作成できるスタンプがあるので、各人やりたいようにスタンプを作っているようである。私自身も今20個ほどのスタンプがある。
 あとは事件処理について計画を立てて紙に書いたあと、計画を忘れるというのも参考にしてもらえたようである。何をするか考えている時間が勿体ないからである。
 それに関連して、短期的にすべきこと(翌日にすべきこと)を前日の仕事終わりに書き出しておくことで、翌日「何から取りかかろうか」ということを考えなくて済むというのも参考にしてもらったようである。

 所長たちとZoomのブレイクアウトルームで話をする時間もあり、そこで聞いた話では、ベテランの事務局は、所長の考えを盗んで、証拠説明書の立証趣旨まで書いてくれるという話もあった。8割くらいは手直しが要らないそうである。そうなるとラクである。
 あとは証拠の入れ込みで、ワードのコメント機能でここの証拠はこれこれであると書いておき、事務局の方でそれを見て証拠番号をつけて書面に番号を入れていくということをされている先生もいた。先日も訴状で証拠を入れ込んでいき、甲3が二つかぶっていて証拠を全て付け直した私からすると、これはアリだと思うが、一太郎ユーザーでもできるのかが不明である。
 ただ人の話を聞くのは苦手だが、パネルディスカッションという形式で、仕事上のノウハウを聞くことができ、私自身も勉強になった。
 後は実践あるのみであるが、理屈はわかっていても、これが一番難しいところである。

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2022年4月25日 (月)

今週の小次郎

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 散歩中の2代目小次郎である。
 休日などは早い時間に「散歩いくで」と言いに来て、その後一眠りして散歩に行ったことを忘れてしまい、夕方にもう一度連れて行かないといけないこともある。
 ワンコと暮らすというのはそういうことである。

 連休が近づいてきました。
 今週も頑張っていきましょう。

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2022年4月22日 (金)

読書日記「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」

 ポプラ新書。堀内都喜子。

 フィンランドで働いたことのある著者が日本とフィンランドとの働き方を比較して整理した一冊。
 要は徹底して集中してだらだら仕事をしないというもので、それは余暇を大事にしているからということに尽きるように思われる。仕事の無駄を省くという意味で参考となる部分があるが、価値観が違うところもあるし、2ヶ月も夏休みを取るということは日本ではできそうにない。
 無駄な作業をしている企業からすれば参考となるところがあるだろう。

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2022年4月21日 (木)

キーボードを買い換える

 フェィスブックでT福先生というほっこりした投稿をする後輩弁護士がキーボードを変えたらすごくいいという話を書かれていた。
 私はキーボードを変えるという発想がなく、元々のPCにあるキーボードを使用していたのだが、先日3000頁ほどあるカルテから引用しつつ交通事故の被害案件の準備書面を書いていて、マウスの音が気になり交換したのだが(そのとき地獄に落ちた)、キーボードの打音も気になってしまったのである。
 一度気になるともうどうしようもなく、これを機会にキーボードを交換してみようと思い立ち、最終的にリアルフォースというところの静音キーボードを購入した。約3万5000円。
 ネットでキーボード選手権というようなものに出ておられる方の口コミなども見て、最終的にこれにしたのである。
 どうしてこれに早く変えなかったのかと思うほど静かである。説明書によるとキーの重さも変えられるようであるが、元々の設定で十分である。
 残念なことに、キーボードを変えても私の頭脳が切り替わる訳ではないので、凡才は今日もせこせこと仕事をするほかないところが悲しい。

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2022年4月20日 (水)

4月

 毎年思うし、前にも書いているのだが、4月に入ると通勤電車の乗客がかなり増える。
 喘息持ちの私は、混んでいる車両で駄目な匂いをかぐとそれだけで発作が出そうになるので、できるだけ人の少ない電車で通勤している。

 新入社員、大学1回生などが増えるためであろうか。
 ところが、5月の連休を越えるとだいたい元に戻る。

 原因としては、新入社員で早々に退職してしまう、真面目に大学に行かなくなるということが考えられる。
 消えた人は、どうしているのか。

 5月になってどうなるのかと思う今日この頃である。 

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2022年4月19日 (火)

行楽シーズン

 出かけるのにもってこいの時期となったためか、お出かけする人が多い。
 高齢の方も、これまでコロナを恐れて出なかったようだが、出かけられるようになったようである。

 しかし、通勤時間に、改札の前でこうしたお出かけの人が道を塞いでたむろしていることがあり、正直改札内に入る時に迷惑である。
 先日、こうした人が改札に通る通勤客から手提げカバンにバンバン当たられていて(ちょうど手提げカバンもかなり邪魔な位置にあった)、「なんやのん。みんな私に当たっていくやん」とキレていた。
 自分が他人の迷惑になっているという意識はないようである。
 春ですねえ。

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2022年4月18日 (月)

今週の小次郎

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 姿が見えないのでどこに行ったのかと思い探すと、テレビの前の座椅子であかん犬になっていた二代目小次郎である。
 顔つきがダメである。
 無防備の局地である。
 それだけ安心しているということではあるのだが。

 これを書いている時点でまた気温が下がるようである。
 難しい季節だが、今週も頑張っていきましょう。

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2022年4月15日 (金)

読書日記「支那扇の女」

 角川文庫。横溝正史。
 絶版となっていた表題作の復刻版である。

 2回目に読んだはずだが、前に読んだのは中学生か高校生の時だったので、ストーリーをすっかり忘れていたので楽しめた。
 字も大きくなり、老眼にはありがたい。

 稀代の殺人鬼とされる支那扇の女に似ていると夫から言われてノイローゼとなり自殺を図る女性。
 その女性は夢遊病の状態で真実殺人を犯したのか。あるいは真犯人は他にいるのか。
 金田一耕助の推理が冴える。

 他に短編「女の決闘」を収録。

 

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2022年4月14日 (木)

コート考

 先日ニュースを見ていたら、「コートは全てクリーニングに出して大丈夫です」ということをお天気キャスターが述べていた。
 それを見てクリーニングに出した人もいるかもしれない。

 しかし、私は最低気温を基準にコートを着なくなるかどうかを判断するため、そのような発言には惑わされない。
 駅のホームで寒い思いをするのは御免蒙るのである。
 サラリーマンが震えながら電車を待つのを尻目に、私はぬくぬくしていたいのである。昼間裁判所に行くのが暑ければ着ていかなければいいだけの話で、通勤している時に寒いのはかなわんのである。
 なので、誰よりも早くコートを着て、最後までコートを着ている。

 ヒートテックやタイツを履いて、コートで調整しないという人もいると思われるが、私はヒートテックやタイツを着用すると事務所で汗をかいて過去に何度か風邪を引いたので、ヒートテックやタイツは極寒の釣りに行くときくらいしか着ないのである。

 今年の冬は寒かったので、一番寒い時にはモンベルのパウダースノーパーカというのを購入して着ていた。マイナス20度くらいのところに行く人が着用するというシロモノということがレビューで書いてあったが、暖かいというよりは寒くないという感じのコートで、通勤にちょうどよかった。ゴアテックスで完全防水のため、二代目小次郎の雨の中の散歩でもこれのおかげで全く濡れなかった。
 一番寒いときよりは寒くない時は、特殊素材の割合薄手のコートであった。シンサレートという素材で、ダウンよりも少量で暖かいというものである。最低気温が8度くらいの時は、ステンカラーコートのダウンの裏地付のものか、別のステンカラーコートの裏地がないものにしていた。
 最終的には薄手のスプリングコートになるのだが、これを書いている時点で昼間の気温は20度を超えるが、最低気温は一桁なので、まだステンカラーコートを着ている。

 どうでもいい話だが、どういうコートを着用するかは、冬場の私にとってかなり真剣に検討すべき課題なのである。

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2022年4月13日 (水)

マウス地獄

 事務所で使用しているマウスの音がうるさく感じてしまった。自宅で仕事等をする時に使用しているマウスは、静音マウスで、軽量なのだが、事務所で使用しているマウスは重い上に音もうるさいため、通信販売で自宅と同じものを購入しようと思い、購入した・・・はずだった。
 届いたマウスは軽量かつ静音だったが、ボタンが横についていた。このボタンでブラウザを戻したりできる機能があるというのである。
 修習生が使う机のものと同じマウスであったため、前に購入したものと同じだと思い込んでいたのである。

 しかし、マウスを握って捜査していると、私の親指が何かの拍子にこのボタンに当たり、勝手な動きをする。
 生卵を持つようにマウスを持たなければいけないので、それもストレスである。

 そのため、また新しいマウスを注文したのだが、静音マウスで検索したにもかかわらず、届いたのは静音マウスではなかった。。。
 今、今度こそ間違いないマウスを注文中である。

 マウス地獄。

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2022年4月12日 (火)

毎日会う人

 電車通勤していると、乗る電車の時間も車両も同じことが多い。
 毎日顔を見る人がいると、人間ウォッチャーの私はどんな人か考えてみる。

 同じ駅で降りる人が、偶々、「ああ、ここで働いていた人か」ということもある。
 最寄りの駅から寒い時期などはタクシーで自宅まで帰る時に、タクシーの運転手さんも同じようなことを考えているようで、先日、「お客さんは医療関係者の方ですか」と聞かれた。話し方がきちんとしているということらしい。
 当然違うので違うと答えたが、弁護士であるというと、たまに法律相談が始まることがあるし、仕事が終わっているのでもう相談は聞きたくないので、正体は明かさずにおいた。

 暖かくなり、コートを脱ぐと、私の場合は弁護士バッジをしているので、弁護士バッジであることを知っている人には正体が分かるであろう。
 一応、頑張って仕事をしております。

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2022年4月11日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーを掘る二代目小次郎である。
 掘ったとしてもソファーが凹むことはないはずだが、寝る前には念入りに掘るのである。
 ちなみに、掘っている最中に声をかけると、ものすごい怒った顔で睨まれる。

 これを書いている時点で大分暖かくなって来ました。
 今週も頑張っていきましょう。

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2022年4月 8日 (金)

読書日記「天離り果つる国」

 PHP研究所。宮本昌孝。上下巻。  剣豪将軍義輝や風魔という歴史時代小説を書いた著者の最新作で、評価も高いということで購入した。  架空の主人公が帰雲城を舞台に活躍する。  帰雲城は埋蔵金伝説があるので、どちらかというと戦国時代でもマイナーな部類の城であるが、私は早くからその存在を知っていた(大学時代から)。  1586年の天正地震により山崩れが起き、帰雲城とその城下町ごと山崩れに呑まれてしまった。  難を逃れたのはわずか4名であったと伝わるほどの被害であったとされる。  帰雲城の支配地域には金山があったとされ、帰雲城にあった金塊も同時に山崩れに呑まれたという伝説がある。これが帰雲城の埋蔵金伝説である。  ということで埋蔵金伝説を熱く語ってしまった。  作品としては、人生において読まなければならない本とまではいえないが、エンターテインメント小説として読むには十分な佳作というよう。  ただ、剣豪将軍義輝ほどのインパクトはなかったのが残念である。

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2022年4月 7日 (木)

続庭の桜

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 庭の桜が少しずつ咲いてきた。
 現時点では気温も下がるようなので、もう少し保つかと思われる。

 ネタがない訳ではありません。決してそんなことは。。。

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2022年4月 6日 (水)

読書日記「日本の歴史1 神話から歴史へ」

 中公文庫。井上光貞。

 

 歴史的名著といわれていて、このシリーズは何冊か持っている。
 ものすごい考証をして、史料や発掘結果等も精査され、どこまでが神話でどこからが歴史かを整理して、実在の天皇はどうか、また、天皇の血筋の分断があるか等も整理され、邪馬台国論争も詳しく整理されている。古墳時代までが収録されている。
 40年前に書かれたものだが、未だに色あせないところがすごい。
 これ以降の研究等の成果が入っていないということも言われるが、研究者になるのでなければ、趣味の読書としては私としてはこれで十分かと思う(逆に趣味でも歴史マニアでないとこのシリーズは読まないであろう。)。
 読了に時間がかかるかと思っていたが、井上氏の文体が読みやすい上、推理小説を読んでいくような感覚で割合にすんなりと読めた。
 日本の史実か神話か不明な時代の頃の歴史を知りたければ、これは読んでおきたい一冊である。

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2022年4月 5日 (火)

庭の桜

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 これを書いている時点で東京の桜は満開だそうであるが、気温が低い我が家の桜は一つだけ花が開いた。
 いくつかつぼみがついているので、しばらく楽しませてくれそうである。
 ここまで近接して撮ることができるのも庭の桜ならではであろう。
 やはり桜はいい。

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2022年4月 4日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーでクッションを枕に横になっている二代目小次郎である。
 まあまあ、いい暮らしではなかろうか。

 これを書いている時点で京都の桜は満開である。
 週末を経て、今週もまだ保つだろうか。
 今日は故中村利雄弁護士の命日である。
 なにはともあれ、今週も頑張っていきましょう。

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2022年4月 1日 (金)

本日から新年度です

 平成8年4月1日に弁護士登録をしたので、本日から弁護士27年目です。

 最近の修習生は私が弁護士になってから生まれている人が大半で、時の流れを感じます。

 弁護士会も新年度です。

 1年目の登録の時の気持ちに戻り、初心を忘れず精進いたします。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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