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2022年5月31日 (火)

裁判官の異動

 裁判官は概ね3年が経過すると4月に異動するのだが、各民事部の部長クラスになると不定期異動の方もおられる。
 そして、異動は概ね突然である。
 たいていはどこかの所長になられることが多いように思うが、定年退官や突然の退官などで上の席が空くと異動されるのであろうと思っている。

 春の異動は想定されるところなので、次の裁判官に記録を十分検討してもらってから進行するのがよいであろうという暗黙の了解があり、そこで進行が少し緩やかになる。
 部長クラスの異動は突然のため、想定できないので、異動が決まってから個々の事件ついて進行を検討することになるのである。

 尋問が入っていて、いきなり新しい裁判官に尋問を聞いてもらうということはあまりしないのではなかろうか。新しい裁判官に記録を読んでもらってからの方が実のある尋問となる。異動してこられる裁判官も大変である。
 異動していく裁判官も引継書を作られるであろうから(これは推測)、これまた大変である。

 定期異動にせよ、不定期異動にせよ、「この事件はこの裁判官に判決を書いてもらいたい」と思っている場合には異動されるのは弁護士側としても残念でもある。
 次の裁判官がどういう人か、ドキドキしていたりもするのである。

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2022年5月30日 (月)

今週の小次郎

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 ボールが投げられた瞬間飛びつこうとしているところの二代目小次郎である。
 動きのある1枚である。
 二代目小次郎も、いつも寝ている訳ではない。

 5月も明日で終わりとなります。
 連休明け以降は7月まで祭日がないので、頑張って乗り切りましょう。

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2022年5月27日 (金)

読書日記「幸村を討て」

 中央公論新社。今村翔吾。
 直木賞を受賞した作家の新作ハードカバー。
 直木賞を受賞した作品も購入したのだが、こちらから読むことにした。

 大阪の陣における幸村はその伝説的な活躍ともう一歩のところで家康を討てなかったという悲劇さから、これまで繰り返し作家によって書かれてきた。敵側からも「日ノ本一の兵(つわもの)」と絶賛された。ただし、真田幸村という名前は史料には出て来ず、「真田信繁」が正しいとされる。
 近時の研究では幸村は1万9000石を所領しており、秀吉の馬廻り衆であったことが判明している。
 そうであれば、関ヶ原の戦いで石田三成側についたことや(縁戚であった)、大阪の陣において厚遇されたことも理解できるところである。

 話が横道にそれたが、この作品はこれまでの幸村の描かれ方に対する挑戦である。
 幸村が討たれた後、幸村と関わった人物達の物語が描かれ、幸村の真実を描こうとしている。
 ただ、私としては、王道の幸村が読みたいので(幸村ファンとしてはそういうものではないかと思うのだがどうであろう)、これは「違うだろう」という思いしかなかった。
 なので、私としては低い点数しかつけられないのだが、あくまでこれは私の意見であり、Amazonなどでは好評を博しているようであり、読み手によって判断がかなり別れる一冊であろう。

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2022年5月26日 (木)

初夏以降の花粉症

 スギとヒノキが終わる頃、以前はようやく花粉症から解放されると安堵したものだが、最近はそうも言っていられない。
 二代目小次郎の散歩コースは、連休明けくらいからイネ科植物が花粉を飛ばし出すのである。
 最近は、イネ科植物にも反応するようになってしまった。
 草むらに頭を突っ込んで臭いを嗅ぐ二代目小次郎は大量の花粉をつけて自宅に戻ることになるし、散歩コースを歩いているだけで花粉にやられる。
 真夏は問題ないが、秋にはブタクサに反応する。
 1月中下旬くらいから7月くらいまでと、9月から11月までは花粉との戦いである。
 歩くアレルギー体質なのである。

 花粉はないが、8月は暑いし、12月1月は寒さがつらい。
 花粉症がひどい人間には、日本は住みづらいと思う今日この頃である。

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2022年5月25日 (水)

証拠説明書

 民事裁判では提出する証拠について説明書の作成が求められている。
 立証趣旨が明らかに分かるものは要らないはずだったが、今は全ての証拠に説明書が求められる扱いになっていると思う。

 私はエクセルで作成する説明書はなんとなく血が通っていない気がするので、一太郎で説明書を作成していたのだが、作成が苦痛であった。
 しかし、あるときから事務局に原案を全て作成してもらようにうなってから、説明書の作成が苦にならなくなった。
 一太郎で枠を作るのが面倒だし、不動産の全部事項証明書とか契約書などの作成者とか日付を事務局が打ち込んでくれると、チェックするだけでよく、立証趣旨さえ書けばよいので、ラクである。
 裁判所は、証拠説明書を重視しているとも聞いているので、説明書の作成は重要と言われているし、こちらも準備書面を書く時に、証拠番号を引く際に自分の作成した説明書で確認もできることからしても、説明書があると裁判官も一覧性があってよいのであろう。

 たまに枠のない説明書が相手から出てくるが、あれは見づらいので、やはり面倒でも枠で作成した方がいいと思う。
 枠を作るという意味ではエクセルの方がよいという人もいるが、エクセルの説明書は血が通っていない感じがして、なんとなく機械的のように思ってしまい、負けそうな気がする(しつこいようだが)。
 説明書を中々出してこない相手方代理人もいるが、きっと作成が面倒なのだろうな、と思っている。

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2022年5月24日 (火)

郵便物が届くのが遅くなっている

 働き方改革で、土曜日の普通郵便の配達は原則禁止(速達除く)となり、仕分け作業も深夜にはしないということになり、翌日配達も原則廃止となるなどして、普通郵便が届くのが遅くなっている。
 メールがある人については、メールで期日の報告などはするのだが、期日報告書を郵送するしかない方については、郵便が遅くなっていることから、なるべく早く報告をした方がよいと思い、速達に変えている。
 たまに相手方代理人から「郵送しましたが届いていないですか」として郵便が届いたことを前提の問い合わせがあるのだが、上記のことを知らない模様であるので、教えてあげると意外に知らない。
 過去の感覚で普通郵便を投函すると、届くのに以前より時間がかかるので、要注意である。

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2022年5月23日 (月)

今週の小次郎

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 「何か用でもあるのか」とでもいいたそうな顔で見上げている二代目小次郎である。
 何か食べ物をもらえないか、ここで張っているのである。

 食い意地はまあまあ張っているのだが、床に落ちたものなどを食べることはしない。
 初代小次郎の場合、床に食べ物が落ちた時に、ジョーズのような速さで食べ物をかっさらい食べていたか、食べられない物の場合、「引換に食べる物をよこせ」と主張していたのとは二代目小次郎は違っている。

 5月も半分以上が過ぎました。
 毎日働いていると、時間が過ぎるのが早すぎます。
 仕事があるのはありがたいことなので、今週も頑張っていきましょう。

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2022年5月20日 (金)

読書日記「ドキュメント感染症利権」

 ちくま新書。山岡淳一郎。

 新型コロナに関する話かと思って購入したのだが、たいていは違う話であった。
 しかし、医療について大学と一般病院の縦割り行政の歴史的背景や、731部隊がどれだけ残虐な行為をしていたか、その人脈が受け継がれており、ミドリ十字が引き起こした薬害などの背景に感染症は儲かるという大前提があることが淡々と記載されていく。
 私は731部隊のことはぼんやりとしか知らなかったので、当時の部隊にいた人間の供述から、日本軍がどれだけ残虐な人体実験をしていたかを知り、暗澹たる気分にさせられた。
 コロナの本ではなかったのだが、非常に勉強になった。
 今の日本の医学界の構造を読み解くのに読んでおくべき一冊である。

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2022年5月19日 (木)

知らない人の話

 宴席などで知らない人の話をする人がいる。
 共通で知り合いの人だと、そういう人のエピソードで盛り上がることもあるが、話をしている人だけが知っていて、その他の人が知らない人の話をされても、「知らんがな」ということになり、特に盛り上がることもない。
 ストーリー自体が面白ければそれもアリだとは思うのだが、たいていはそういう訳でもない。

 特に、「私の知り合いのAさんがすごい」という話は要らない。
 他人がすごい話など聞いても面白くも何ともないし、弁護士がいる前で「知り合いのAさんは頭がいい」などという話は一番要らない。
 弁護士は相応の知見をもって仕事をしている専門職であるし、そこに至るまではそれなりの学歴もあり、司法試験に合格してきている人なので、頭のいい人は回りにあまたいる。私などは弁護士の中では凡庸ではあると思っているが、周囲に頭のいい弁護士は山ほどいる。
 正直、「いや、もうその話ええから」「家でして」とみんな思っている。
 知り合い自慢は辞めてもらいたいのである。

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2022年5月18日 (水)

日程の調整

 日程の調整をするのに、最近はネットの無料サービスで調整することが大半である。
 私の回りでは、「伝助」というサービスを利用することが多いのだが、関東方面の弁護士が調整するときは「調整さん」というサービスが多い。
 個人的には普段から使い慣れている伝助の方が入力しやすいのだが、西日本と東日本の違いなのか、たまたま調整する弁護士が元々何を使っていたかということだけなのか。
 ええ、どうでもいい話です。

 以上です。

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2022年5月17日 (火)

知床半島の観光船事故のご遺族の皆様に対し、慎んでお悔やみを申し上げます

 観光船「KAZU 1」が沈没した事故につきまして、亡くなられた方々に対しては、ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様に対し、慎んでお悔やみを申し上げます。また、現在行方不明の方々につきまして、一刻も早く発見されることをお祈りいたします。

 犯罪被害者支援に関わる弁護士として、また、それ以前に一市民としても、非常に痛ましい事故であるといわざるを得ず、最悪の結果を招いたといえることは間違いありません。
 報道に接する度に、ご家族の皆様の心痛は図れ知りないものと推察しております。

 これを書いている時点で、運営会社に対して、業務上過失致死の疑いで捜索されたという報道に接しました。
 今後、捜査が進展し、運営会社の役員等について仮に起訴がされるということになれば、おそらく釧路地方裁判所で審理が行われることとなると思われます。
 そうなった際には、被害者参加が可能となりますが、被害者のご遺族が全国におられることから、参加をされたり、ご検討をされるについても非常なご苦労があられると思われます。
 多数の被害者を出した福知山花火大会爆発事故では、早々に弁護団を結成し、私は事務局長として被害者支援をさせていただきましたが、福知山花火大会爆発事故では、怪我を負われた方やご遺族が比較的近隣におられたという事情がありました。ご遺族等が全国におられる事件の場合、ご遺族も窓口が一つとなりづらく、刑事事件に対する対応について、どうすればよいのか、対応に苦慮されることと思われます。
 京都で発生したいわゆる京アニ事件同様、全国にご遺族等がおられる場合に、国において、被害者の方に対する被害者としての対応に要する補償や保護をさらに考えなけていかなければならないと強く思う次第です。

 改めて、心からご冥福をお祈りいたします。

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2022年5月16日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーの上であかん顔の二代目小次郎である。
 あかんイヌである。

 連休中に45分散歩をして(本人がどうしても帰らないというので長くしていた)、その後1時間くらいするとこういう顔で寝ていたのである。
 イヌには今しかないので、後から疲れるということは考えないのである。
 5月も半ばになりました。
 今週も頑張っていきましょう。

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2022年5月13日 (金)

読書日記「死神の矢」

 角川文庫。横溝正史。生誕120年記念の絶版の復刻版である。
 これまた持っているのだが、字が大きくなっているであろうことと、読んだのは中学生か高校生くらいの時であったから中身をすっからかんに忘れているため、新刊を購入。

 娘の婿を海の上に浮かんだ的に中てるという方式で3人の中から選ぶという奇抜な選考方法に立ち会う金田一耕助。
 しかし、その直後、競技に参加した1名がシャワールームで胸元に矢が突っ立っている状態で発見される。
 外部から矢が射込まれたのか?犯人の動機は何か。
 金田一耕助の推理が冴える。

 他に異色な短編、蝙蝠と蛞蝓を収録。物語を語る人物から蝙蝠と言われた金田一耕助の推理が光る。
 

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2022年5月12日 (木)

理想のノート

 やることリストを書き出すのに、理想のノートを探していた。
 小さすぎてもいけないし、大きすぎても携行に不便である。

 何冊も試して、今は、マルマンノートニーモシネA5の方眼を使用している。
 終わったところは切り取りができるし、方眼だと、思考をまとめるのにも役立つからである。
 準備書面の構想などもこれに書き込んでいる。
 これを無くすと、自分が何をすべきかが一気にわからなくなる状態である。することを自分から外部に出しているのである。
 手帳を見れば再現はできるが、その時間も勿体ないのである。

 最近は依頼者とのメモを取るのにも、これのA4サイズ方眼か、マルマンのもう少し安いA4方眼ベーシックノートを使用している。
 
 また、しばらくすると気分が変わるかもしれないが、当面コレである。

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2022年5月11日 (水)

仕事のし忘れの防止

 仕事のし忘れの防止のため、いろいろとやっている。
 若い頃は、電話メモをそのあたりのメモ用紙に取り、そのメモがどこかに行ってわからなくなったことがあった。
 また、メモが埋もれて、電話で聞いたことをし忘れたこともある(致命的なことはなく、少し遅れた程度ではあるが。)。
 結局、頭ですることを覚えるのには限界があるということである。
 今は、自分が受けた電話は全て一冊のノートに書いてあり、10年前くらいのものまで残っている。
 仕事の合間や終わりがけに、電話ノートを見てし忘れていることがないかチェックするのである。
 その日にできないことは、翌日することメモに書いて、机に置いて帰る。
 別段市販の電話用ノートではなくとも、普通のノートで大丈夫である。
 これで電話で受けた話のし忘れを防止するようにしている。

 あとは、メールを読んで処理をしようと思っていたが、そこに電話が入り、メールの処理を忘れるということもあった(これも後で思い出して致命的なことはない)。
 今はそういったメールは未読に戻している。
 そのときに直ぐ処理できないメールも、一読して未読に戻す。
 後で時間があるときに処理できるからである。

 これをルーティン化することで、しないといけないことを考えるという手間と脳のメモリーを今している仕事に集中するのである。

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2022年5月10日 (火)

濃厚接触者

 4月に家族がコロナに感染し、濃厚接触者となった。
 さすがに感染するかと思ったのだが、私を含め他は誰も感染しなかった。
 理由は不明であるし、過信してはいけないのだが、とにかく感染しなかったのである。

 保健所に確認をすると7日間自宅待機といわれたが、感染対策を自宅内で取ってから4日目と5日目に国の認めた抗原検査キットで陰性であれば出勤可能であった。保健所の方も手が足りていないのか、理解できていないようである。

 連休でまた感染者が増えるかもしれないが、これを書いている時点で横ばいくらいである。

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2022年5月 9日 (月)

今週の小次郎

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 連休中気温が低い日があり、寒そうな二代目小次郎が毛布をかけられてまったりしているところである。
 寒そうな時、これ以外でも毛布をかけると、「我が意を得たり」という感じで毛布にもぐっていた。

 中々最低気温が上がりませんが、連休も終わりました。
 今週も頑張っていきましょう。

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2022年5月 6日 (金)

読書日記「貸しボート13号」

 角川文庫。横溝正史。
 絶版となっていたものの復刻版である。
 持っているのだが、字も大きくなっているのと、横溝ファンなので毎月購入している。

 貸しボートの中で首を途中まで引き切られた男女の遺体が発見される。
 一体何があったのか、そして、男女の正体は。
 「なぜ、首を引き切らず、途中でやめたのか」金田一耕助の推理が冴える。

 他に田舎で発生した殺人事件「湖泥」と、「墜ちたる天女」を収録。

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2022年5月 2日 (月)

今週の小次郎

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 大あくびをしている二代目小次郎である。
 春先は確かに眠い。

 連休中は当事務所は暦どおりである。
 仕事はあるので、合間に出てはきております。
 連休は、仕事を前倒しするチャンスである。
 ということで、今週はウィークディは2日しかないけれど頑張っていきましょう。

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