今週の小次郎
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文春文庫。司馬遼太郎。
久しぶりに未読の司馬遼太郎を読んだ。
これまた、ロシアについて知ろうという考えからである。
この著書の中で、司馬遼太郎は、北方領土について、国際法からすれば日本の固有領土であることは明らか(何らかの条約などでロシア領となったことはないということである。これは、他の本でも明記されている。)であるが、ロシアという国が自分が領土としたものを返還することなどあり得ないことも書いており、その理由をロシアの建国の時期からひもといてくれる。
非常にわかりやすい解説で、ロシアという国の思想や基本的考え方に少し触れた気になれた。
江戸時代にロシアがなぜ開国を求めていたのか、どれほど残虐にラッコを狩ったか等々、ロシアについて考えさせられる一冊であった。
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依頼者の了承を得て、大阪地裁や高裁に行く時には、京都駅までタクシーで行き、新幹線(さすがに自由席)で新大阪まで行き、新大阪から大阪地裁までタクシーで移動している。これが一番早く、50分から1時間ほどで行くことができる。うまく行けば45分ほどである。
さるベテラン弁護士は、京都-新大阪間もグリーンで移動されているということを聞いたが、さすがに自由席で、13分ほどなので自由席が混んでいたらデッキで立っている。
新大阪から乗るタクシーの運転手さんの中には、私が旅行客だと思うのか(イントネーションを聞けば、関西人以外のなにものでもないと思うのであるが・・・)、大阪の情報や京都の情報を伝えてこられることがある。
京都でほぼ丸27年弁護士をしているし、大学も京都で5年居たし、大阪生まれで、修習生で23歳の時に大阪を離れるまでは自宅から通っていたので丸23年居た私からしたら、知っている情報ばかりである。
最初は、大阪の話をされると、「大阪生まれ大阪育ちなんで」と言い、京都の話をされると「京都で長年仕事してますんで」と言っていたのだが、それを言うとタクシーの運転手も話題がなくなるようであった。どうやら、乗ってきた人にテンプレート的な会話をしている模様である。
最近はそういうことを指摘することも面倒なので、「知っているわ」と思って聞いているのだが、全国タクシー運転手講習会(そんなものがあるのかどうかわからないが)で、「乗ってきたお客さんの特性に合わせて話をしましょう」などという講習はできないものか。
そういうどうでもいいことを考えてみたりした。
以上である。
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服装を選ぶとき、どちらを基準にするかが難しい。
暑ければ脱げばよいという考えで、最低気温を基準にするという考えもある。
また、移動中暑いという理由で最高気温を基準にするという考えもある。
昼間25度を超えて最低気温が10度以下だと困るのだが、やはり、寒い方がイヤなので、私は最低気温基準派である。
ということで、天気予報をしょっちゅう見ている。今はスマホで気軽に見ることができて助かる。
テレビの天気予報は東京中心だったりするので、参考にしない方がよい。
そして、最低気温が何度を下回るとコートを着るかという問題がある。
コートを着てくればよかった・・・となるのがイヤなのだが、最低気温8度が一応の目安らしい。
気温が下がるにつれ、春秋ものの薄手コート→冬用コートの薄手のもの→冬用コート厚手のものと移行する。
寒波が来たら見栄えのことなど関係なく厚手のダウンである。
こういう、どうでもよいことをけっこう考えている。
以上です。
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電子レンジで食べ物を温めている時に、温めきってから置いておくのがイヤ(早く食べたい。チンしてから直ぐに取り出したい)ので、「もう5分経ったかな」と見に行くとだいたい2分から1分30秒前である。
そういう時は、前で1秒ずつ減っていく電子レンジの表記を見て待っている。
そして、0になり、「チン」という前に取り出すのである。
人生の中で最も無駄な時間の一つだと思うが、そのようになってしまっている。
仮に、平均1分45秒待つとして、1週間に3回レンジを使用するとすれば、5分25秒を無駄にしている(数字が減っている時は何も考えていない。)計算になる。
1年間が52週あるとすれば、281分を無駄にしていることになる。
スマホなどの更新で、更新している画面をただ待っている時や、大きいデータをダウンロードしているのを見ている時間も無駄である。
どうして見てしまうのだろうか。
心理学上の分析が待たれるところである。
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集英社。村井理子。
翻訳家である著者のエッセイ集。
著者略歴を見たら、たまたまこの作者が訳していた本を読んでいたこともわかった(黄金州の殺人鬼)。
女性の翻訳家だと、岸本佐知子氏のエッセイを何冊か読んだが、岸本佐知子氏のエッセイを読んだ時に、「こんな文章は逆立ちしても書くことができない」と衝撃を受けたことを思い出す。村井理子氏も同様で、「よくこんな文章を書くことができるな」と思った。私に文章力がないだけかもしれないが。
実は著者のことは知らず、表紙に惹かれて購入したのである。犬が書いてあったので、ワンコの話かと思いきや、読書日記であった。
しかし、世の中には知らない名著というものがたくさんあると思う。
ただ、読書日記だけではなく、著者のエッセイの部分も多いので楽しめる。
何冊かは購入したのだが、読むスピードより買うスピードが速いので、また積み上げてある本が増える一方である。
読みやすいのと、この本を手に取っていなければ読もうとも思わなかった本を購入できたので、お勧めである。
著者の他のエッセイも何冊か購入してしまった。
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エコバッグを持ち歩くようになって大分経つが、当初は大きいエコバッグを持ち歩いていた。
しかし、コンビニなどでお昼ご飯を買うくらいには大きすぎるので、サザンオールスターズのDVDだったか、ファンクラブ特典だったかのオマケについていたサザンの小さめのエコバッグを使っていた。
しかし、サザンのエコバッグは、軽くて薄くてカバンの中で場所を取らないので良かったが、ナイロン製で今にも破れそうになったきたので、困っていた。
多少マチがあり、頑丈なエコバッグはないものか。
そうしたところ、K藤S一郎弁護士が、令和元年内閣府消費者委員会作成のエコバッグをくれていたのを思い出した(欲しいと言ったらわざわざ事務所まで持ってきてくれた)。
これを使い始めたところ、頑丈そうで(厚手の布製)、マチが多少あり、縦に長めなので、雑誌も入れることができる。
ということで、重宝している。
内閣府消費者委員会と表示されているので、めざとい人が見て、「この人、内閣府の人・・・?内閣府の人が、どうして京都に?」なんて思われないかと思っている。
しかし、私が内閣府消費者委員会作成のエコバッグを持ち歩いていても、内閣府消費者委員会とは全くの無関係なのである。
理想のエコバッグに出会えたので、これが壊れたらどうしようかと思う毎日である。
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勤務事務所に入った頃、兄弁が電動のレターオープナーを使っていて、「カッコイイ」と思って同じものを購入した。
しかし、電動のレターオープナーは、微妙な調節をしなければならない。
端っこを何回となく切ったので、3回くらい使って使わなくなった。
相手方からの書面も半分に切れたことがあった。
まあ、タバコを吸いながら手形を見て書面作成中、手形を焦がした故中村利雄よりはマシであるが。
だいたい、「これや!!!」と思って買った物の8割くらいは直ぐに「これじゃない!!!」となるのが私である。
前にも書いたが、
1、曇らない花粉症対策の眼鏡
これや!!!と思って3個購入するも、寺町通りで眼鏡の中身が曇り、寺町通りでホワイトアウト状態となる。
2、外で使う虫除け
これや!!!と思って買った翌月くらいに消費者庁で「効果がない」との勧告を受ける。
しかも中身の入れ替えを買ったつもりが虫除け本体が5個届く。
そしてやはり効果がなく、虫に刺される。
などなど失敗続きである。
今は、20年以上前にもらった多分真鍮製の手で開けるレターオープナーを使っている。
以上です。
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依頼者との距離感は難しい。ウェット過ぎて、一体化しても弁護士としての職責が果たせないし、ビジネス的にドライ過ぎるのも法人の事件だとあり得るが、個人の依頼者だとそうもいかない。
交通事故の被害者で、重篤な被害が残ってしまった事案、被害者がお亡くなりになった事案では、ウェット過ぎることはできないが、依頼者のために泣いてしまうこともある。
被害者参加でご家族が法廷でむせび泣いているのを聞いて、涙をこられられなかったことも何度かある。
刑事事件で、被害者や被害者のご家族の思いをどれだけ裁判所に理解してもらえるかしか、弁護士にできることはない。
民事では、訴状や陳述書を書いていると、辛くて中断することもある。
重い障害を負って、ある程度回復された方でも、カルテを基に治療経過を書いていると、その治療経過でどれだけ辛かったかがカルテに記載があり、それを見ると依頼者の為に頑張らないといけないと思うし、今はある程度回復しているけれど、そこに至る過程ではこれだけ辛い思いをご本人もご家族もしているのだということを裁判所に理解してもらいたいと思うので、それを書面化していく。民事的には賠償金を取るしか、弁護士はできることはないからである(もちろん尋問で被害者の思いや現状を裁判所に理解してもらうということはできるが、最終的にはそれは賠償金額でしか見ることはできない。)。
亡くなられた方も、その人がどういう人となりで、その人がいなくなったことでご家族がどんな思いをされているか、それをできるだけ出したい。
事務局も誤字脱字チェックをしながら泣いていることもしばしばである。
ただ、被害者と一体化しても弁護士としての仕事ができないので、そのあたりのバランスを考えながら、私の能力の範囲ではあるが、できることをしている日々である。
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方丈社。井上正康ほか。
新型コロナのうち、特にワクチンの危険性について書かれた本である。
新型コロナ関係の本はいちいち読書日記に上げていないのだが、これまでに10冊程度読んでいる。
ワクチンに賛成の立場も読み、反対の立場も読んでいる。
結論的には、私自身は超アレルギー体質のため、異物を入れてとんでもない反応が出る危険性もあると考えて、ワクチンは接種していない。
免疫が暴走するサイトカインストームも、異物を入れることで起こりやすくなるのではないかと考えている(あくまで私の考えで、正しいかは分からない。)。
この本によると、副反応に関して、ファイザー社と米国FADが75年間公開できないようにした資料は裁判所によって開示命令が出され、その中にこれでもか、というほどの副反応が記載されていたことが分かったとのことである。副反応リストを読むと、恐ろしくて私はより打てないと考えてしまった。
私の判断が正しいかどうかはわからないが、色々と文献を読んで、最後は自分で決めるほかない問題なのである。
中にはトンデモ本もあるかもしれないが、テレビやネットだけではなく、10冊くらい賛成・反対の本を読めば、どちらにするかは決められるのではなかろうか。
この本は割と最近出た本で、割合わかりやすかったので紹介する。
ただ、私も小市民なので、マスクは捨てられませんし、マスクなしでは裁判所に入ることができないので着用している。
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50枚入りのマスクを使用しているが、メーカーによって色々であり、値段がそう安くもないのに紐がやたら切れるマスクがある。
先日、駅のホームでお茶を飲もうと思い紐を軽く引っ張り、マスクを外したら、いきなり紐が切れた。
今使用している箱のマスクはやたら紐が切れる。メーカー名は伏せておく。
万が一の時のため、マスクの予備をカバンに入れていたのだが、先日普通のマスクを使い切ってしまい、薬局でおまけにもらってカバンに入れていたハロウィン用のマスクしか無かった。
5枚入りだが、紫、黒、ピンクとこれから尋問に着用していくのには不向きなものばかりである(朝から大阪地裁で尋問であった)。黒色はまだアリかと思うが。
どこかで購入しないといけないか、あるいは黒を着用かと思ったら、1枚だけ肌色があった。
いつも白マスクなのだが、大阪地裁には肌色マスクで登場することができた。肌色は普通だが。
紫マスクで尋問をすることなく、助かった。
ということで、マスクの予備は必要だと痛感した次第である。
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弁護士という仕事は、自信がないとやっていけないところがある。
自信はどうやってついていくかというと、頑張って事件を解決して、成功体験を繰り返していくことしかないと思っている。
自信と過信は紙一重というところもあるが、話をしていたり、何かの機会で期が下の弁護士に「過信気味だなあ。」と思うことがある。
実力不相応に「いい気になっている」と感じる時にそう思うことがある。
いい気になっていると、思わぬところで足下をすくわれて、失敗をすることもある。
失敗をすると凹むが、その失敗を糧にして精進を重ねて成功体験を繰り返すしか自信はつかないと思う。
自分に自信がないとまでは言わないが、個々の事件でできるだけ不確定要素、不安要素を減らすために、せこせこと文献調査をし、判決例を調査し、尋問は依頼者との打合以外にも自分で何度か本番までシミュレーションする日々である。
割合調べもせずに自信満々な準備書面をドーンと書いてくる相手方もいたりするが、思い込みほど怖い物はないし、ドーンと出したあとに、ドドドーンと相手方の主張と根本的に異なる最高裁判決とか出された時、どう思うのかなと考えることもある。
以上です。
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新潮文庫。吉村昭。
日露戦争は日本優位に戦争は進んでおり、日本海海戦は戦史上例を見ない日本の大勝で終わった。
しかし、日本の戦費は当初の想定を超えており、満州にはロシア陸軍が次々と戦力を強化していた。
このまま戦争が続けば、日本はじり貧となることは目に見えている一方で、ロシア国内でも暴動が起きるなど戦争継続に赤信号がともされていた。
このような状況下、アメリカのルーズベルトのあっせんでポーツマスで講和会議が開催される。
国内では多額の賠償金の支払いを求めたり、領土の大幅の割譲を求める声、戦争継続の声が叫ばれる中、国民の期待通りには行かない講和会議に外相小村寿太郎が全権使節として臨むことになる。
講和会議に至る経過と日本の上層部の苦悩、講和会議での息を呑むような小村寿太郎のやりとりなど、非常に興味深い内容である。
講和会議は、日本からすると相当譲歩した内容で終わることとなる。
そこことから、講和会議に出立する前と、帰国した後の小村寿太郎に対する国民の態度は一変した。
吉村昭の事実を積み重ねる筆致が冴え渡る。
クリミア戦争史を読んだので、さらにロシアを知るべく、このポーツマスの旗も大分前に購入していたのを読んだ。
読む価値のある一冊である。
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私は昼間まぶしい時はサングラスをかけている。
歳とともに、日光にさらされると、目の調子が悪くなることが分かったためである。
私がかけるとガラが悪く見えると周囲から言われるが、そういう風に見えるのはどうしようもない(いくつか試したが、どれを着用してもガラが悪く見える)。YOSHIKIのような生来の品の良さが欲しい。
夜間用のサングラスもあるやに聞くのだが、夜まあまあ暗いところでサングラスをかけている人がいる。
私などは夜サングラスをかけると見えない。
そもそも「サン」「グラス」なのだから夜に着用するのは違うように思われる。
あれが全て夜間用だとも思えない。
謎である。
以上。
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小さい頃から寝相が良かった試しがない。
司法修習に行く前にコテージにてキャンプに行ったのだが、そのとき大学の同期で、かつ司法修習の期も同じであるSは、夜寝た姿のまま朝を迎えていて、毛布も微動だにしていなかったので、ひょっとすると死んだのではないかと考えておそるおそる声をかけたら、それが彼の普通り寝方であった。
冬場は毛布を蹴飛ばして寒さで眼が覚めるし、布団もたいていどこかに飛んで行くので、冬場は一度夜中に寒さで眼が覚める。
最初は毛布を手探りで探すのだが、どこかに飛んで行ってないので、結局一度起き出してもう一度布団をきちんとかけて寝る羽目となる。
子どもは元気なので寝ていても暴れるのと同じで、元気なのかと思うが、なんとなく違う気もする。
夏場は布団などかけずに寝ているので、気がつくと朝であるため、それでよいのだが、マットレスの上に敷き布団を敷いているが、朝起きると敷き布団はたいてい斜めに歪んでいる。
気温が下がってくるとこれに加えて布団がどこかに行ってしまうのである。
着ぐるみのような布団で寝たこともあるのだが、これは逆に夜中暴れている時に着ぐるみの中で自由に暴れられず、それで眼が覚めた。
朝晩の気温が下がってきたので、これからは飛んで行く布団との戦いが始まる。
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依頼者にとって、自らの事件の判決結果は非常に気になるものであると思う。
勤務弁護士時代、全国展開している法人の事件の時は、案件が多かったので、判決が届いて結果を知るということにしていたが(依頼者である法人も件数が多すぎてそれでよいということで)、独立後は、個人の方の事件も多いし、全国展開している法人(勤務弁護士時代とは別)の顧問先とその事件はあるが、案件がそれほど多くないので、判決の結果は直ぐに依頼者に伝えられるようにしている。
もちろん、一件一件の事件は受任している私にとっても大事な事件であるので、私自身もその結果を知りたいというところもある。
交通事故などで、亡くなられた事件で依頼者も判決期日に立ち会うご希望がある場合には、裁判所で同席している。
裁判所に予め当日判決をもらいたいということで話を通しておき、その後判決をもらう。
場合によれば、その内容について記者会見が予定されていることもあるので、その場合には判決を読んで、どういう内容かを記者会見で説明しなければならない。もちろん先に依頼者にも説明するが。
そうでない場合には、京都地裁の場合には全ての事件について、事務局に主文を聞きに行ってもらっている。
直ぐに電話をしてもらい、依頼者に電話、又はメールで主文を伝える。
遠方の裁判所や、大阪高裁の場合にはほとんどの場合、判決後に電話で事務局に主文を聞いてもらい、同様にする。
先日話をしていると、裁判所に判決は聞きに行かないで、判決が届くか、裁判所から判決ができたので取りに行くまで待っているという弁護士もいて、やり方は違うものだと思ったのである。
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