読書日記「正義の味方が苦手です」
新潮新書。古市憲寿。
テレビのコメンテーターなどでよく見かける著者が世の中の物事について違う角度から切り込んだ新書。
正義の味方が危ういということは別の新書にも記載があったが、それ以外の物事に対して、ぼけっと生きていると気づかない角度からの指摘にはっとさせられる。
自分と違う考え方も読まないといけないなと感じさせられる一冊。
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新潮新書。古市憲寿。
テレビのコメンテーターなどでよく見かける著者が世の中の物事について違う角度から切り込んだ新書。
正義の味方が危ういということは別の新書にも記載があったが、それ以外の物事に対して、ぼけっと生きていると気づかない角度からの指摘にはっとさせられる。
自分と違う考え方も読まないといけないなと感じさせられる一冊。
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大量のカルテに基づく準備書面をいくつか書いていたのだが、カルテを見るときは老眼鏡がないとつらい。
そして、パソコンにそのまま向かうと、老眼鏡をかけたままでは字がぼやけて書くことができないので、老眼鏡を上にあげて書面を書いてまたカルテに戻ってを繰り返している。
ピントを合わせる作業を繰り返すと、非常に眼が疲れて、これを書いている現在、眼から来ているのだと思うが、頭痛がしている。
若い頃だと、老眼鏡などかけて記録を検討するなどということは想定もしなかった。
裁判所のフォントが12ポイントというのも、老眼が始まっている裁判官のためかもしれない。
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弁護士にとっても、依頼者や相手方代理人、相手方保険会社とのパソコンでのメールでのやりとりや連絡は無くてはならないものだが、メールソフト自体に迷惑メールフォルダがある場合もあれば、サーバーの方で迷惑メール判定されていて届かないということがある。
私はメールソフトの方の迷惑メール判定されたフォルダも時々見ているし、サーバーの方でも時々確認するようにしている。
時折重要なメールが迷惑判定されていることがあるからである。
先日、こうしたことを全くしていなかった人が、重要なメールが迷惑判定されて、当該メールを全く見ていなかったため、色々と困ったことになっていたという事例に接したので、時々迷惑メール判定されている中に必要なメールがないかは確認した方がいいよねと思ったので、ブログで取り上げた次第である。
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駅で名前が呼ばれて、「お伝えしたいことがございます」というアナウンスが流れることがある。
あれは、定期券とか、財布を落として呼ばれているのであろうということに最近まで気がつかなかった。
ぼんやりと聞いていて、「伝えたいことがあるってなんなんやろう」ととぼけて聞いていた。
デパートなどで、「1階で●●を購入されたお客様、お伝えしたいことがございます」のアナウンスは何か。
お釣りを少なく渡したとか、お釣りを多く渡したとかであろうか。
あるいは、商品に何かトラブルがあったことが分かったとか。
一度アナウンスで呼ばれてみたいと思っていたこともあるが、定期とか財布は落としたくないので、呼ばれない方がいいと思っている今日この頃である。
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中央公論新社。安部晋三。
安部元首相の回顧録である。安部元首相からストップがかかり、発刊が一度止まったということだが、安部元首相が亡くなったことで、発刊されたという経過のようである。
安部元首相はジョン・ボルトンやエリザベス女王にも評価されている一方で、経済的には現在もその政策が批判されている。
また、国論を二分する政策でずいぶんと敵も作っている。
ただ、元首相が殺害されたことに対して、犯人をでかしたと書いたか言った人がいたように記憶しているが、どんなことがあったとしても、日本が法治国家である以上、人が殺害されていいはずがない。犯罪被害者支援員をする弁護士として、そのようなことは許すことはできない(話が逸れた)。
ジョン・ボルトン回顧録を読んで非常に面白かったので、回顧録は読んでみたい分野となっていたこともあり購入した。
安部元首相が何を考え、どう行動したかが少しでも分かる一冊となっている。もちろん、本当のところを全て語れる訳でもなかったであろうから、何もかも鵜呑みにはできないとは思うし、個人的に「それは違うだろう」と思うことも当然書かれてはいるが、憲政史上最長の政権を運営した元首相の回顧録であるから、これを読まない手はないのである。
お勧めの一冊である。
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夏期研修で、ある高裁裁判官が、「裁判例は自分に都合のよいものだけを出すのではなく、有利不利を問わずその論点についてのものを出して、どのようなメルクマールで裁判所が当該論点について判断をしているか、そして本件事例でどうかということを準備書面で書いてもらうと裁判官は読む気になる。」というような趣旨のことを言われていて、事例判例で事実関係も異なるのに、「こういう裁判例がある」とだけ書かれても裁判所を説得できないというようなことを言われていたと記憶している。もう10数年前の研修なので、怪しいが、それを聞いて私は感銘を受けて、できるだけそうするようにしている。
昔は判例検索ソフトなどというものはなかったので、裁判例検索も手作業であった。
加除式の裁判例要旨が記載されている本で条文ごとに使える判決がないかを探して、そして判例タイムズや判例時報の該当号を探してきて、読み込んで・・・という作業が必要であった。
今は判例検索ソフトがあるのでかなり楽ではあるが、探した裁判例は当然読まないといけないし、読んでみて使えないというものも一定割合ある。
裁判例から裁判所の考え方やどういう点を見て事実認定や評価をしているかということを調べるのは苦にならないというか、好きである。
交通事故だと、自保ジャーナルという雑誌から出ている判例検索DVDでも探す。ただ、今の時代にDVDである上、収録される裁判例は増えていくため、検索するのに異常に時間がかかる。普通の電話回線でインターネットをしていた時代のような遅さである。
何とかネット上で検索するタイプに移行してくれないものかと思う今日この頃である。
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訴訟において和解協議は難しい。
相手の代理人の力量や事件に対する見立てがまず第一である。
次に、裁判官の力量も大きい。
心証開示で原告全面勝訴と言われたら、原告は和解しないであろう。あり得るとすれば、被告に支払能力がなくどうしようもない場合や、明渡だけ何とかしてくれたら後は家主側で動産は処分するから、とにかく出て行ってもらいたいという場合などであろうか。
心証開示で原告敗訴と言われて、超少額で和解せよと言われたら、それが当該代理人の事件の見立てと異なれば和解しないで高裁の判断をもらうであろう。
また、被告が勝つと言われれば、被告はお金を支払わないであろう。
心証開示もやり方が難しいのである。
その心証開示がなるほどと思えればまだしも、適当なことを言われているとしか思えなければ両代理人も和解などしないであろう。
もちろん私の見立てがずれていることがあるかもしれないから、何とも言えないのだが。
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交通事故の被害者事案で、カルテに基づく準備書面を年間相当数作成する。
保険会社側は、保険会社側の医師であったり、調査会社がサマリー的なものを作って意見書を出してくるので、保険会社側の代理人は少なくとも被害者側代理人よりは楽なはずである。
私のように基本被害者しかしない弁護士は、自分でカルテを読み込み、カルテから事実を拾い、被害者のために有利となる評価の準備書面を作成する(それしかない。医学的なところは文献をたくさん出す)。
特に、高次脳機能障害を負われた被害者の方だと、治療期間も長いことが多く、カルテに基づく主張は長文となることが多い。
準備書面はある程度短い方がいいのは分かっているが、カルテに基づくものだけは別である。
保険会社側の代理人が、後遺症の程度や有無を争っていない場合でも、カルテに基づいて治療経過の書面を被害者側で作成することは必要だと考えている。
高次脳機能障害を負われた方は、事故直後は死に直面していることも多く、カルテに家族の言葉や悩みなども書かれていることがあり、また、ご本人自身、気管挿管や気管切開がされたり、拘束されて苦しんでおられたり、家族がいる間拘束が外すことができたり、懸命に家族とともにリハビリをされている姿など、症状固定した後の回復した姿だけでは分からないご本人と家族の苦労がカルテに記載されている。
結果だけを裁判所に示すのではなく、こうした治療経過を整理することで、入通院期間を通じた慰謝料であったり、付添費用であったり、ご家族の固有の慰謝料であったりということが主張できると考えているので、分厚いカルテと時には格闘している。
少し前に3000枚のカルテを整理した準備書面を書いて、これは割合いい判決をもらうことができて一審で確定した。
しばらくはこれだけのカルテを整理した準備書面を書くことはないであろうと思っていたが、また3000枚のカルテに基づく準備書面を書くこととなり、今作成中である。これも高次脳機能障害を負われた方の事案で、できるだけのことをしようと考えている。案の段階で69頁ある。
なぜか同時期に15㎝程度の分厚さがある損害賠償の事案のカルテに基づく準備書面も作成する必要があり(相当高い等級を主張している事例である)、そして同時期に別件の高次脳機能障害のカルテに基づく準備書面も作成する必要がある。
苦にならないかと言われると、私も人間なので相当労力を使うし、作成しきると本当にどっと疲れる。
辛い治療経過を書面にすることも精神的に疲れる。
しかし、それが私の仕事であるし、特に高次脳機能障害を負われた方のためにできることは将来の不安を少しでも軽減するために1円でも多く賠償金を獲得することしか私にはできないので、やりきるしかないのである。
最近、70歳になった時にこの作業ができるかとやや不安に思っているところである。
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ワニブックス。谷本真由美。
シリーズも4冊目である。
外国人参政権は進んでいない、SDGsは日本以外で通用しない、ロシアがどういう国か、海外では安部元首相が相当評価が高い等々、隣の芝生は青く見えるのか、諸外国が日本と比較して素晴らしいとはいえないのではないかという一冊である。
政治活動をしただけで二度と帰ってこられないとか、政府批判をしただけで同様になる国など世界にあまたある。
まともに裁判制度が機能している国の方が数えれば少ないかもしれない。
日本を憂うことも必要だが、まだマシと思う気持ちも必要なのかもしれないと思わせられる一冊である。
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受任を前提とする相談を希望される場合、いくつかのパターンに別れる。
1、被告事件で、電話で少し事情を聞いていると受任可能と思われるので相談を入れることができる場合。
2、被告事件で、電話で少し事情を聞くと、受任が困難と思われる場合。
3、原告事件で、電話で少し事情を聞いていると受任可能と思われるので相談を入れることができる場合。
4、原告事件で、電話で少し事情を聞くと、受任が困難と思われる場合。
5、いずれかの事件であって、電話で聞いただけでは判断がつかないので、まずは相談からという場合。
多いのは5であって、電話で少しお聞きしただけでは、判断がつかないので「まずは相談から」となるのだが、他の事件でも、やはりまずはご相談からとなることが大半である。
資料と照らし合わせながら、ご本人から時間をとって説明を聞かないと分からないからである。
まずはご相談いただきますようお願いいたします。
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相談をお聞きしていると、「勝訴を約束してくれるなら依頼します」という方がおられるのだが、弁護士は結果を約束してはいけないことになっているし、訴訟となれば相手の方にどんな証拠があるかもしれないし、同じ事実を前提にしてもそれを見ている人が違えば違う評価をしていることもあるし、相手が事実を認めるかどうかもあるし、客観証拠がなければ立証が難しい部分がある場合もあるし、ウソをつかれて裁判官がそちらを信用するかもしれないし、この証拠関係であれば、普通なら勝訴する事例でも裁判官がおかしくて敗訴することだってある。
パーセンテージで言って欲しいと言われることもあるが、これまた難しい。
逆に、相談者の言っていることを前提にしても勝訴することは極めて難しいということは説明できる場合があるのだが、裁判は色々な要素が絡むので、割り切って「勝てます」とかは確約できない。
見通しの説明は、弁護士にとって本当に悩ましいところである。
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前にも書いたが、電話で相談をしたいという希望を述べて電話をされて来られる人がたまにいる。
電話相談を受け付けている事務所はあるとは思うし、弁護士会の一部の相談は電話で相談を聞いているが、私の事務所では電話による相談は受け付けていない。
1、資料を見ることができない。
2、細かいニュアンスを伝えられない。
3、どうしても、この限度でという回答しかできない。
4、電話による相談は、たいていが今すぐ「この電話で相談したい」ということが多いが、弁護士の方も電話に出られたからといって、空いて居る訳ではなく、書面を作成したり、依頼者へのメールを書かないといけなかったりするので、予約を取ってお越しいただきたいのである。
予約を取ってお越しいただきたいのは、ご来所による相談でも同様である。
病院などであると、開いている時間では診療を受け付けているが、法律事務所の場合はそうではない。
ご相談希望の方は、ご予約の上、ご来所いただきますよう、お願いいたします。
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文春新書。磯田道史。
大河ドラマで徳川家康が主人公であることから、家康関係の書籍が多数出版されている。
これは、徳川家康が弱者の時代にどうやって生き残りを図り、最終的に天下を取ったかという観点からいくつかの転換点について整理した新書である。
最も大きいのは、三方原の戦いのあと、武田信玄が病没したことであろう。
映画「影武者」では、城攻めをしていた際、夜に城側で笛を吹いていたところ、それを聞きにきた信玄を狙撃したことにされているが、信玄が病没(通説)しなければ、家康だけでなく信長も窮地に陥っていたことは想像に難くない。
家康は好きではないが、人生を生きるにおいては最も参考にすべき戦国武将であることは間違いない。
興味のある人向け。
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年々反応する植物などが増えていき、イネ科は大丈夫であったのであるが、反応するようになってしまった。
スギ・ヒノキはいうまでもないが。
二代目小次郎の散歩コースの両脇にはイネ科植物がわさっと生えており、一雨が来て晴れれば体感で50センチメートルくらい伸びている気がする。雑草は強い。
そして草むらに頭を突っ込んで匂いを嗅いでいる二代目小次郎がイネ科の花粉を自宅内に持ち込むのである。
真夏と真冬以外アレルギーを抑えないといけないので、困ったものである。
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予定をGoogleカレンダーで管理している弁護士も一定数いるようである。
ただ、予定を貼り付けた際に違うところに貼り付けて予定に穴を開けている他の弁護士の例を何回か見ている。
私などは古いタイプなのであろう、予定表は紙オンリーである。
大阪弁護士会の協同組合が出している訟廷日誌(合冊版)を28年間使用している。
以前は、すべきことを思いついた時に自分のパソコンにメールをしていたのだが、最近は、Googleカレンダーを、思いついた時にすることを記載している。
雑誌の発売日だったり、カバンに読む本を入れるとか、懐中時計の充電をするとか、カバンにタクシーチケットを入れるとか、サッカーの試合の視聴予定とか、野菜の種まきをするとかである。
もちろん、仕事のことも記載している。依頼者にメールができていない時に、翌日誰々さんにメールする等。
メールだと、読んで「後でしよう」と思って結局失念したこともあり、多数のメールに埋没したこともあり、そうしないように打ち出すとそれはそれでその紙を見ないといけなかったりするが、机の上でそれを探す手間があった。スマホを時々見ればよいので、専ら簡単なすることリストとして使用している。
仕事で時間をかけてしないといけないことは、別にToDoノートを作っていて、各事件の進捗も記載している。
準備書面を書いて間が空いて、途中まで書いていたのにそのことを失念してしまい、イチから書いたこともあったので、仕事にとりかかる前にそのノートを見てから仕事をするようにしている。
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Zoomのアカウントを持っていないので、依頼者との打合では相手に用意してもらっていた。
しかし、中には設定できない依頼者もいる(当たり前です。)。
困ったので、先日他の依頼者から設定してもらって普通に利用できたので、先日はGoogleのミーティングツールを利用してオンラインでの打合を行った。
割と快適であり、依頼者と打合をする分には、全く問題がないことがわかった(ええ、今更そんなことをしているのかというご指摘は甘んじて受けます)。
これからはオンラインの打合も怖くないと思った雨の1日であった(これを書いている日が雨の日であっただけであるが。)。
以上です。
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新潮社。村上春樹。
著者の6年ぶりの長編新作である。
村上春樹の全集などに著者の意向で一切入れられていない、「街と、その不確かな壁」のリメイクということである。
40年前に書いた上記作品の出来が気に入らず、今回書き直したということであった。
内容を書いてしまうと、これから読む人に申し訳ないので、内容に入らない私の感想など。あくまで個人の感想です。
違う意見を持っている人、目くじらを立てないでくださいね。
面白い。小説はそもそも面白いかどうかが大事であるので、素直に捉えると難しいことは色々とあるかもしれないが、面白い。
読むのが速い方と思われる私であるが、小説であるためじっくり読んだので、読み終えるまで1週間くらいかかった。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと同じという意見も多いようであるが、私は別物と捉えている。
「喪失」の物語で、最近の長編の傾向とはやや趣が異なる(40年前のリメイクであるから当たり前なのかもしれないが)。
村上春樹は劣化したという意見も書かれているが、私はそうは思わない。
村上春樹の年齢からして、長編がどれだけ刊行されるのか、短編もこれから出るのか分からないが、早速に次の作品が楽しみである。
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睡眠の質が向上する、ただし悪夢を見るという報告をしている人もいて、ちまたで話題になっているヤクルト1000。
購入しようにも売っていなかったのだが、先日たまたまドラッグストアで4本購入できた。
飲んでみた私の場合(あくまで個人の感想です)。
悪夢は別に見なかった。
いつもよりもぐっすり眠れた感覚はある(普段も寝たら次は目覚ましがなる時間か目覚ましで起きるので気のせいかもしれない)。
ただ、日中かなり眠かった。
朝に飲むと日中の眠気が強い気がしたが、ネットで検索すると、「そんなことはない」ということであった。
あくまで個人の感想ではあるが、日中の眠気があったことから、私には合わない気がするので、もっと安いヤクルトに戻す予定である。
ええ、どうでもいい話です。
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