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2023年6月 9日 (金)

読書日記「徳川家康 弱者の戦略」

 文春新書。磯田道史。

 大河ドラマで徳川家康が主人公であることから、家康関係の書籍が多数出版されている。
 これは、徳川家康が弱者の時代にどうやって生き残りを図り、最終的に天下を取ったかという観点からいくつかの転換点について整理した新書である。
 最も大きいのは、三方原の戦いのあと、武田信玄が病没したことであろう。
 
 映画「影武者」では、城攻めをしていた際、夜に城側で笛を吹いていたところ、それを聞きにきた信玄を狙撃したことにされているが、信玄が病没(通説)しなければ、家康だけでなく信長も窮地に陥っていたことは想像に難くない。

 家康は好きではないが、人生を生きるにおいては最も参考にすべき戦国武将であることは間違いない。

 興味のある人向け。

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