今週の小次郎
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新潮社。村山治。
工藤会がどのようにして形成されていったのか、そしてなぜ北九州市が無法地帯と化したのか、工藤会の行動原理、そして、工藤会を壊滅させる頂上作戦とはどのようなものだったのか、関与した警察官や検事は命の危険もかえりみず捜査を行っていたことなどが克明に記載されているノンフィクションである。
工藤会の恐ろしさは概要は見聞きしたことがあったのだが、この本を読むまで正確なところは知らなかったが、血の歴史であった。
私の同期の検事の活躍や、検察教官の活躍も知ることができた。
一読の価値のある一冊である。
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悩まない人がいる。自分を持ちすぎていて、自分として完成されていると思っている人である。
自分に自信がないよりはよほどよいのであるが、自分を持ちすぎていて、自分のありようについて一切悩まないというのはよろしくないと思う。
私自身は他人と自分を比較しようという気持ちはさらさらないのだが(あの弁護士の方が自分よりどうだとかいう気持ちはない)、自分として完成されていると思うのは危険だと思うので、自分を持ちすぎないよう、変化できうる自分でありたいと思っている。
退化している可能性も十二分にあるのだが、時々自分はこれでよいのかなと思うことは大切だと思う。
プライベートはどうしようもない(片付けられないとか他諸々。)と身内から言われ続けていて、これは改善しようと思うが中々できないので、専ら仕事について考えている。
準備書面の書きぶりや立証の工夫については、まだ完成形に至らない状態である。
あと、悩まない裁判官も困るといえる。
以上です。
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年々日差しが強くなっていくように感じるのと、パソコンを長時間打つため、目が弱くなってきた気がしている。
そのため、数年前から夏場はサングラスをかけるようにしていたのだが、コロナの間は真夏でもマスクをしていたので、眼鏡が曇り、辛かった。
今はマスクは自由になったので、外にいる時は基本マスクは外しているので、サングラスをかけやすくなった。
以前はサングラスにマスクというと、明らかに怪しい人だったようだが、コロナ渦を経て、子どもたちにマスクをしているサングラスの人と、マスクなしのサングラスの人でどちらが怪しく見えるかを聞くと、マスクを着用している方だという方が多いらしい。
コロナ渦で意識も変わったのであろう。
ただ、どうしてもサングラスを着用すると、品がないというか、ガラが悪く見えてしまう。
私がかけてもガラが悪くならない、悪くみえないサングラスはないのか、日々悩み中である。
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先日、ネットで物を購入したところ、商品が配達されたことになっていたが、配達された事実がなかったことから、ネット経由で問い合わせをしたところ、趣旨としては、「商品の入荷が遅延しているから、届かないと先に連絡しただろう」「届いたことにしないとキャンセル扱いとなるから、商品が欲しいお前のために配達したことにしているのだ。」「今は代金は発生していないわ。」「別に買っていらんから、キャンセル処理したらどうや」としか読めない回答がされた。勿論言葉は丁寧に書かれているが、趣旨としては既に書いたとおりしか読むことができない。
いや、配達されたという通知が来たら、代金が発生したのではないかと疑うのは当然のことであろう。
クレームに対する処理としては最悪の回答である。当然、こんなところから物を買うつもりはなくなったので、キャンセルとした。
嫌みの一つも書いてやろうかと思ったのだが、時間ももったいないので、やめた。
相手が弁護士であると想定もしていないのであろう。
クレーム処理は対応を誤ると、大炎上しかねない話であるので、最大限の注意が必要であるが、それができないから色々と揉めるのであろうことが理解できた。
顧問先などからは、クレーム処理についての相談もよくされるので、細々と注意をしているところである。
ああいう調子で対応をしていたら、そのうちもの凄いクレームがくるであろうなと思い、悪い時はきちんと謝罪しないといけないなとも思った次第である。
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河出書房新社。
池沢夏樹の個人編集による日本文学全集の一冊である。
存在さえ知らなかった作家の短編を読むことができて、新鮮であった。
中でも、「鳥たちの河口」(野呂邦暢)、「午後の最後の芝生」(村上春樹)、「桟橋」(稲葉真由美)、「雪の練習生」(多和田葉子)が秀逸である。
立花隆氏はある年齢以降、人生の無駄であり、実際に起こっていることの方が面白いという理由で文学を読まなくなったと書いていたが(それでも私より多数の作品を読んでいるのではないかとも思うが)、人生において、やはり文学を読まないのは勿体ないのではないかと再認識させられる一冊。
お勧めである。
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私の元ボスと私は戌年同士で、2回り離れている。元ボスは25歳で弁護士になっているので、私が1歳の時から弁護士をしているのである。
1歳の時から弁護士をされていたのか・・・と思っていたし、今も思っている。
ところで、私は平成8年4月に弁護士登録をしており、現在弁護士28年目である。
最近の修習生は若い人が多く、25歳とかだと私が弁護士になった時にはまだ生まれていなかった訳である。
ご両親が私よりも若い人もけっこうおられる。
生まれてもいなかったのか・・・と思うと長いことやってきたと思いつつも、いやいや、まだまだこれからであるとも思うのである。
そのうち、生まれてもいないどころか、孫でもおかしくない修習生が登場するときがくるのかもしれない。
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講談社ブルーバックス。
播田安弘。
蒙古襲来、秀吉の中国大返し、戦艦大和について、科学的観点から船舶の図面作成の専門の著者が従来説の謎を解く。
蒙古襲来はなぜ失敗したのか、秀吉の中国大返しが成功しうる唯一の可能性とは何か。戦艦大和はなぜ活躍できなかったのか。
これは、日本史好きにしか向かない本であるが、私は例によって面白かった。
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自分の声は自分が聞こえている声とは当然に違う。骨伝導があるため、回りに聞こえている声とは異なっているのである。
人と話をする仕事をしている以上、弁護士は自分の声を一度録音して聞いてみるということもアリだと思う。
若い頃、「怒っているように聞こえる」と相手方から言われて、自分の声質を自分で聞いてみて、それからできる限り声質や話し方については気をつけるようにしている。
副会長も経験し、地元の法律相談センター運営委員会の委員長も7年していて、その後も副委員長をしていると、市民からの弁護士に対する苦情を聞くことがある。
なんとなく、あの弁護士の声質だと冷たく聞こえるのかなと思ったり、やる気のない感じ、イヤな感じに聞こえるのかなと思うこともあったので、自分の声が客観的にどう聞こえるかを知るというのも大事ではなかろうかと思っている。
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地声というのは自分の親と話しをしている時の声といわれている。
ある意味、「素」の声色である。
普通は仕事中や、外で話をしている時の声は、この地声よりも高いとされている。
仕事中や外で話す時にも親と話しをするトーンで話をすると、本人にはその気はなくても、おそらく相手からは機嫌が悪いのかと思われる。
特に地声が低い人はそのように思われるであろう。
また、弁護士の仕事では、声を張らないといけないと思っていて、私などは打合や裁判所でも声を張っているし、他の弁護士でもだいたいそうしている。
声を張らないで、地声でボソボソと話をしていると、伝わりにくいと考えているし、どうしても暗い雰囲気になり、依頼者も不安になられると思っている。
声を意識して張らないでも、声量があり自然に張っていて、かつ、地声が高い人はラクであろうなと思う。
私の声は通るとは言われているので、法廷などでもよく聞こえるとは言われるので、そこは生来の声質に感謝であるが。
声のトーンというのは大切であると思う今日この頃である。
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夏場はかりゆしを着用して仕事をしている。
時々アロハシャツと間違えられるのだが、かりゆしウェアであり、一応政府のクールビズの推奨ウェアの一つである。
内閣府のホームページにも記載があり、例年省庁では共同購入案内がされている模様である。
以前は私と吉田誠司今年度京都弁護士会の会長くらいしか着用していなかったのであるが、最近は京都弁護士会でもちらほら着ている弁護士が出てきた。
アロハではないのと、仕事はきちんとしておりますので、だらけていると思わないでいただければ幸いである。
むしろ、暑さを乗り切り、仕事の効率を上げるために着用していることをここに宣言する。
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新潮文庫。川端康成。
ずいぶんと前に読んだはずだが内容もほぼ覚えていなかったのだが、いつか再読しようと思い文庫本を購入していた。
前に読んだ時には子どもであったのでよくわからなかったこともあったが、さすがに50歳を過ぎると理解できるところがある。
しかし、主人公には何の共感も持てない作品であることには変わりがない。
最後まで描ききらないところがミソであろう。
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蚊は人間にとっては病気を媒介したり、刺されると痒くやっかいものたが、生態系の中では役割があるのであろうと思う。
毛沢東が雀などの駆除をするように命令した結果、雀が食べていた害虫が増加し、米の収穫が大減少したのは有名な話である。
蚊も鳥などの餌となるだろうし、ボウフラも水を綺麗にしているらしい。
生態系を壊すのは人間であり、ニホンオオカミを駆除した結果、鹿が増えすぎているし、その他生態系を壊した例は枚挙にいとまがない。
地球に取って人間が悪だとして、人類を滅亡させようとするプロットは小説などでたまに出てくる。
ただ、滅亡させようとしている張本人は生き残るというのがだいたいの筋書きであるが。
蚊取り線香くらいで蚊を駆除したり、近寄らないようにするくらいがちょうどいいのであろう。
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蚊が飛ぶ季節になってきたので、外で葉巻を吸うときには蚊取り線香をつけている。
しかし、蚊取り線香の煙に当たって本当に蚊が死んだところは見たことがない。
ネットで調べてみたところ、元々は除虫菊というものがあり、今はそれに類似した殺虫性分が煙となり、神経毒となって蚊を殺すそうである。
虫除けにもなるということだが、一度この目で蚊が落ちるところを見てみたいものである。
なお、チェ・ゲバラはジャングルで虫除けのため葉巻を吸っていたとされるが、私が葉巻を吸っているだけでは普通に蚊に刺されるので、効果はないものと思われる。
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