« 橋本英郎さんの引退試合への協賛のお知らせ | トップページ | 今週の小次郎 »

2023年11月17日 (金)

読書日記「スクイズ・プレー」

 新潮文庫。ポール・ベンジャミン。

 ポールオースターの別名で、幻のデビュー作である。こちらはハードボイルド小説。
 設定は違うのだが、性格や頭のキレなど、フィリップ・マーロウだと思って読んで楽しめた。
 レイモンド・チャンドラーをかなり意識して書いたような気がするが、私がチャンドラー好きなので、勝手にそう思い込んでいるのかもしれない。
 
 事故で片脚を失った名大リーガーが主人公の元を訪れる。彼は議員候補であるが、脅迫されており、その内容からして命に危険があるというのだ。
 かつての事故も現在の脅迫に関係しているのか?
 元大リーガーに本当に命の危険はあるのか。
 私立探偵マックス・クラインの推理が冴える。

 いや、これは面白かった。

|

« 橋本英郎さんの引退試合への協賛のお知らせ | トップページ | 今週の小次郎 »