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2024年7月26日 (金)

読書日記「揺れる大地を賢く生きる」

 角川新書。鎌田浩毅。

 京都大学の鎌田教授による最終講義。
 東日本大震災以来、日本の地震発生率はどうなったのか。
 南海トラフの激甚さの予測。
 富士山噴火の危険性。
 地球温暖化は自明ではない等、これからの日本を生きていく上での知識が詰まった一冊。
 一時期売り切れとなっていたほどの人気書である。

 読み終えたのだが、非常に暗い気持ちとなっている。
 本当に大災害が来たときには、日本はどうなってしまうのだろうか。
 知識として知っていることは必要だが、天が落ちてきたらどうしようかと考えていた「杞憂」の語源となった中国の古典に記載された人のようなこればかり考えていたら不安しかなくなるし、人間はそうした不安を普段感じなかったり忘れるから生きていけるというところもある。
 杞憂では済まなさそうな災害のことを考えると、各人が備えておくしかないと思うのである。

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