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2024年10月 1日 (火)

夕暮れ

 休日などに、葉巻を吸いながら夕暮れを見ている時がある。
 だんだん日が落ちて行き、山の端に少しだけ太陽の日が残っている時間が好きである。
 その時間はぼんやりとして何も考えていない。

 三夕の歌というものがある。
 新古今和歌集に収録されている和歌で、秋の夕暮れを詠んだ名歌である。


 寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ(寂蓮法師)
 心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ(西行法師)
 見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ(藤原定家)

 私は西行法師の歌が好きなのだが、皆さんはどうであろうか。

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