読書日記「全ての罪は沼地に眠る」
ハヤカワ・ミステリ文庫。ステイシー・ウィリンガム。
主人公が12歳の夏、父が湿地で6人の子どもを殺害した。20年後、臨床心理士となった主人公の近くで再び連続殺人が起こる。
父は刑務所で再犯ができる状態にない。
連続殺人犯は誰なのか。模倣犯なのか。
最後はどんでん返しに継ぐどんでん返しだが、著者はこれがデビュー作ということもあり、主人公の人物設定が甘いように感じた。また、途中で私は「ああ、こうだな」と思えてしまい、ミステリを多数読んでいる人にとっては物足りない内容となっているかもしれない。
本格ものは難しい。
横溝正史のように、主人公はやはりキャラが立っていないといけないと思ったのと、トリックというのは、現代では中々に難しいところがあることも痛感した作品。
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