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2024年11月29日 (金)

読書日記「午後の最後の芝生」

 スイッチ・パブリッシング。村上春樹。イラスト、安西水丸。

 安西水丸さんのイラストが入った単行本である。
 この村上春樹の短編は、文庫本で読み、池澤夏樹個人編集の文学集でも読んだのだが、安西水丸さんのイラスト入りで、綺麗な本であるので購入して、(おそらくは5回目くらいだが)、読んだ。

 安西水丸さんは葉巻が好きで、雑誌などによく葉巻エッセイを書かれていた。
 写真とともに掲載されていることがあったが、正直、葉巻が似合っていて、うらやましく思ったものである。

 作品については、村上春樹の短編の中でも珠玉の作品というべきだろう。
 なぜ、午後の最後の芝生なのか。最後の芝生ではどのような出来事があったのか。
 その出来事は本当のところどういう背景があったのだろうか。
 余韻が広がる短編である。

 本好きな人で、綺麗な本を書棚に飾っておきたい人向けかもしれないが、蔵書はどれだけあってもいいと思うので、そういう人は是非。

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