読書日記「午後の最後の芝生」
スイッチ・パブリッシング。村上春樹。イラスト、安西水丸。
安西水丸さんのイラストが入った単行本である。
この村上春樹の短編は、文庫本で読み、池澤夏樹個人編集の文学集でも読んだのだが、安西水丸さんのイラスト入りで、綺麗な本であるので購入して、(おそらくは5回目くらいだが)、読んだ。
安西水丸さんは葉巻が好きで、雑誌などによく葉巻エッセイを書かれていた。
写真とともに掲載されていることがあったが、正直、葉巻が似合っていて、うらやましく思ったものである。
作品については、村上春樹の短編の中でも珠玉の作品というべきだろう。
なぜ、午後の最後の芝生なのか。最後の芝生ではどのような出来事があったのか。
その出来事は本当のところどういう背景があったのだろうか。
余韻が広がる短編である。
本好きな人で、綺麗な本を書棚に飾っておきたい人向けかもしれないが、蔵書はどれだけあってもいいと思うので、そういう人は是非。
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