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2025年9月30日 (火)

会務活動

 会務活動は大事だと若い頃教えられて、人権系一つ、業務系一つはした方がいいと先輩からも言われた。

 副会長になった後は担当する会務活動が増えて、京都弁護士会で最も所属している委員会が多い男であった(役員が調査したので間違いない)。ほぼ全て実働で、よくやっていたものだと思う。委員長を3つ兼任していた時期もあるし、日弁連の法律相談再生プロジェクトの座長をしながら京都の委員会もやっていた。
 今は、法律相談センター関係(日弁)以外はあまり参加できていない。

 もちろんそんなことを考えて会務活動をしてきた訳でもないのであるが、弁護士の紹介者の一類型として、他の弁護士というものがある。
 利益相反の事件で自分ができないので相談してもらいたいとか、中々に難しい事件なので共同受任して欲しいというお声がかかることがあるが、会務活動を真面目にしていると、他の弁護士が評価してくれる側面もあると思われ、そうしたルートからもお声がけいただいたことが一定数ある。

 人は見てくれているもので、真面目にやっていると、何かにつながることもあるということだが、そうとはいえ、そんなことを考えて、それを期待して会務活動をするというのもまた違うように思われる。

 以上です。

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2025年9月29日 (月)

今週の小次郎

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 散歩の後、暑いと思うので氷をあげて、ソファーの上で食べている3代目小次郎である。
 あまり食べさせるとお腹が冷えてもいけないので、一つか二つである。

 洋犬なのだが、最も好きなものは白ご飯である。
 初代も2代目もご飯は食べていたが、3代目は大変白ご飯が好きで、もらえるまでじっと正座をするのである。

 9月もほとんど終わりです。
 今週も頑張っていきましょう。

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2025年9月26日 (金)

読書日記「刑務所の読書クラブ」

 原書房。ミキータ・ブロットマン。

 受刑者とともに古典文学を読んでみたらどうなるかというノンフィクション。
 著者は、受刑者に惹かれ、受刑者と自分はほんの少しの違いで塀の外と内側にいるだけではないのかという思いを持っている。
 また、この文学はこう読むべきだとか、あるいは、受刑者に受けると思っていたものが受けなかったことにショックを受ける。

 正直なところ、著者が意図したノンフィクションとしては成功しているとは思えない一冊である。
 それは、著者の、「受刑者にこの文学を読んでもらったら、こういう反応が来るべきだ」とか、「受刑者のこの文学についての読み方は間違いだ」というような主張と、著者が思うようにならないことにショックを受けていることが読んでいて癇にさわるためなのかと思われる。

 著者は文学の教授ということであるので、教授に対して意見をするようで申し訳ないのだが、そもそも、文学をこう読むべきという考え自体誤っているのではないかと思う。
 受刑者と著者との間の温度差は、「ロリータ」で顕著である。

 この本は、著者に共感をしようと思うと読むと、読み進められない。
 ただ、受刑している人たちの文学作品に対する受け止めや、受刑している人がどういう考えやどういう人なのかという観点から読むと、また違ってくる一冊であり、著者が求めた内容とは異なる読み方をすることで、得られるものがある一冊かと思われる。

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2025年9月25日 (木)

事務所外の弁護士と仕事をしてみる

 勤務弁護士で働いていた頃、私のボスはほとんど「ああしろ」「こうしろ」と言わない人であったので、自分が弁護士としてどの程度の位置にいるのかが分からなかった。相手の弁護士のやり方は見るが、実際内部(依頼者にどういう説明をしているのか、どうやって書面を作成しているのか)ではどうなのか等それでは知ることができない。

 そこで、事務所外の弁護士と弁護団に入ることで、他の弁護士のやり方を知ることができた。
 自分のあり方が正しかったのだと思う部分もあれば、「こういうやり方があるのか」とか、「すごくいい加減やないか」と思うこともあった。

 なので、若い弁護士は、たまには、事務所外の弁護士と共同受任してみることもお勧めする。

 新しい発見があるはずである。

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2025年9月24日 (水)

予定の調整

 懇親会や会議等で予定の調整をするとき、最近はネット上の予定調整サービスがあるので大変ありがたい。
 メールでリンクを貼り付けて、登録してもらうだけで一覧して参加者の予定の調整が可能である。
 そういうものがないときは、ファックスして、エクセルなどで入力していた。

 このサービスも色々とあるのだが、私は伝助を使用している。
 伝助は予定の作成も楽だし、入力も楽である。

 関東圏の先生は「調整さん」を使われることが多く、慣れていない身には大変やりづらい。
 トントンという調整ツールは、より使いづらい。

 一番困るのは、いつまでも予定を入力してくれない人であることは間違いがなく、京都弁護士会の某Yという弁護士は、以下の行動を取るので、幹事には大変嫌がられている。

ア、サッカーの合宿に何の連絡しないで来て、「晩ご飯が食べたい」と強く主張し、宿泊先が彼のためだけに別メニューでご飯を作ってくれた。泊まりもしないのに、宿泊場所の風呂に入り、部屋も空いていないのに「泊まりたい」と言ったので、タクシーを呼んで乗せて帰ってもらったことがある。

イ、弁護士会のかなり大きい懇親会に出席の返事もせずに来て、まるで申し込んだかのように座っており、正式に申し込んだ人が座る席がなく、間に席をホテル側が作らないといけなかった。

ウ、イの出来事があってから、弁護士会側では席は指定として、申し込んでいない彼が来たが、席がないとして帰ってもらった。

エ、いつも来るか来ないか分からないので、ある懇親会で来るものとして席を設けていたら、来なかった。

 以上です。

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2025年9月22日 (月)

今週の小次郎

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 ソファーでゴロンゴロンしている3代目小次郎である。
 変なポーズとなっているのは、ゴロンゴロンの途中を切り取ったためである。

 連休の後は飛び石で、日中の予定が詰まっている弁護士も多いのではなかろうか。
 そんな中でも、今週も頑張っていきましょう。

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2025年9月19日 (金)

読書日記「知性について」

 光文社。内田樹。

 韓国で出版された書籍を日本で出版することにした一冊。
 韓国の聴衆または司会の教授からの質問に対して回答するという形式を取っている。
 アウトプット・インプットの方法、リベラルと保守とは何か等、内田樹氏の頭の中を知る一冊。

 読むとなんとなく頭が整理された気持ちになります。
 お勧め。

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2025年9月18日 (木)

時期による事件の傾向

 その時期によって、世相や社会情勢を反映して、事件類型の傾向がある。
 過去、過払い金請求訴訟がやや落ち着いた後は、破産事件の件数が増大した。
 今は免責審尋はほぼ開かれることはないが、当時は免責審尋が必要で、あまりの数の多さに同時廃止事件では集団免責審尋が実施されていた。
 そこにいる人は、全員破産者であることがお互いに分かるのである。裁判官は何人かを指名して宛てて、今後の生活についての意見や反省を言わされるのであるが、プライバシーも何もなかった時代であった。
 破産事件が落ち着いた後は、特にこれというものはなかったが、コロナの最中またはそれ以降は離婚の相談が増えた印象である。
 コロナで自宅にいる時間が長く、お互いまたは一方のイヤなところ(または本当の配偶者の姿)が見えてしまったというようなことが多かった印象である。
 最近は、事業者であればコロナ融資の返済が滞るか、支払ができないとして自己破産も多く、株価は高いが庶民の生活が苦しいためか、個人の自己破産も増加している。
 私は担当していないが、詐欺被害も多く、うちの弁護士はしょっちゅう相談を聞いている。

 また、これからは婚姻しない人が増えると、相続財産清算人の事件も一定程度増えると思われる。
 相続関係の争いも多く、「長男が全て自分のものだ」という主張に対しては当然権利があるとして遺産分割の争いとなることも多い。

 事件は世相を反映するが、今後はどういう事件が増えるのであろうか。
 法的な紛争はない方がよいのだが、かつてベテラン弁護士が言っていたとおり、「人が人である限り、紛争がなくなることはない」のである。

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2025年9月17日 (水)

蜂の巣

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 使っていないじょうろのところに小さいハチがいるということで見てみたら、中に巣を作っていた。
 刺しそうにないハチだし、風水では、ハチが巣を作るということはその家が安全な印だという話もあるし、見たところ100匹くらいはいそうなのと、タマゴも巣の中にあるので、そおっとしておくことに決めたのである。

 何のオチもありません。
 以上です。

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2025年9月16日 (火)

今週の小次郎

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 紐を丸めたものをカミカミしている3代目小次郎である。
 ずっと悪いことをしていないと気が済まないやつである。

 9月も半ばを過ぎまして、ワタクシも恥ずかしながら55歳となりました。
 少しでも退化しないように頑張ります。
 今週も頑張っていきましょう。

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2025年9月12日 (金)

読書日記「黒い空」

 東京創元社。アーナルデュル・インドリダソン。

 エーレンデュル捜査官シリーズの最新刊。
 エーレンデュルは不在で、エーレンデュルの同僚のシグルデュル=オーリが主人公である。

 知人が恐喝を受けているというので、知人の依頼により恐喝者の自宅に赴いたシグルデュル=オーリ。
 しかし、恐喝者は血を流して倒れており、シグルデュル=オーリも襲撃を受ける。
 恐喝者を襲ったのは誰か。これまであまりエーレンデュル捜査官シリーズでいいところのなかったシグルデュル=オーリは殺人犯を捕らえることができるのか。
 シグルデュル=オーリは傲慢な男であるが、シグルデュル=オーリの生育歴も語られる。
 相変わらずだが、暗い。暗すぎる。アイスランドの冷たさが、物語をずっと貫いているようである。
 なんやこれという推理小説ではないホンモノの推理小説である。

 この分野が好きな人は是非。

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2025年9月11日 (木)

成功体験

 弁護士は1年目から、少しずつ事件で経験を積み、その中で成功体験を経て自信をつけていく。

 注意しないといけないのは、自信が過信となっていないかということである。
 もう一つは、成功体験は自信をつけるのに必要であるが、成功体験にすがりついてもいけないということである。
 例えば、ある事件で成功したやり方が、次の事件でも成功するとは限らない。
 ある事件でこうやって成功したから、この事件でも同じで行くことができるとか、あの事件ではこうだったから、この事件でもこういう背景があるはずだか、こういう事実があるはずだと決めつけてしまうと、事実を自分の成功体験の枠に無理矢理はめ込んでしまい、筋を外すことがある。
 成功体験で自信をつけつつ、その成功体験に居着かず、昨日の自分よりは今日の自分の方が成長しているのが理想である。
 私などは、50代も半ばを過ぎると、衰えていくばかりで情けないが。。。

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2025年9月10日 (水)

出張

 勤務弁護士の頃は出張の多い事務所で、出張によく行っていた。
 当時は、早く事務所に帰って仕事をしようと思い、裁判所と事務所の往復だけということも多かった。

 今にして思えば、本当にもったいないことをした。
 遠方の出張だと、事務所に戻っても記録を置くくらいで、身体も疲れているため、仕事にならなかったので、せっかく出張に行っているなら、観光でも少しすればよかったのである。
 心に余裕がなかったのであろう。

 ある程度慣れてきた頃から、多少観光をして帰るようになった。
 長野地裁に行った時に、直ぐに特急しなのに乗って帰っても仕事ができないと判断し、善光寺にお参りして、川中島合戦場跡を見た。
 他にも多少観光はしたが、なにせもう25年くらい前の話なので、よく覚えていない。
 観光とは少し違うが、一度東北新幹線に乗ってみたいと思っていたところ、秋田地裁への出張があった。秋田と伊丹をつなぐ飛行機は夜の19時代で、新幹線で帰った方が1時間早い上、費用も変わらなかったので、たまたま秋田地裁の出張があったK内弁護士とともに飛行機をキャンセルして、秋田から新幹線で帰ってきたことがあった。
 これは初めて東北新幹線に乗ることができて楽しかったのであるが、さすがに秋田から京都まで新幹線というのは、三半規管に悪影響があったのか、次の日なんとなく身体が揺れている気がした。

 特に何のオチもないのであるが、若い先生は出張があったら、多少楽しんできてもいいのではないかなと思う今日この頃である。

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2025年9月 9日 (火)

鞄に悩む猛暑

 ここ10年ほどはトゥミの3ウェイバッグを基本リュックにして仕事用の鞄にしている。

 しかし、猛暑で背負っていると、背中が暑い。
 トートバッグにしようかとも思うのだが、たいていのトートバッグは細かい荷物が整理できるようになっておらず、荷物が行方不明となる。
 バッグインバッグで整理するという方法もあるが、そうであれば元々トートバッグで整理できるように作っておけばよいと思うのは私だけであろうか。

 暑い。

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2025年9月 8日 (月)

今週の小次郎

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 休みの日に遊び回り、ソファーでおもちゃをくわえたまま力尽きた3代目小次郎である。
 後先のことを考えないので、このように限界を突破しそうになるのである。

 毎日暑くてイヤになります。
 そんな中、今週も頑張っていきましょう。

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2025年9月 5日 (金)

読書日記「対馬の海に沈む」

 集英社。窪田新之助。

 第22回 開高健ノンフィクション賞受賞作。
 対馬という人口がわずか3万人の島で、とてつもない数の契約を取っていて、JAの神様と言われた男。
 男は、ある日、自動車ごと、対馬の海に沈んだ。

 彼は横領をしていたという調査報告がJAによりされた。
 神様と呼ばれた男だけが悪いのか、JAには責任はないのか、JAは知っていたのではないか。そして、本当に悪いのは誰なのか。
 営業ノルマのために保険料を立て替えてまでノルマをこなす職員が後を絶たないというJAの構造上の問題。

 読んでいて、暗たんたる気持ちになったのは私だけではあるまい。
 秀作であると思うので、興味がある方は是非手に取っていただきたい。

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2025年9月 4日 (木)

毎回怒っていると身が保たない

 民事裁判は、簡単にいうと、それぞれの主張を出し合い、それを裏付ける証拠を提出して対立当事者が争うことで、真実が何かを明らかにするものである。

 勢い、相手から出される主張はご本人にとっては腹の立つものであることが多い。
 裁判が始まる前に、毎回怒っていると身が保たないですよ、ということも説明するのだが、やはり毎回怒られる方もいる。
 特に、立証もできないようなことについて、言いたい放題こちらの依頼者のことを悪く書いており、それが他の客観的証拠と合致しないような事案だと、私の方の依頼者の主張が正しいと思われ、そりゃ腹も立つだろうなと思う。
 代理人の書きぶりにも問題があることもある。もう少し言葉を選べばよいのにと思うこともある。

 淡々と事実を積み重ねて主張し、証拠によってその事実を裏付け、相手を特段誹謗したりすることのない書面が理想である。
 
 以上です。

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2025年9月 3日 (水)

判事補・検事の任官者の減少

 司法修習を終了した後の進路について解説している記事があり、裁判官と検事の任官者が減少しているということであった。

 私が見聞きしている情報等から、裁判官と検事を避ける心理は以下のようなものではないかと判断・推測している。

1、転勤がイヤ
 転勤が多いことは、やはり今の若者にとってはマイナスのようである。
 実際、任官後でも、家族の問題や親の介護の問題等で、転勤が負担となり退職する裁判官や検事は一定割合いることを見てきている。

2、サラリーマン的に働くのであれば、大事務所の方が収入もよいし、安定もしている。
 裁判官と検事は一定年数経たないと収入は増えないが、大事務所であれば最初から1000万円越えというのも珍しくないと聞く。
 裁判官と検事もサラリーマン的な部分があるとすれば、大事務所の方がいい。
 その一方で、今はマチベンは人気がない。

3、裁判所における岡口裁判官問題
 裁判所当局の締め付けに対して、疑義を持ち、そんな組織に入りたくないという人は一定割合いるのではないかと思う。
 今の若い人は、統制されることを嫌うと思う。

4、検察庁の相次ぐ不祥事
 書かなくてもいいくらい不祥事があるが、検察庁はその不祥事に対して、特段の措置を取っていない。
 そういう組織に入りたいという修習生は年々減るのではなかろうか。

 裁判所も検察庁もよほど頑張らないと、これから任官者は年々減り続けていくように思うのは私だけであろうか。
 そうなると我々弁護士にもしわ寄せがくるので(裁判官が少ないといい加減な事件処理をされてしまうし、検事も同様である。)、それぞれ、改革していくことを本気で考えなければいけないと思う。

 以上です。
 

 

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2025年9月 2日 (火)

ついてくる虫

 最寄り駅で電車の席に座ると、腕がこそばゆいので、見ると白いカマキリに似た虫がついていた。
 振り払って確かに落とした。
 
 乗換駅で、腕がこそばゆいので、見ると先ほどの白いカマキリに似た虫がついていた。
 どうしてこやつはそこまでして私についてくるのであろう。
 乗換駅で落として、今度は地面に確かに落ちた。

 乗換駅で電車に乗るとき、ついてこられないよう、その虫の動きを見ながら電車に乗り込んだ。

 暑いですね。

 以上です。

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2025年9月 1日 (月)

今週の小次郎

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 おもちゃとして私のサッカーのヘアバンドを持っていたものの、疲れが出て呆然としている3代目小次郎である。
 とにかく外に出ている間はずっと何かしているため、ある程度したらケージに入れないと、限界を突破するのである。

 9月に入りました。
 今週も頑張っていきましょう。

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