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2010年11月15日 (月)

鉄の男、真田隆一郎

 もちろん、芸能人にはもっと美しい女性はいるだろう。私自身がそうした女性に出会うことがないため、そうした尺度で測ることが出来ないだけといえばそうかもしれない。ただ、一般人の中での山名恵子の美ぼうは際だっていたであろうし、あの事件が終了した今でもそう思う。
 可愛いというよりは、「美しい」であった。透けるような白い肌が余計にそう見せているのかもしれない。私が冬場でもサッカーをするために真っ黒い肌をしているのと好対照である。
 目が大きいわけでもないから、日本的な美人というのであろうか。顔の形や配置、作りが見事に調和が取れていて、彼女の美しさを形づくっていた。そして、表現しがたいのだが、彼女にはにおうような色気があった。立ち上がって私を見つめた目もとに、その立ち居振る舞いに、色気があるのである。しかし、男性に媚びを売っているようでもない。この女性はどうしてこんなに色気があるのだろうかと、私は内心不思議に思っていた。
 また、私は、このような美しい女性の夫はどのような人物であろうかと想像しながら、無表情で「こちらへどうぞ。」と言うと、相談室の方にゆっくりと歩いていった。私は内心の動きがあまり表情に出ないタチで、それがために、弁護士というこの職業ではいろいろな場面で得をすることが多かった。
 相談室に入ると、私は入り口から見て奧の席の側に立った。山名恵子は、相談室の中に入ってくると、「あの・・・。」とドアの方を小首をかしげて見た。そうした動作一つに色気が感じられる。ただ、私は美人であるとか、そうでないとかということで、相談者や依頼人に対する態度を変えることのない弁護士であるはずだった。鉄の男、真田隆一郎というわけだ。

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鋼鉄の男、豆重豆二郎の登場はまだでしょうか。

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